韓国のマンガ『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』のネタバレ感想です。19話~20話のストーリーをまとめて紹介します。
カシス逃亡事件の黒幕は、なんとロクサナでした。彼女は着々と計画を進めているようですが、今後はどうなるのでしょうか?
管理人の感想を交えながら、ストーリーを紹介します。
目次
『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』19話ネタバレ
ジェレミーとデオンへの処罰

カシスの逃亡人について、ジェレミーとデオンは責任を負うことになりました。
ジェレミーは飼育場を無断で解放したため、現在は処罰部屋に閉じ込められています。
一歩間違えば計画が水の泡になるところだったので、ロクサナも今回ばかりは彼を擁護しませんでした。
一方デオンは、ロクサナの所有物に手出ししたため越権行為と判断されました。そのため罰として、彼はカランチュラの生息地に派遣されたのですが…
実のところ、これは罰ではありません。魔物討伐にはデオンが適任なので、ラントが処罰という名目で送っただけです。


マリアからの贈り物
幻覚部屋から解放され、元の部屋へと戻されたカシス。
腕や首には拘束具が付いているものの、ケガも直ったので万全の状態です。
そんな中、ロクサナは花籠を持ってカシスの部屋を訪れました。この花籠は、部屋の前でマリアのメイドから渡された物。さらに添えられた手紙には
”次のお茶会は、ぜひカシスと参加してね。一緒にプレゼントを送ったから、気に入ってくれると嬉しいわ”
とメッセージが書かれていました。あんな事件があったのに平然とお茶会に誘うあたり、マリアの図々しさが伺い知れます。
そして花籠をよく見れば、中には”液体の入った小瓶”が置かれています。ロクサナは中身が気になり、さっそくフタを開けて匂いを嗅ぎますが…
小瓶の中身は、なんと媚薬。
どうやらマリアは、カシスの首にキスマークが付いていたと噂で知ったようです。
なおカシスは、疑問符を浮かべてその様子を見ていましたが…ロクサナは彼に何も言わず、小瓶をそっと花籠に戻しました。


アグリチェの性質
「母親は無事だったか?」
そう尋ねるカシスは、以前よりも随分と雰囲気が柔らぎました。彼を助けようとするロクサナの真心が伝わったのでしょう。
「大分良くなった」とロクサナが答えれば、彼は続けてデオンについて尋ねます。
デオンは今回の件で、母・シエラに魔物を投げつけました。そのためカシスは、なぜそんな酷いことをするのかと抗議しますが…
この質問に、ロクサナは淡々と答えました。「だってアグリチェだもの」と。
2つの良い報せ
ロクサナは「いい報せが2つあるわ」と言います。
1つめは、屋敷の地図を見せたときに教えた”秘密の通路”がもうすぐ開放されること。
2つめは、境界付近にペデリアンの使者がいたこと。
その使者は30代半ばで、片目に眼帯をした茶髪の男。どうやらカシスも、心当たりがある様です。
そこでロクサナは「カシスの生存を確認できるものを、眼帯男に渡せればいいのだけど…」と提案しました。
するとカシスは花籠から花を一輪とり、葉っぱに血文字を書きます。その文字はどうやら、ペデリアン家に伝わる暗号のようです。
そして葉をロクサナに渡すと、彼は言いました。
お前を完全に信頼したワケじゃない。もし俺が信頼すると言っても、お前は信じられないだろう。だが助けられたことは事実だから感謝している。
ロクサナはその言葉に、胸が苦しくなります。けれど心臓がドキドキと高鳴る理由については、理解できずにいました。


『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』20話ネタバレ
カシスの嘘
カシスは花を手のひらに乗せて「この花、どんな花なのかわかってるか?」と尋ねます。
カシスによれば、この花には猛毒があるそう。毒の種類はわからないけれど、以前見たことがあるのだと彼は言いました。
しかしロクサナは、その話を聞いて怪訝に思います。なぜなら、カシスの話は矛盾しているから。
確かにこの花は毒草で、ロクサナもその事実を知っています。けれど、この花はアグリチェ家で独自に栽培されたもの。つまり、カシスが知るはず無いのです。
ゆえに彼女は、カシスの言葉に嘘が混ざっていると気づきますが…あえて指摘はしませんでした。
理由はどうあれ、彼はロクサナを心配して警告してくれたのですから。
そのため彼女は「信じるわ」と言って笑みを浮かべます。
シャーロット襲来
多くの毒蝶を飼育した結果、ロクサナの体には多大な負荷がかかります。その日は立つのすら億劫な状態でした。
そんな中、ロクサナのもとに妹・シャーロットが訪れます。処罰部屋から出たばかりの彼女は、不機嫌さを隠しもせずにロクサナを睨みつけました。
「お姉ちゃんのオモチャのせいで、屋敷が大騒ぎだったそうね!飼い主失格なんじゃないの!?」
シャーロットはひたすら罵倒します。彼女は罰を受けてなお、ロクサナに怒りを向けていたのです。


