漫画『結婚商売』の140話~141話のネタバレと感想を紹介します。タイトルのとおり今回が外伝最終回です。
外伝ではサブキャラ中心の物語が描かれてきましたが、大トリを務めるのは誰なのか?そして苦難を乗り越えた彼らは何を思うのか?ストーリーを読み解いてみましょう!
目次
140話の概要|ロベルが求婚される!彼の答えとは?
ロベルの現在
ロベルとエヴァは見合い事件のあとも友人として付き合いを続けており、その日、2人はアルノー城にてチェス勝負をしていた。現状、5勝4敗でロベルが優勢である。
プロポーズは突然に
ゲームがひと段落すると、エヴァは突然ロベルに結婚を申し込んだ。といっても彼女は恋愛感情があって求婚したのではない。オデリー国王から政治顧問の仕事を任されたので、人生のパートナーが欲しいらしい。
ロベルはその求婚を受け入れると同時に、遠回しに『エヴァのような女性がタイプだ』と告げる。すると彼女は顔を真っ赤にするのだった。
「私の理想のタイプは、私のチェスの実力を大幅に向上させてくれる人です。だから一度歩いてみましょう。この賭けで、神様がどんな結末をプレゼントして下さるのか」
引用元:結婚商売140話
141話の概要|セブラン王国でパーティーが開かれる
私と踊ってくれますか?
セブラン王国のラホズ城にて、盛大な舞踏会が開かれる。ビアンカを含め、たくさんの貴族が参加する大規模なパーティーだ。
そして王宮の演奏家たちが音楽を奏でると、みんなパートナーと踊り始める。オデリーは護衛騎士・ヘクトールと。ルーシーはジョセフと。ロベルはエヴァと。
なお男性が女性に手を差し伸べる中、ビアンカは自分からザカリーをダンスに誘う。すると彼は幸せそうに微笑み、恭しく彼女の手を取るのだった。
ビアンカ「ではザカリー・ド・アルノー公爵。私と一緒に踊っていただけますか?」
ザカリー「光栄です。 ビアンカ・ド・アルノー公爵夫人」引用元:結婚商売141話
結婚商売・外伝がついに完結!最終回のネタバレあり感想
ネタバレ感想①外伝最終回のラストシーンについて
最終回はみんなで楽しくダンス。多分これは”縁”に感謝する描写でしょう。141話の最期で、イボンヌがそれっぽい台詞を言っていました。
外伝で取り上げられた人達……とくにエヴァやルーシーは、本来ビアンカと関わる予定がなかった人物です。けれど彼女たちは些細なきっかけで知り合い、ともに未来を過ごす仲間となる。このような”縁”はとても素晴らしいものであり、人生の宝物になる。あのダンスには、そういったメッセージが込められているのでしょう。
外伝はシビアな内容が多めでしたが、最後は穏やかに終わりましたね。
ネタバレ感想②本編に比べると物足りない?
とはいえ正直なところ、管理人は少々物足りない終わり方だなと思いました。本編が山あり谷ありの素晴らしいストーリーだったので、外伝にもそれを期待していたのですが……
外伝には外伝の良さがあるし面白かったけれど、やはり物足りない。個人的にはビアンカの活躍をもっと見たかったです。
あと原作小説で描かれた、ジャコブの葬式エピソードが無かったのも残念。これを一番楽しみにしていたのに…!管理人、ジャコブ推しなのに!!!
何だろう。あくまで漫画は漫画。小説は別物という事でしょうか。
補足|140話について
ロベルとエヴァの間には色々ありましたが、結局この2人はくっ付きましたね。そしてこの2人の結婚観、かなり現代のそれに近い気がします。
エヴァは打算による結婚を提案しましたが、”結婚商売”ではなく人生のパートナーを選んだのですから。古い時代はもう終わったんだな…‥という印象。今後もこうして、いろいろな形の夫婦が誕生するのでしょう。
ちなみにエヴァが求婚した時、近くにはソヴールもいて当事者より顔を真っ赤にしていました。この漫画、プロポーズするたびに何故か観客がいます(笑
全体的な所感|ハッピーエンドの犠牲者が描かれる
韓国マンガの中では異例の展開
『結婚商売』の本編はビアンカの物語でしたが、外伝はサブキャラクター中心の物語。そして”ハッピーエンドの裏側”が描かれたのが印象的でした。
本編はあくまで”ビアンカ視点でのハッピーエンド”であり、その裏側では犠牲になった人たちもいます。ザカリー兄のように主人公側を恨みつづける悪役もいれば、エヴァ令嬢のように理不尽に未来を奪われた人もいて、全員共通のハッピーエンドなんて無い。そんな都合のいい物語はありません。
さらに自分の幸せを掴み取ったビアンカは、その事実を抱えて生きていくという……かなり重い内容ですね。
”ハッピーエンドの犠牲者”が描かれた作品というのは、韓国作品の中では珍しい気がします。