韓国のマンガ『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』のネタバレ感想です。7話~8話のストーリーをまとめて紹介します。
6話の最後では、傷ついたカシスをロクサナが治療してあげました。彼はまだロクサナを警戒していますが、この先どうなるのでしょうか?
管理人の感想を交えながら、ストーリーを紹介します。
目次
『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』7話ネタバレ
ひたすらカシスの世話を焼くロクサナ

カシスのいる部屋に、食事を運んできたロクサナ。
しかし彼はロクサナを見るなりギロリと睨みつけます。まだ警戒心があるため、ことごとく反抗的な態度を取りますが…
彼女が近づけば、カシスは照れて目をそらしました。
その態度から彼女は、やはり治療中に目覚めていたのね…と確信しました。
とはいえ、照れていたのは一瞬。カシスは勢いよく顔を上げると「”オモチャ”になった俺は何をすればいいんだ?」と尋ねます。
そんな彼に対してロクサナはため息をつきながら、よく食べてよく寝て回復するようにと言って何もせず部屋を出ていきました。


カシスを懐柔するため”とある話”をする
その後ロクサナは、カシスのために新しい服を持って行きます。
すると彼はシャツを脱いで「浴室で体を洗いたいから鎖を外して欲しい」とロクサナに頼みました。
現在カシスの手足には、拘束用の鎖が付けられています。彼の言うとおり、風呂に入るなら鎖は邪魔ですが…
しかし拘束が無くなれば、彼はすぐここから逃げ出すでしょう。だからロクサナは、手足の鎖を外す代わりに”首輪の拘束具”を付けました。


首輪を付けられ、当然ながら嫌そうな顔をするカシス。
そんな彼を見ながら、ロクサナは思いました。
近づいてもすぐに目をそらすからつまらない。いっそ他の人みたいに、私の美貌のトリコになってくれれば話が早いのに、と。
しかし高潔なカシスが相手では、それは無理な話でしょう。だからロクサナは彼を従わせるため、アグリチェ家の話をしました。
というのもアグリチェの屋敷は、迷路のような構造なので出口が見つかりにくいのです。
カシスが逃げようとしても、すぐ誰かに見つかり処分されるでしょう。つまり、この部屋から出ないほうが安全なのです。
またこの時ロクサナは、ニヤリと笑いながら「もちろん私は出口までの近道をしっているけど」と言い含めます。
するとその言葉に、カシスは目を見開きました。

ロクサナの赤い蝶
カシスが浴室に入った後。
ロクサナは部屋の中に、赤い蝶を解き放ちます。これで彼に何かあっても、蝶が知らせてくれるでしょう。
また同時に、彼女は「西の境界に送った蝶の報告が遅い」と考えます。
境界付近にはカシスの捜索部隊(ペデリアン家の部下)がうろついているはずなのに、一向に蝶からの連絡がないのです。
再びカシスの治療をする
ロクサナが思考していると、ようやくカシスが風呂から出てきました。新しい服を着た彼は、久しぶりに人間らしい恰好をしています。
そんな彼にロクサナは、治療のためベッドに座るよう言い聞かせますが…やはりカシスは反抗的で、自分でやるから大丈夫だと断ります。
しかし彼女が「小さい頃から兄の治療をしていたため慣れている」と説明すれば、カシスは一瞬だけ動揺し、その後諦めたような表情でベッドに座ります。
そしてシャツを脱ぎ、他は自分でやるから背中だけ治療を頼むと言いました。
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『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』8話ネタバレ
カシスの警戒心が薄れていく
いくつもの傷がついたカシスの背中に、ロクサナは傷薬を塗ります。
顔だけでなく骨まで綺麗なその体。もしシャーロットの魔の手に落ちていたら、彼の体はもっとズタズタにされていたでしょう。
ロクサナがそんな風に考えていると、途中で腕を掴まれます。
カシスは冷や汗をかきながら、後は自分でやると言いました。ロクサナが相手なので、どうやら照れている様です。
その態度を見たロクサナは、以前よりもカシスの警戒心が薄れたように感じます。きっと以前の彼なら、傷の手当すらさせなかったでしょう。
しかし、一体なぜカシスの態度が変化したのか…ロクサナはその事が気がかりでした。


