漫画『結婚商売』の20話~21話のネタバレと感想です。
ビアンカたちは首都・ラホズに向かうため荷造りをします。しかしその最中、彼女は”あること”にショックを受けて大騒ぎしました。
彼女たちは無事ラホズにたどり着けるのか、そして道中、夫婦仲は進展するのか。ストーリーの続きを読んでみましょう。
目次
20話|首都・ラホズに出発するため荷造りをする
ザカリーの荷物を見て、ビアンカは愕然とした
首都・ラホズに出発する前日。アルノー城は荷物の整理でとても忙しい状況でした。とはいえ大きな騒ぎもなく、準備は順調に進みますがーーー
その時ビアンカは、ザカリーの荷物を見てひどく狼狽えます。というのも彼の服はダサいものばかりだったのです。
「このシャツは刺繍がとても古いし!このベストはこの前の馬を見たときに着てた服だし!毛皮も質が低いじゃないの!」
ザカリーの服は十分に高級なものですが、流行に敏感なビアンカの目には貧相に映ったようです。
そのため彼女は、この機会にザカリーの服をすべて新調すると宣言しました。
彼は『鉄血の英雄』でありセブランの顔。しかしこのままでは田舎者にしか見えず、隣を歩くビアンカもまた嘲笑されるでしょうから。
ザカリー視点|妻をこっそり見つめる夫
一方その頃ザカリーは、屋敷の2階から荷造りの様子を眺めていました。そしてビアンカ相手にタジタジな執事長を見て、くすりと笑いますがーーー
その時、軍部長・ソブールが彼女に話しかけたので表情を硬くします。
ソブールは以前、ビアンカと親しくなりたいと言っていたので何を話しているのか気になったのです。
するとその時、ちょうどビアンカと目が合います。彼女は地上から手を振ってくれますがーーー
ザカリーは返事をせず、彼女から目を逸らしてその場にしゃがみ込みました。大の男がこっそり妻を盗み見るなんて、良くないことだと思ったのです。
それに最近の彼は、ビアンカの傍に他の男がいると思うだけで気分がおかしくなります。それこそ相手が、自分の信頼する軍部長たちであっても。
(以前はただ、幼くして大人たちの事情に振り回されるビアンカを気の毒に思った。だが、今は…ビアンカが傷つかないことを願っている)
しかし同時に、彼女を振り回したすべての状況に感謝する陰険な心もあるのです。その相反する2つの気持ちのせいで、ザカリーは頭を抱えるのでした。
翌日、首都・ラホズに出発する
翌日、ビアンカたちは馬車に乗って首都に出発します。そしてこの時から、彼女の運命の歯車が動き出しますがーーー
ビアンカ本人は、そのことを知る由もないのでした。
21話|山崩れのせいで野宿をする羽目になる
野宿をする際、ザカリーは妻を心配する
馬車で首都・ラホズに向かう途中、山崩れで道がふさがってしまいます。迂回するとなると時間がかかるので、ザカリーは野宿をした方がよさそうだと判断しますがーーー
彼や騎士たちとは違い、ビアンカは戦場に出た事すらないお嬢様です。
そのためザカリーは一旦馬車を止めて、彼女と散歩をしながら話すことにしました。
ストーリー補足|サブキャラたちの現状について
三軍部長たちの態度が変化する
21話時点で、サブキャラたちの状況もいろいろ変化しています。以下、簡単に彼らの現状をまとめました。
- ガスパル:ビアンカの護衛で三軍部長のひとり。イボンヌに恋愛感情を寄せているが、彼女には全く意識されていない。馬車を降りるさいに手を差し出しても「大丈夫です」とひたすら断れた。
- ソブール:三軍部長その2。20話でザカリーの服を全部もらったので、ビアンカに恩を感じて忠犬となる。
- ロベル:三軍部長その3。現状ではビアンカをどう思っているのか不明。しかし以前よりも態度が軟化している。
ガスパルはイボンヌに恋心を抱いているようです。
恐らく一目惚れでしょうね。だからこそビアンカの護衛を決める際に、自分から立候補したのでしょう。護衛になれば、自然とイボンヌと接する機会も増えますから。
しかし残念なことに、イボンヌは彼の好意に全く気付きません。早く気づいてあげて…!
ニコラと針子たちの現在
- ニコラ:彫刻の天才少年。自分の才能を認めてくれたビアンカが大好き。
- 針子の女性たち:レースの製作にあたりビアンカが雇った女性たち。職場が超ホワイト企業なので喜んでいる。
20話の時点でニコラも針子も、ビアンカのために最大限尽くそうと誓っています。
自分たちの才能と潜在能力に投資してくれたビアンカに、心から感謝しているのです。
なおビアンカは首都に出発する直前、「あなたたちはもうただの針子や職工ではないのよ。このアルノーのレース職人であることに自負心を持つようにね」と声をかけています。またニコラについては、神様が贈ってくれた貴重な才能とまで言っていました。
この言葉により、彼らの自己肯定感はかなり高まったと思われます。
結婚商売のネタバレと感想|ザカリーは手紙の件で悩んでいた
結婚商売20~21話のネタバレと感想
20話の冒頭では、ザカリーの独白が書かれています。
簡単に説明すると『ブランシュフォールから手紙が届いたけど、9年も疎遠だった家族をビアンカに会わせてもいいのろうか?』という内容だったのですがーーー
個人的に、ザカリーの意見は的を得ていると思いました。
今さら家族に会ったところで、ビアンカが喜ぶとは思えません。なぜならこの9年間、家族は手紙の1通すら寄こさなかったのですから。
グスタフが禁止していたとはいえ、ビアンカが「今さら何の用事なのよ!」と思っても無理はありません。というか、そう考える可能性のほうが高いでしょう。
ザカリーは意外と妻のことを理解していますね。