小説版『今世は当主になります』の150話・151話・152話のネタバレと感想です。
アイバン当主のせいで北部の復旧は遅れていましたが、彼の次男・ミゲンテの協力により、ペレスの独断で各地に支援金を配れるようになりました。
少しだけ状況が好転したように思えますがーーーそんな中、さらなる事件が起こります。
150~151話の概要|ミゲンテの協力により北部の復旧が進む
ペレスは独断で復旧を進めるが…
ペレスとミゲンテが協力したおかげで、北部の各地に支援金が行きわたり復旧がスムーズに進みます。
しかしアイバン当主は『私の同意もなしに支援金を配給するなんて越権行為だ』と怒り、ある日ペレスの元に抗議しに行きますがーーー
そんな彼に、ペレスは軽蔑を含んだ眼差しを向けながら言いました。
自分が各地に渡した支援金は、食料や医薬品など全てが急を要するものに使われている。それなのにアイバン当主のせいで、彼らは今まで支援を受けられず、ただ待っているしかできなかったのだ‥‥と。
アイバン当主の罪
さらにペレスは、今回の件が落ち着いたらアイバン当主の世代交代を皇帝に申し立てるつもりだと言います。
そのためアイバン当主は窮地に立たされますがーーーその時、地面がゆれて、遠くから何かが崩れるような音がしました。
152話の概要|2回目の山崩れが起こり〇〇が被害に遭う
山崩れの第二波
ペレスは不吉な予感がして、フィレンティアの名前を叫びながら屋敷中を探し回ります。しかし彼女はどこにもおらず、使用人によれば橋の建設現場を見に行ったそう。つまり山崩れに巻き込まれた可能性が高いのです。
それを知ったペレスは急いで現場に向かおうとしますがーーー
その時、警備隊長が暗い顔で報告しました。山崩れが起きたときロンバルディ家の馬車が巻き込まれました……と。
人災によりティアが巻き込まれる
連絡を聞いた全員が驚愕し、あわてて後をついて来たアイバン当主は顔を真っ青にします。
なにせアイバン当主が支援金を拒否したせいで再建事業が送れ、そんな中、フィレンティアが事故に遭ったのですから。原因が誰にあるかなど言うまでもないでしょう。
そのためペレスは激怒し、彼は荒々しくアイバン当主の胸ぐらをつかむと低い声で言いました
「自分が何をしでかしたのか、やっと気づいたか?アイバン当主」
引用元:今世は当主になります152話
そしてペレスはアイバン当主を突き飛ばすと、馬に乗って現場へと向かいました。
今世は当主になります|今回のネタバレ感想
ネタバレ感想|アイバン当主はお先真っ暗
1回目の山崩れ事故は天災。でも2回目の事故は、7割くらい人災ですね。アイバン当主がさっさと支援金を受け取って領地内の復興を進めていれば、フィレンティアは事故に巻き込まれずに済んだでしょうから。
もしこの状況下でフィレンティアが死亡したら、多分アイバン当主の首は、物理的に飛ぶでしょうね。何ならもう、この時点でペレスが殺意MAXですし。
当主どころか、アイバン家自体が潰される可能性もあります。
まあ主人公補正があるのでフィレンティアは無事(というかプロローグで彼女の生存は確定している)ので、実際は大丈夫なのでしょうけれど。
補足|ティアとラモナが初対面
ちなみに151~152話の間で、フィレンティアはラモナと初顔合わせをしています。
フィレンティアの方は最初こそ気まずそうにしていましたが、ラモナがとても優しい子なので、最終的には割り切って接していました。
しかしラモナの方は、フィレンティアに会ったあと落ち込んでおり「こんな素敵な方が、ペレス様の幼馴染だなんて」という旨の台詞を言っていました。
多分ラモナはペレスに想いを寄せていて、フィレンティアの美しさと人格者っぷりを前にして自信を失った……とかそんな感じなのでしょう。