漫画『あなたの主治医はもう辞めます!』の5話のネタバレと感想です。
ボール遊びをしていたエルアンは従兄のウェデリックにひどい言葉を浴びせられ、見かねたリチェは止めに入りました。
しかしウェデリックが去った後も、エルアンは自虐的な言葉ばかり口にします。いったい過去に何があったのでしょうか?
目次
エルアンの過去|大人の事情で放置されつづけた少年
ウェデリックを妄信する理由

エルアンは従兄のウェデリックを慕っていました。
父が亡くなった時、母・イザベルは領地の管理でさらに多忙となり、体が弱い彼はいつも独りぼっち。そんな彼に会いに来てくれたのはウェデリックだけだったのです。
だからエルアンはたった一人の友人を失いたくなくて、いつもウェデリックの言いなりでした。
騎士の訓練をやめるよう言われれば訓練をやめ、食事量を減らすよう言われれば減らしーーーそうして大人の事情で放置され続けたエルアンは、次第に体が弱くなっていったのです。


エルアンを守るため、リチェは彼を正しい方向に導く
どうすればエルアンを救えるか?
虚ろな瞳で自分を責めるエルアン。そんな彼を案じたリチェは、これからボール遊びは私としましょう!と提案しました。
今のところ、彼は痩せているものの筋肉はちゃんとついています。だからこのまま順調に成長できるよう見守ればいいと考えたのです。
すると素直なエルアンは、戸惑いながらも返事をしますがーーー
リチェが改めて自己紹介をすると、彼はまた冷めた顔に戻ってしまいました。というのもアルガの助手は今まですぐに辞めてしまったので、彼女もそうなると思ったのです。
が、しかし。
リチェは「私は今までの助手とは違います!」と自信満々に言い放ち、また輝くような笑みを浮かべながら、エルアンが元気になれるよう手伝うと言います。
「どんな時でも私を信じて下さい。だって私は実力のある医者ですから。エルアン様がまた元気になれるよう、お手伝いいたします」
引用元:あなたの主治医はもう辞めます!5話
すると彼はその笑顔に魅せられたのか、頬を染めながらリチェを見つめるのでした。
昼食中、新たな事実が発覚する
その後リチェは、エルアンとの距離を縮めるため一緒に昼食を食べますがー――ここでもまた、彼の不幸な一面が明らかになりました。
というのも彼は読書が好きなのに、ウェデリックから本を読むと頭痛がするから読むなと指示されていたのです。おまけに太ったらバカにされると言われたらしく、食事も少量しか食べません。
また今までのアルガの助手は、すぐに体調を崩すエルアンのことを邪魔者扱いしていたそう。


ひどい話の数々を聞いたリチェは、勢いよく立ち上がって彼に物申しました。
ウェデリック様のお話は気にしないで下さい。食事はたくさん食べていいし、食べた分は動けばいいのです。今は信じられないかもしれないけれど、私はここにいる誰よりもエルアン様を心配しているのだから……と。
するとリチェの真剣な気持ちが伝わったのか、彼はどこか嬉しそうに食事を再会するのでした。
まとめ|あなたの主治医はもう辞めます!5話のネタバレと感想
5話のネタバレと感想|エルアンが素直すぎる件

リチェはエルアンを助けるために過去に戻ったので、口先だけではなく本心から彼の身を案じています。そうしないと自分を含めて多くの人々が不幸になりますから。
つまり医者として純粋に心配する気持ちとは別に、打算もあったワケですね(言い方は悪いですが…)
けれどそういった事情を知らないエルアンからすれば、彼女は天使のように見えたのかもしれませんね。なにせ今までの助手とは違い、心から自分を心配してくれるのですから。
今まで邪険にされたり放置されたりと孤独な少年時代を過ごしてきた分、彼女の優しさが身に染みたのでしょう。
まあ普通に考えれば、突然現れた少女を妄信するなど異常な話ですがーーー
彼は打算まみれの従兄すら信じるような子です。とにかく素直で純粋な子なので、割とあっさり信じてしまったのかなと思います。
すでに主人公に執着しつつある
なお5話時点で、エルアンはすでにリチェへの執着を見せています。
リチェにずっと公爵家にいるよう迫ったり、彼女の言葉を「絶対に忘れない」と断言したり……何かこう、執着男の片鱗を見せつけていました。ヤンデレの素質がある子です。
執着系ヒーローが好きな方は、ぜひマンガ版も読んでみてくださいね。