その暴言の数々を、最初こそ無表情で聞いていたロクサナですが…
シャーロットが「毒蝶を孵化させたというのも、お父様に気に入られるための嘘でしょう!」とまで言い出したので、お灸をすえることにしました。
毒蝶の能力
信じられないなら、自分の目で確かめればいいわ。
ロクサナはそう告げると、毒蝶を召喚してシャーロットを襲わせました。
すると次の瞬間、シャーロットは”毒蝶に体を食われる幻覚”を見せられ悲鳴をあげます。
彼女が見たものは、あくまで幻覚。しかし効果はてきめんで、目を見開きながらガタガタと震えています。
一方ロクサナは、そんなシャーロットに冷たい目を向けて「次からは私を失望させないで」と言い放ち、その場を立ち去りました。
体を引きずり辿り着いた先は…
シャーロットを相手に、難なく勝利したロクサナ。しかし体にかかる負荷は大きく、心臓はバクバクと音を立てています。
それでも彼女は、体を何とか動かしながら”ある場所”へと向かいました。
もう少し。あともう少し。
やっとのことで彼女が辿り着いたのは、カシスの部屋。しかし部屋に入った途端、ロクサナはついに吐血して倒れました。
カシス視点
ロクサナの状況は酷いものでした。血を吐いて倒れただけでなく、目は虚ろで涙がこぼれています。
その様子を見て、血相を変えるカシス。しかし彼女に駆け寄ろうにも、首につながれた鎖のせいで手が届きません。
だから彼は、鎖を無理やり引きちぎりました。
ロクサナ視点
倒れたロクサナは、ぼうっとした意識で考えます。
素手で鎖を破壊するなんてすごいわね。でも、また逃げるつもり?だめよ。そんな事をしたら、今度こそ無事じゃすまないわ。
声も出せない状態の中、カシスを心配するロクサナ。
しかし彼は逃亡などせず、真っすぐに彼女の元へと駆け付け「ロクサナ!!」と呼びかけました。
19~20話の感想
19話の感想

いろりろ突っ込みたい部分はありますが、とりあえず言いたい。
マリアさん、自重しよう?
事件から3日しか経ってないのに、平然とお茶会に誘うあたり狂気を感じます。しかもプレゼントが〇〇なのもヤバイ。さすがアグリチェ。第三夫人の名は伊達じゃない。
危険度でいえばデオンの方が上ですが、狂気度でいえばマリアが上回っているイメージです。
20話の感想①毒蝶の能力がエグイ
毒蝶の新しい能力が判明しましたね。
今までは偵察用として使っていましたが、今回はじめて対人攻撃に使用しました。
ロクサナの育てた毒蝶は、どうやら相手に”死の幻覚”を見せる能力があるようです。
物理攻撃ではなく精神攻撃をするあたり、結構エグイ能力ですね。アグリチェの人間はタフなイメージがありますが、あんな光景を見せられたら流石にダメージが大きいでしょう。
とりわけ、シャーロットはまだ子供なので怖かったかと思います。

20話の感想②ロクサナが不憫な件について
ロクサナがまた可哀想な状況になっていますね。
彼女は毒蝶の連続使用により吐血したワケですが、それを抜きにしても大変不憫な境遇です。
家族は危険人物ばかりで頼れる人がおらず、母親は心配ばかりかけ、さらに妹に難癖を付けられ、そして挙句の果ての吐血ですから。
こういった状況はロクサナにとって日常茶飯事のようですが、それでも心労は大きいでしょう。
そもそも精神的疲労と身体的疲労が同時に襲ってくるワケですから、かなり辛いはずです。
いっそアグリチェ家に染まればラクなのに、まともな部分が残っているせいで染まれない。なんというか、毒蝶がいなくても倒れそうな環境下ですね。
早いところ、カシスに救出してほしいです。