韓国のマンガ『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』のネタバレ感想です。17話~18話のストーリーをまとめて紹介します。
前回のラストは散々な状態でした。魔物が暴れてカシスが倒れ、さらにシエラもSAN値ゼロ。そんな大混乱の中、ようやくロクサナが現れますが…
この先どうなるのでしょうか?管理人の感想を交えながら、ストーリーを紹介します。
目次
『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』17話ネタバレ
お茶会での魔物討伐


お茶会に現れた巨大蜘蛛を倒すため、立ち向かうロクサナ。
しかし彼女が手を出すまでもなく、専属メイドのエミリーが魔法を使って蜘蛛を討伐します。
また腹違いの姉・グリジェルダも、残党処理に協力しました。
ロクサナは飼育場に駆け付ける
ロクサナが飼育場に到着した時、母・シエラは顔を覆いながら座り込んでいました。
一緒に飼育場に来ていたマリアは、シエラに駆け寄り「何があったの!?まさか魔物にやられたんじゃ…」と必死の形相で呼びかけます。
また同時に、マリアは魔物を討伐したデオンのことを褒めますが…
一部始終を見ていたジェレミーは、何を言ってるんだと怒鳴りました。そもそもデオンは、シエラに魔物を投げつけた張本人ですから。
そうして彼らが言い争っていると、それまで黙っていたシエラがついに言葉を発します。ガタガタと震えながら、やめてアシルを殺さないで…と呟いたのです。
ロクサナの反撃
状況を理解したのか、マリアはぎゅっとシエラを抱きしめます。そして険しい表情をデオンに向けて「あなたがあの時アシルを処分したせいで…!」と怒鳴りますが…
次の瞬間。
それまで黙っていたロクサナが、デオンの右頬をバシッと叩きました。
勝手に人の物に手を出すだけでは飽き足らず、お母様まで巻き込むなんて許さない。
ロクサナは睨みながら言いますが、デオンは全く怯みません。
それどころか、ニヤリと笑いながら「逃げた犬を捕まえた礼にしてはやりすぎじゃないか?」などと言うのです。
誰もそんな事を頼んではいないとロクサナが反論すれば、デオンはようやく納得したのか飼育場を去ります。
しかしその際、デオンは彼女の頬に触れながら「あの時のような泣き顔が見れなくて残念だ」と言い残していきました。


事件の黒幕は〇〇だった
そして事件が終わった後。ロクサナは自室の窓辺でイスに腰掛けながら、エミリーの報告に耳を傾けました。
エミリーによれば、温室に来た部下は全員処罰したそう。
しかしデオンの越権行為については、伝言役が全員魔物にやられたため証人がいない状態。そのため処罰できなかったのだと言います。
また今回の件については、マリアがデオンの名前を勝手に使い、証拠隠滅のために関係者を全員処理したという噂も流れている様ですが…
その噂を聞いて、ロクサナはにやりと笑いました。
というのも、事件の黒幕はロクサナだから。
デオンの名前を使ってカシスを連れ出そうとしたのは、他でもない彼女。
ロクサナは「自分の助けなしでは屋敷を脱出できない」とカシスに理解させるため、今回の事件を仕組んだのです。
ジェレミーが飼育場を開けたのは予想外でしたが、概ね計画どおりに進みました。それに、どうせカシスは屋敷から出る事なんてできません。
なぜなら以前カシスに見せた屋敷の地図は、半分偽物ですから。
目覚めたシエラに会いに行く
その時、部屋にノックの音が響きます。
やって来たのは母親・シエラのメイド。シエラは目覚めた後もロクサナを探しているらしく、メイドはその事を伝えに来たのです。
・・・
連絡を受けたロクサナは、シエラの自室を訪れます。
するとシエラはベッドに座ったまま、さも心配した様子で「大丈夫?怪我はない?」とあれこれ尋ねます。そしてロクサナが無傷だと知ると、安心してため息をつきました。
またこの時シエラは、事件発生時にロクサナが心配で探しに行ったことを伝えますが…
そんな彼女に、ロクサナは笑みを浮かべたまま「はっきり言って邪魔ですわ」と吐き捨てました。
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『ロクサナ〜悪女がヒロインの兄を守る方法〜』18話ネタバレ
ロクサナはなおも、母親に冷たく接する
”邪魔”と言われたシエラは、当然ながらショックを受けます。しかしロクサナは構わずに、母親の過失を責めました。
お母様が来たところで、何ができるの?もしカシスがお母様を人質にしていたら、どうするつもりだったのですか?
その言葉に、ようやく事態の深刻さを理解するシエラ。
そしてロクサナは「本当に私のことを思うなら、何もせずじっとしていて下さい」と冷たく言い放ち、部屋を去りました。
”毒蝶の誕生”をラントに知らせる
現当主・ラントが屋敷に戻り、エントランスを歩いていた時。
ロクサナは毒蝶を携えて、孵化に成功したことを伝えました。
全ての準備が整った今、あとは残りの問題を解決するためにロクサナ自身が舞台に立つだけ。ゆえに彼女は、今まで秘密にしていた毒蝶の孵化について明かしたのです。
そして一方、報告を聞いたラントは声をあげて笑います。よくやった。さすが私の娘だ。そう言いながら、ロクサナを褒めました。
ロクサナの本心
ラントとロクサナの会話を、背後でデオンも聞いていました。
デオンの存在に気づいたロクサナは、彼の元へと向かい「一発と言わずもっと殴ればよかった」と忌々し気に吐き捨てます。
母親に危害を加えたデオンを、ロクサナは許せずにいたのです。
事実、カシスがいなければ大変な事態になっていたでしょうから。


