韓国のマンガ『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』のネタバレ感想です。21話~22話のストーリーをまとめて紹介します。
前回ロクサナは、毒蝶の使いすぎにより倒れてしまいました。心配したカシスが、鎖を引きちぎり駆け寄りますが…
今後はどうなるのでしょうか?管理人の感想を交えながら、ストーリーを紹介します。
目次
『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』21話ネタバレ
カシスの懸念

ロクサナが部屋を訪れる数分前。カシスは今までの出来事を思い出していました。
特に苛立ったのが、デオンの言動。
彼はペデリアン家の捜索隊を滅ぼしただけでなく、先日はシエラにも危害を加えようとしました。そう考えれば、ロクサナの兄弟を弑したのも納得がいきます。
やはりこの家はおかしいーーー
常識もルールも、この家では意味のない事。こんな場所に長くいれば、誰だってまともな精神状態ではいられないでしょう。
そしてふと、カシスは思いました。もし自分がここから脱出したら、ロクサナはどうなるんだろう…と。彼女の事を考えれば考えるほど、胸が強く締め付けられるのです。
瀕死のロクサナを助けようとするが…

地に伏すロクサナに、カシスは必死で呼びかけます。すると彼女はうっすらと目を開け、途切れ途切れに言いました。
外はダメよ…危ないから…私が守って…
こんな状況下でも他人の心配をするロクサナを見て、カシスは無言になります。そして優しく彼女を抱きかかえ、すぐ医者に診てもらおうと提案しますが…
ロクサナはそれを断ります。吐血しながら「誰にも言わないで」と頑なに拒絶し、そのまま気絶しました。
葛藤の末、カシスが出した決断
このままでは、ロクサナの身が危険です。彼女を助けるには、カシスが”能力”を解放する必要があります。
しかしカシスは、能力の使用を禁止されています。
カシスは自身の力を制御できないため、一族から「自制の利かない力はまるで災いだ」と言われていたのです。
けれどロクサナを見放せば、きっと後悔するでしょう。約束を守るべきか、彼女を救うべきか。カシスは自問自答します。
するとその時。
彼の体から白い光が放たれ、金色の瞳には紋章が浮かびます。
今まで封じられていたカシスの「力」が解放されたのです。
カシスは能力を解放する
力を解放したことで、カシスの身を縛り付けていた鎖が霧散します。
そしてカシスが口付けると、ロクサナはようやく目覚めました。
しかし彼女は「やめて」と言って、弱々しくカシスを押しのけます。
その言葉に苛立ったカシスは、このままでは命にかかわると説明しますが…この時、彼は気づきました。
ロクサナの目は、いつも死を覚悟しながら生きる人間の目だと。
そして彼は、全てを理解します。今まで彼女を放っておけなかったのは、この覚悟が原因だったのです。
『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』22話ネタバレ
カシスの力で、ロクサナの体は回復する
ロクサナが目を覚ませば、先ほどまで感じていた苦痛が無くなり呼吸も楽になっていました。
カシスの能力は不明ですが、おかげで体力が回復したようです。
とはいえ効果が強すぎて、今まで熱心に蓄えてきた毒まで浄化されそうになりましたが…


そしてこの時、ロクサナは小説『奈落の花』の設定を思い出します。
カシスの妹・シルビアは、キスで相手の体力を回復させる能力を持っていました。
つまりこの不思議な力は、ペデリアン家に遺伝する能力なのでしょう。以前カシスが毒草に気づいたのも、きっと能力のおかげです。
カシスの奇妙な質問
じっと見つめるカシスに、ロクサナは言い聞かせます。
大丈夫よ。この程度では死なないから。あなたが無事に外に出られるよう守ってあげるから…と。
すると彼は、やや眉を吊り上げて「どうしてそこまでして守ろうとする?俺は…お前の兄じゃない」と反論しました。
その言葉に、ロクサナは訝しげな顔をします。
カシスが兄じゃないのは当然のこと。以前「あなたを見てると兄を思い出す」とは言ったものの、あれは絆を深めるための方便。彼と兄は全然似ていません。
そもそもロクサナが彼を助けるのは、死亡ルートを回避したいという個人的な理由からです。
だからロクサナは、そっぽを向いて言いました。勘違いしないで、あなたは兄と全然似てないわと。
幸せな夢
ロクサナは夢を見ました。真っ白なドレスを着て、光の中を歩いている夢。
すると眼前に、成長した姿のアシルが現れます。優しい眼差しはそのままで、背丈はロクサナよりも高くなっています。
そして亡き兄を目にしたロクサナは、一瞬呆然とし…
一筋の涙を流しました。
・・・
現実世界で、ロクサナは泣きながら眠っていました。
彼女はどうやら、カシスの部屋でまた気絶したようです。そんなロクサナを腕に抱きながら、カシスは「体が完全に回復するまでゆっくり寝ていいぞ」と語りかけるのでした。
ペデリアンからの手紙
ある日の夕方、ロクサナは再びカシスの部屋を訪れます。そして彼に、1枚のメモを渡しました。
メモに書かれていたのは、ペデリアン家の使者からの暗号。
暗号なのでロクサナには読めませんが、彼はどこか嬉しそうな表情。となれば、悪い内容ではないのでしょう。
カシスはふいに、ロクサナの方を指さして「やはりそれは毒蝶か?」と言いました。
その言葉に、彼女はギョッとします。
なぜなら召還していないのに、彼女の周囲にはひらひらと毒蝶が舞っていたのですから。
そして数羽の毒蝶がカシスに近づくと、彼はそれを眺めながら「まるで俺の血を欲しがっているようだ」と言います。
ロクサナはその言葉にドキッとしながらも、毒蝶は私の血しか飲まないわと嘘をつきました。


するとカシスは、じっと見つめながら尋ねました。
「ロクサナ、心配で訊くんだが…俺がここから脱出したら、お前はどうなるんだ?」と。
21~22話の感想
カシスの能力がチートな件

21~22話にかけて、カシスの能力が解放されました。
カシスの能力は回復系。詳しい効能はまだ不明ですが、体力回復・浄化・解毒・痛みを緩和させるなどの効果があるようです。
- 回復系の能力
- 体力回復や浄化ができる
- キスすると効果大
- 対象に触れただけでも能力は使える
- 妹・シルビアも同じ能力を持っている
- 恐らく家系能力(遺伝的)
とても便利な能力ですね。
このような効果があるからこそ、瀕死のロクサナも無事に復活しました。吐血が収まり痛みもなくなり、さらに体力も回復するというチート能力です。
由緒正しい血筋なだけあり、その力は強大なのでしょう。
カシスなら毒蝶も退治できそう
そして思ったのですが、カシスがいれば毒蝶もどうにかできそうですね。
毒蝶を使役するには一生血を与え続ける必要があり、それができなければ体を食い尽くされてしまいます。現在ロクサナも、そのリスクを負っているワケですが…
もし毒蝶に襲われても、カシスがいれば退治できそうですね。毒蝶は存在そのものが毒みたいなものなので、カシスの能力が有効だと思われます。
つまりロクサナが毒蝶を使役して死にかけても、いざとなったらカシスが毒蝶ごと消し去って彼女を救ってくれるので万事解決。
ハッピーエンドになりそうです。