LINEマンガで連載中の『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。32話~33話までのストーリーをまとめて紹介します。
真っ赤なドレスを着て、仮面舞踏会に参加したナビエ。しかしそこには、同じドレスを着たラスタがいました。
参加者たちはざわつき、中には「側室に恥をかかせるため、皇后はわざと同じドレスを選んだのでは」と噂するものもいますが…
そこに現れたソビエシュが、意外にもナビエをフォローしてくれます。
仮面舞踏会にて、ナビエとラスタのドレスがかぶる
ソビエシュ、珍しくナビエの味方をする
皇后に赤いドレスを着てほしいと伝えたのは私だ。
ソビエシュはそう言って、皇后席へと向かいます。そして肌が触れそうなほどナビエに接近し、想像以上に美しいと彼女を褒め称えました。
しかし、この言葉はもちろん嘘。
ソビエシュは「赤いドレスを着てほしい」などと言っていませんし、関与さえしていません。
それでもナビエの味方をしたのは、東大帝国の体面を守るため。
皇后は東大帝国の”顔”。
つまり皇后であるナビエの評価は、そのまま皇室の評価へとつながります。そのためソビエシュは今回、ナビエの味方をしました。
仲睦まじい様子の2人を見て、ラスタの取り巻きらしき男性たちは罰が悪そうに退散します。そして彼らの後ろにいたラスタも、不機嫌そうにその場を去りました。
ラスタのダンス
ソビエシュとナビエが会話をしていると、会場から「わっ」と歓声が上がりました。
ナビエが目をやると、舞台の上でラスタが”ダンス”を披露しています。
美しい容姿と相まって、ダンスを踊る彼女はとても煌びやか。参加者たちは皆ラスタに見惚れて、拍手を送りました。
踊るラスタを見ながら、フッと笑みを浮かべるソビエシュ。
その様子を見たナビエは、一緒に踊ってきてはどうかと皮肉を言います。
彼はその皮肉に怒らなかったものの、困った顔をして「もしかして嫉妬をしているのか?」と問いかけました。
そして、なぜいつも喧嘩腰なのか。母后から口喧嘩の仕方でも教わったのかと言いますが…
ナビエが真顔で「30分だけ無法地帯でやり合ってみますか?」と聞けば、彼は苦笑を浮かべてあっさりと引き下がります。
というのも2人が幼少時代にケンカした時、ナビエの圧勝だったから。その記憶のせいかソビエシュは、またあんな目にあうのは御免だと断ったのです。
ラスタとトゥアニア公爵
踊り終わったラスタは、楽しそうに舞台から降りてきました。
ふとソビエシュを見れば、彼はナビエと熱心に会話をしている様子。それを見て、彼女は不服そうに頬を膨らませます。
ラスタは不貞腐れていましたが…
会場の端に”とある男性”を見つけた途端、クスッと不審な笑みを浮かべます。
眼前にいたのは、ソファに座りながら1人でワインを酒を飲むトゥアニア公爵。
ラスタは彼と会話するべく、近づいて隣のソファに腰かけました。
トゥアニア公爵夫人が、まさかの…
仮面舞踏会が終わった3日後。
ナビエが自室で休んでいると侍女のローラが慌てて飛び込んできました。そして彼女はナビエの前に跪くと
「トゥアニア公爵が、夫人に離婚を告げたそうです」
と報告しました。
ローラによると、トゥアニア公爵は夫人が生んだ子供に対し「自分の息子ではなく兄の息子でないのか」と疑念をぶつけたそう。
もちろん夫人は「離婚しない」の一点張りですが…
そもそもトゥアニア公爵の子供が生まれたのは、今から10年以上前のこと。
今更になって離婚騒ぎになるのは、どうにも不可解です。
そのことを疑問視したナビエは、最近起こった”トゥアニア公爵家にまつわる出来事”を1つ1つ思い出します。
すると聡明なナビエは、ラスタが裏で糸を引いている可能性に気づきました。
そのためナビエは、トゥアニア公爵がなぜ子供の話を持ち出したのか調べるよう侍女に指示しました。
4日後、ついに事件が起こる
離婚騒動から4日後。
普段どおり生活していたナビエの元に、ランドレ子爵がラスタを剣で切りつけたという報告が届きました。
トゥアニア公爵の離婚騒動後、事件はさらに悪化する
ランドレ子爵による刃傷沙汰
ランドレ子爵により、ラスタが刃物で刺されました。