しかし、デオンはやはり無表情。
彼女の耳元に顔を近づけ、内緒話でもするように「俺はお前の泣き顔が見たいだけだ」と呟きますが…
ロクサナはその言葉に、嘲笑で答えます。私の泣き顔なんて今後絶対に見る事はないわ。そう告げて、さっさとその場を去りました。
カシスは”幻覚部屋”で罰を受けていた
その頃カシスは、逃亡した罰として”幻覚部屋”に入れられていました。
幻覚部屋の中でカシスが見たのは、心の奥深くに残していた記憶。親族から「自制の利かないお前の力はまるで災いだ」と言われた時の、悲しい記憶を思い出していたのです。
しかしその幻覚は、音を立てて崩れ落ちます。
そしてカシスが目を覚ますと、目の前には優しく微笑むロクサナがいました。
彼女はカシスの頭を優しくなでながら、感謝の言葉を伝えます。
お母様を助けてくれてありがとう。次に目を覚ました時には現実に戻っているから安心して。
額にかかる優しい息のせいで、カシスは眠気に襲われます。彼はこの時間がいっとう幸せで、このまま永遠に続くような気さえしていたのです。
17~18話の感想
カシス逃亡事件について

カシス逃亡事件の黒幕は、なんとロクサナでした。
すべてはロクサナが仕組んだことであり、デオンもマリアも無関係。にも関わらず、デオンは勝手な事をするなと平手打ちされ、マリアは濡れ衣を着せられました。
百歩譲ってデオンは仕方ないとしても、マリアが可哀想ですね。
なおロクサナが逃亡事件を仕掛けたのは、カシスに”理解”をさせるため。
つまり彼女は、カシスに「ロクサナと手を組まなきゃ脱出できない」と信じ込ませるため、一連の事件を起こしたのです。
とはいえ、全てが手のひらの上だったワケではありません。
とりわけ、カシスが母親を庇って倒れたのは想定外でした。はっきりとした描写はないものの、これにはロクサナも罪悪感を覚えたのではないでしょうか。
母親への態度について
相変わらずロクサナは、母親に冷たい態度を取っていますね。でも本編を読んでわかる通り、それは本心ではありません。
母親を巻き込みたくないから、傷つけないために冷たい言葉で突き放すのでしょう。
そもそも母親は、自衛が出来ないのに危険な場所をうろついていました。ロクサナの立場からすれば、たまったものではありません。
最悪、母親のせいで計画が台無しにされる可能性もありましたから。
そのため18話冒頭にて彼女が「私のことを思うならじっとしていて下さい」と言っていたのも、無理からぬことでしょう。