ロクサナが吐血し、カシスは心配する
カシスの部屋に昼食を持ってきたロクサナ。
今日のロクサナはやけに冷や汗をかいており、さらにカシスの目の前で吐血してしまいます。
吐血の理由は、言わずもがな毒薬。毒蝶を育成するために毎日毒を摂取している(5話参照)ため、彼女の体に大きな負荷がかかったのです
当然ながらカシスは驚き心配しますが、彼女はすぐに体制を整えて大丈夫よと答えます。それどころか平然とした顔で、心配してくれるのかと尋ねる始末。
そのためカシスは「誰が心配なんか!」と怒鳴りますが…
セリフは最後まで続かず、彼は頭をかかえてため息まじりに言いました。目の前で吐血されたら誰だって驚くだろうと。
その言葉に、ロクサナはしばし思案します。
小説内のカシスは、強者に立ち向かい弱者には救いの手を差し伸べるキャラクター。
だからロクサナは「今回だけ、もう少し弱い姿を見せてもいいかしら?」と考えながら、部屋を後にしました。
ジェレミーの不安
部屋を出ると、ジェレミーが駆け寄ってきます。彼は最初こそ笑顔でしたが、ロクサナの胸元についた血痕を見ると顔を曇らせました。
そしてこの時ロクサナは、カシスの血が付着しただけだと嘘をつきますが…
ジェレミーは彼女から毒草の匂いがすることに気づき、何かを察したのか「毒蝶の卵を捨てちゃダメ?」と言い出しました。


しかしロクサナが承諾するはずもなく、彼女は冷たい顔で「邪魔をしたら本気で怒るから」と威圧します。
するとジェレミーは珍しく焦り、ただ心配なのだと弁解しました。
というのも毒蝶が孵化すれば、飼い主であるロクサナはずっと血を与え続けなければなりません。それが出来なければ、毒蝶に体を食われてしまいますから。
だからジェレミーの心配は最もで。それだけ彼は、ロクサナの身を案じているのでしょう。この残酷な屋敷の中では珍しいことです。
だからロクサナは微笑んで、彼の頭をなでました。私をここまで心配してくれるのはあなただけよ…と言いながら。
優しい姉に、ジェレミーも笑顔になります。その姿はまさに、仲の良い姉弟そのものでした。
ロクサナの嘘
しかし残念ながら、ジェレミーの願いは叶わないでしょう。
なぜならこの時ロクサナは、すでに毒蝶の孵化に成功していたから。
つまり彼女は、ジェレミーに嘘をついたのです。
そして一人きりになったロクサナの周囲に、赤い蝶たちがぶわりと舞います。すると彼女は微笑みながら、毒蝶たちに自身の血を与えました。
7~8話の感想

5話の時点で、毒蝶の卵を育てていたロクサナ。しかし8話では、すでに毒蝶が孵化していたと判明します。
つまり、7話で登場した赤い蝶(探査能力のある蝶)の正体は毒蝶ですね。育てるのも操るのも難しい毒蝶を、彼女はうまく手なずけた様子。
でもこの状況は、ロクサナにとっては非常に危険。
というのも本編で説明していた通り、毒蝶の飼育には飼い主の血が必要だから。普通なら、そのうち血が足りなくなって倒れますよ。
しかも毒蝶を孵化させた時点で、実質寄生されたようなもの。後戻りできませんね。
ロクサナは生き残るために毒蝶を育てていますが、その毒蝶のせいで力尽きる可能性もあるのです。
これ、一体どうなるのでしょうね。定期的に輸血するとかってアリなのでしょうか?
それかファンタジー小説特有のご都合設定で、カインかヒロインあたりが毒蝶を消滅させてくれたり…
いやもう、ロクサナ大丈夫?