漫画『不倫は不倫でお返しします』5話~6話のストーリー概要とネタバレ感想をまとめました。
主人公・スカーレットは今まで典型的な良い子として教育されてきましたが、男たちに利用されるだけの生活に我慢できなくなります。
そして自由を得るために、まずは徹底して良き妻を演じますがーーーこの後どうなるのでしょうか?
目次
5話の概要|スカーレットは徹底して良き妻を演じる
サムエルには秘密がある?
吹っ切れたスカーレットは徹底的に『良き妻』を演じ続けた。後日行われた皇室舞踏会でも、夫・サムエルに同伴して仲睦まじい新婚夫婦のフリをするがーーー
この時、彼女はサムエルの秘密の一端に触れる。
というのも舞踏会でジョージ(王の弟で皇位継承権が最も高い人物。なおサムエルとは親友という噂)に会うといつもより夫婦仲がいいフリをし、さらにジョージがスカーレットをダンスに誘うと目に見えて警戒したのである。
つまりサムエルは、ジョージに何かを隠しているのだ。
そのことに気付いたスカーレットは、ジョージを利用しようと企む。今の彼女は操り人形でしかないが、次期皇帝である彼とサムエルの仲が崩れれば自立できると考えたのである。
6話の概要|ジョシュアとサムエルの歪みきった関係
ジョシュアの存在が鍵となる
舞踏会が終わり馬車で帰る途中、サムエルは「ジョージに余計なことを言ってないだろうな?」としきりにスカーレットに問いただした。
どうやら彼は、ジョシュアの存在を絶対にジョージに知られたくないらしい。
なぜこれほどひた隠しにするのか、その理由が明らかになればこの男を倒す弱点を得られるかもしれない。スカーレットは内心、そう考えるのであった。
・・・
屋敷に戻るとジョシュアが騒いでいた。先日スカーレットが諸事情により彼女の専属メイドを追い出したから怒っているのだ。
しかしサムエルは彼女を慰めるどころか「私の許可なく外にでてはいけないと言ったはずだ」と怒って、罰として3日の監禁を宣告した。
ジョシュアの生い立ち
どう見てもサムエルの態度は恋人に対するものではない。不審に思ったスカーレットは使用人に探りを入れたところ、以下の情報を得た。
その話を聞いたスカーレットは、ジョシュアを憐れんだ。またサムエルが彼女の存在を隠そうとする理由にも納得がいった。こんな残酷な扱い、周囲に知られたくないのは当然だろう。
そこで夜中、ジョシュアに会いに行ってみる。
すると彼女は泣きながら睨みつけてきたが、スカーレットはただ静かに彼女を見つめながら1つ提案を出した。
「私が何とかすればサムエルに内緒で外に出してあげられるわ」と。
ジョシュアは敵ではないし無力だ。それに今後、もしかしたら自分の役に立つかもしれないと考えての提案だった。
6話の補足
スカーレットは現時点で、女主人としての権限を全て与えられています。サムエルが彼女の賢さを気に入り、屋敷内を管理するよう命令したからです。
だからこそ彼女は6話のラストで、ジョシュアにあの提案を持ち掛けることができました。
ネタバレ感想|ストーリー全体についての考察
女性の独立を描いたストーリーか?
最近流行りの不倫もの!と思い読み始めましたが、これは不倫がメインの話じゃありませんね。今まで道具扱いされてきた主人公が、自分らしく生きるために独立する話なのでしょう。
そして表紙を見る限りでは、現在彼女を道具としてしか見ていないサムエルもいずれ彼女の虜になりそうな予感がします。最終的には逆ハーレム状態もあり得そうですがーーー
サムエルと恋仲になるのは少々…いや、かなり嫌ですね。スッパリ縁を切って、主人公には他に素敵な旦那様を見つけて欲しいです。
主人公の謎
ストーリーを素直に読み取るなら、スカーレットは今後事業を立ち上げるなり何なりして莫大な財産と強固な地位を手に入れるのでしょう。そして最終的には自立すると。
しかしその場合、不可解な点が多いです。
商家の娘とはいえ主人公は女性。政略結婚が当たり前という時代背景で、女性が商人としての教育を受けていたとは思えません。多少は学ぶ機会があったかもしれないけれど、事業を成功させるほどの知識があるかというと……
無理がありますね。そもそもあの父親が、役立つ知識を娘に与えたとも思えませんし。
もしこれからスカーレットが事業を成功させて大金を手に入れるのだとしたら、それは常人離れした頭脳を持っているか、特殊な才能の持ち主のどちらかだと思われます。
その辺の理由付けをどうするのか、今後のストーリーに注目したいところ。
ジョシュアの精神年齢について
ジョシュアは軟禁期間中、1人で人形遊びをしていました。
19歳の女性が人形遊び。精神的に幼いどころの話ではありません。世間と隔離されて生きてきた彼女は、精神年齢が幼少期のまま止まっているのかもしれません。
スカーレットに人形を投げつけてくるシーンなんて、まるで癇癪を起した子供そのもの。この子、かわいそうですね。