ランドレ子爵は、最近トゥアニア公爵夫人にのめりこんでいる青年。
彼はどうやら「ラスタが公爵夫人の噂を広めた」と思ったらしく、元凶であるラスタに復讐しようとしたようです。
部下からの報告によると、第一発見者はエルギ公爵。
エルギ公爵がラスタの元へと訪れたとき、部屋から血の匂いがしたため強引に押し入ったところ、血を流したラスタが倒れていたそうです。
エルギ公爵がランドレ子爵を止めたおかげで、ラスタは一命をとりとめましたが…
捕らえられたランドレ子爵は、半狂乱で「ラスタのせいでトゥアニア公爵夫人が壊れた!」と叫んでいたとの事。
これが侍女に聞いた、一連の事件の流れです。この話を聞いて、ナビエは頭を抱えました。
刺された後のラスタ
一方その頃。
ラスタは苦しそうな顔でベッドに横たわり、医師による治療を受けていました。もちろん、傍にはソビエシュもいます。
医師は「命に別状はない」と言っているものの、ソビエシュは「傷が深いのだろうか」と不安を抱えていました。
すると突然、医師が呼び声をあげます。
何事かとソビエシュが駆け寄れば、医師は跪き「ラスタ様のご懐妊です」と告げました。
ラスタ懐妊を受け、ナビエは…
その後、ソビエシュはナビエの部屋へと急ぎました。ラスタの懐妊を知らせるためです。
ナビエは懐妊の話を聞くと、複雑そうな顔をしました。そして祝いの言葉は言えそうにない…と呟きます。
しかし、生まれてくる子供は皇帝の第一子。ナビエの心情とは関係なく、第一王子として丁重に扱わなければなりません。
そのためソビエシュは、ナビエからの祝儀はいらないから、代わりにラスタの給料(品質維持費)を増やすよう要求しました。
クイーンの献身
そしてこの時。
ナビエが気づくと、窓には絶句したクイーンがいました。
どうやら一連のやり取りを全て見ていたらしく、クイーンは勢いよくナビエに抱き着きます。
クイーンは自身の翼をつかい、ナビエの顔を抱きしめたり頭を撫でてやったりします。
その姿は、悲しむ女性を慰める姿そのものの。ナビエはクイーンの献身を受け入れ、穏やかな顔で「ありがとう」と告げました。
ハインリの献身
日が暮れたころ。
ナビエは自室で1人、今後のふるまいについて悩んでいました。ラスタの子にどう接するべきか迷っていたのです。
すると、そこにハインリが訪れます。
侍女が退室して2人きりになると、ハインリはナビエの前に立って両手を広げ「(友人として)慰めさせていただきたく参りました」と言いました。
つまりハインリは、ナビエを慰めるためだけに来訪したのです。
ナビエは微笑み、ハインリの肩に顔をうずめます。そして目を閉じ、彼に体を預けたのですが…
このタイミングで、ハインリはなぜかナビエと距離を取ってしまいます。
というのも彼は、ナビエを慰めに来たはずなのに、いざ抱き着かれるとイケナイ事を考えてしまったのです。
その証拠に、彼の顔は真っ赤に染まっていました。
トゥアニア公爵夫人の来訪
夜が更けた頃。
ナビエの元に、トゥアニア公爵夫人が訪れます。
彼女は黒い外套を羽織っており、人目を忍んできた様子。そしてナビエの前にでると、ランドレ子爵をお助け下さいと懇願しました。
『再婚承認を要求します』32話~33話のネタバレ感想
今回、ラスタの嫌な部分が全面に出ていますね。
自分の身を守るためにトゥアニア公爵夫人の悪評を言いふらし、さらに夫である公爵に近づいて離婚させるよう仕向けるって…
明らかにやりすぎです。
ラスタが結局、自分だけが可愛くて他人はどうなっても構わないのでしょうね。
いろいろな意味で素直。
自分の欲に忠実。
今まで奴隷だったからハングリー精神が強いのかもしれませんが、性根からして自分勝手なのかなという印象です。
どうあがいても皇后には向きません。
この辺が、ナビエとの決定的な違いですね。
ナビエはとても理性的で、人を不幸にしてまで幸福を得ようとはしませんから。彼女はどこまでも理性的で、欲よりも倫理観を重視するタイプです。
なので、ラスタは側室向き。ナビエは統治者向きなのですが…
でも最後には、ナビエが皇后の座を降りて「再婚承認」を要求しちゃうんですよね。
痛ましいところです。