漫画『結婚商売』の85話のネタバレと感想です。
ジャコブ軍の攻撃によりアルノー側はどんどん劣勢になり、前回のラストでビアンカはついに「後継者と一緒にお逃げなさい」とまで言われました。
領民と生きる覚悟をしたビアンカにとっては残酷な言葉ですが、他に打つ手がないのも事実。この先どうなるのでしょうか?
ガスパル視点|ビアンカを連れて逃げるよう指示される
護衛を頼まれる
執事長・ヴァンサンはその後、ガスパルに護衛を頼みました。ビアンカとイボンヌを連れてアルノー領を離れろと言うのです。
するとガスパルは迷い、少し時間が欲しいと言いますがーーーその時、使用人たちが窓の外を見てザワザワと騒ぎ始めました。
というのも首都の方から国王旗を掲げた軍勢が現れたのです。
その光景を見た人々はみんな不安そうな顔をするのでした。
オデリー視点|ジャコブを追い払うため水面下で動いていた
数日前のはなし
ほんの数日前のこと。
オデリー王女はビアンカからの手紙を受け取った後、ジャコブ側の勢力を追い払うため機会を伺っていました。
そして彼女はカスティヤの騎士に協力してもらいながら、城内の不穏分子をあぶりだすことに成功します。
その結果、国王の侍従長たちがスパイだと分かり、さらに第一王子・ゴティエの死も戦争もジャコブが元凶だと発覚します。
オデリー王女がその情報伝えると、国王・ビクトルは顔色を一層悪くしましした。
ビクトルの英断
しかしビクトルが落ち込んだのも束の間。
彼はすぐに顔を上げて従者に命令しました。セブランの”国王旗”を持ってこさせ、オデリー名義でアルノー領に救援軍を出すよう指示したのです。
この展開にオデリーは驚きますが、ビクトルは彼女を見つめながら言いました。
「君を…私の後継者として公表する」
オデリーはこの瞬間から、セブランの王位継承者となったのです。
まとめ|結婚商売85話のネタバレと感想
ネタバレ感想①ビクトルが辛そうだった件
86話のラストではオデリーが王位継承者に任命されました。女性が軽視されがちなこの国ではレアケースでしょう。それだけにビクトル国王の決断は英断だと言えますが・・・
彼の心情を考えると複雑な気持になりますね。
長男のゴティエを失ったショックでただでさえ精神的に参っていたのに、全ての事件の元凶がジャコブだと判明したのですから。
息子を愛する父親としては辛かったでしょう。彼は第二王妃(ジャコブの母)を冷遇しましたが、それでもジャコブのことは大事にしていました。
関連:結婚商売|ジャコブ母・第二王妃の過激すぎる人生について
ネタバレ感想②国王としての責任
ビクトルは86話のラストで久しぶりに国王らしい態度を取っています。
話を聞いた後、すぐオデリーに国王の座を譲ったのはまさに英断でした。現在ジャコブと真っ向勝負できる王族はオデリーだけですから。
読者視点だとオデリーの聡明さは分かりきっていますが、ビクトルもまた娘の愛国心や賢さに気付いていたのでしょう。だからこそ彼女に王位を授ければジャコブを止められると思ったのかもしれません。
ただしオデリーに王位を継承するのはジャコブを切り捨てるのと同じ意味なので、どうあがいてもビクトルは辛かったはず。
それでも国王であり父親だから、最後にあの決断をしたのでしょう。国のトップとして気持ちを押し殺し、また父親として息子の不始末に責任を取ったように感じました。
あーもー読み進めるたびに涙出ますー。
漫画を読んだら号泣しそうですよ涙
大丈夫ですよ!みんなで泣きましょう!