漫画『不倫は不倫でお返しします』20話のストーリー概要とネタバレ感想です。
今回はタイトルの通り、アマリリス皇女にゴンドラ事業の営業許可をもらいに行く話です。運河の所有者は皇女なので、何としてでも彼女から良い返事を引き出さなければなりません。
スカーレットの商談は上手くいくのでしょうか?
目次
ゴンドラ事業を進めるため、アマリリス皇女を訪問する
アマリリス皇女の返事

その日スカーレットは、ゴンドラ事業の許可をもらうためアマリリス皇女の宮殿を訪ねた。そして具体的な事業案を説明すると、皇女は悪くない反応を示すがーーー
彼女は許可を出す前に、スカーレットの本心を知りたがった。
夫のサムエルではなくジョージに資金を借りるのは、離婚が目的だからでしょう?と、ストレートな質問を飛ばしてきたのだ。
アマリリスの回想|現皇帝・フレデリックの非情さを語る
血にまみれた皇室事情
図星を突かれるも、スカーレットは本心を隠そうとする。するとアマリリス皇女は、第二王妃(ジョージの実母)の悲しい生い立ちについて語り始めた。
というのも第二王妃は事故でこの世を去ったと言われているが、本当は現皇帝のフレデリック3世に命を奪われたのだ。
- 前皇帝は息子のフレデリックを可愛がり、彼にすべてを与えた。そのためにアマリリスの皇位も、彼女が産んだ子供たちの魔力まで奪った。
- 甘やかされたフレデリックは、女癖が悪いサディストに成長する。
- 前皇帝はそのことに失望し、ジョージを皇太子に任命しようとする。
- ↑に気付いたフレデリックは、前皇帝を亡き者にする。さらに皇位についた後、ジョージを葬ろうとする
- 第二王妃が「自分が犠牲になるので息子を助けて」と懇願したので、ジョージは一命をとりとめる。
- しかし第二王妃自身は、フレデリックの命令により自らこの世を去った。
- 昔のジョージは治癒能力を使えたが、魔力を奪われたため母を治せなかった。
ジョージは魔力を奪われた後だったので母を助けられず、その後キングスリー領に幽閉されたらしい。
その悲惨すぎる皇室事情を聞いたスカーレットは、無言で顔をゆがめるのだった。
正直な気持ちを聞かせて
アマリリスは自分が悲惨な経験をしたからこそ、同じように望まぬ結婚をした女性を見抜けるし、またそういった女性には自立するための金と地位が必要なことも理解しているようだ。
そして彼女は、改めてスカーレットに質問した。
「正直に言えば運河の使用を許可するわ。本当はサムエルと離婚する準備をしているの?」と。
ネタバレ感想|実はジョージも被害者だった件
ネタバレ感想①アマリリス皇女について

どれだけ『良い夫婦』のフリをしても、アマリリス皇女の目は誤魔化せませんでした。
皇女自身が夫を憎んでいるからこそ、同じ境遇の女性ーーつまりスカーレットのような子ーーを見抜けるのでしょう。
それこそ皇女は初登場時から、スカーレットが仮面夫婦だと気付いている節がありました。最初から全てお見通しだったのでしょう。
ネタバレ感想②ジョージの過去
外見からは全く想像できませんが、ジョージもまた悲しい過去を背負ったキャラであることが判明しました。
彼視点だと、実兄のフレデリックが両親の仇という状況です。
今までさぞ辛かったでしょうね。
しかもジョージは目の前で母親を亡くしています。もともと彼は治癒能力を持っていましたが、フレデリックに魔力を奪われたため母を助けることができませんでした。
自分のせいで優しい母が犠牲になり、その命が失われる様子を見ている事しかできず…という地獄のような経験をしたのです。
この国の皇室、闇が深すぎる。
予想|主人公サイドが謀反を起すのでは?
今回のストーリーで『政権交代』のフラグが立ったように思えます。最終的には、ジョージかアマリリスのどちらかが皇位を継承する流れになりそう。
現皇帝のフリッツ3世は人の道を踏み外していて王の器ではありません。改心するならともかく、あの性格ではそれも望めないでしょう。後世のためにも、早く彼を玉座から引き下ろさねばなりません。
となれば遅かれ早かれ、主人公サイドが謀反を起す展開になるのかなと思います。
韓国作品は勧善懲悪がハッキリしているパターンが大半なので、フリッツのような愚王が最後まで皇帝のまま……という展開にはならないはず。