漫画『結婚商売』の121話のネタバレと感想を紹介します。
脱獄犯となったローランド。彼の目的は、アレクサンドラを誘拐して海外に亡命することでした。しかし通りすがりの男性が異変に気付き、ローランドは人質を失います。
さらに彼を処罰するためザカリーも動き始めますがーーーこの先、どうなるのでしょうか?
結婚商売121話のあらすじ|ローランドの逃走と逮捕
逃走後、ザカリーに見つかる
人質を失った後、ローランドは逃走して森の中に身を隠すも、追いかけてきたザカリーに見つかります。その際にザカリーは、罪が重くなるだけなのになぜ脱獄や誘拐を行ったのですか?と質問しますがーーー
ローランドは質問に答えず、薄暗い目で「昔からお前のことが嫌いだった」と嫌悪感を露わにしました。
ウィグ子爵家の跡継ぎは自分なのに、なぜ腹違いの弟と、自分のものを分け合って育たなければならないのか?彼は今までずっと、そう思いながら生きてきたのだそう。
「お前のような奴が!私の祖父のウィグ家を、私の母のウィグ家を!!本当のウイグ子爵家の子供のように堂々と振る舞うその姿が、どれほどおぞましいか知っているのか?」
引用元:結婚商売121話
ローランドの選んだ結末
ローランドは多くの暴言を発するも、ザカリーは迷わずに剣を抜きます。そして兄の首を刎ねようとしますがーーー
その時ローランドはくつくつと笑い、川に身を投げました。
ストーリー補足|最後のシーンについて解説
補足①ローランドは生きてる?
直接的な描写は無かったものの、ローランドは亡くなったと思われます。
雨で大荒れした川に飛び込んだのだから生還できる可能性はゼロに近いです。恐らく雨が止んだ後、捜査隊が死体を見つけるでしょう。
なおローランドが川に身を投げた後、ザカリーは泣いていました。その場に崩れ落ちて、兄さん……と呟いています。どんなに外道だろうと、ローランドはたった1人の兄なのでやはり悲しいのでしょう。
補足②悲しみに暮れるザカリー
この後の展開ですが、ザカリーは兄を失ったショックで雨の中ずっと泣いていたようです。そのため彼が宿に戻ってきたとき、ビアンカは心配していました。
ローランドが脱獄した時点でこうなることは分かっていたけれど、それでも悲しさは感じる。頭では理解できているけど感情が追いつかない。そんな状況なのでしょうね。
ネタバレ感想|ローランドが脱獄した本当の理由
なぜ彼は罪を重くした?
ザカリーは121話の冒頭にて、なぜローランドは自分が不利になる行動ばかりしたのだろうか?と疑問を感じています。
重罪を犯したとはいえ裁判を受ければワンチャン生存できるかもしれないのに、なぜ脱獄だの誘拐だのと罪が重くなる行動ばかり取ったのか。兄の行動が理解できなかったようです。
この疑問についてローランドは、以下のように答えています。
「貴族の真似ばかりする番犬の檻の中で死ぬより、獄外で自由に死ぬ」
引用元:結婚商売121話
どうせ自分に未来は無いのだから、脱獄して自由に死に方を選びたい。そもそも大っ嫌いな弟の言いなりになるのは絶対に嫌だ。
……という気持ちが強いのでしょうね。本編ではあまり目立たなかった男ですが、最後の最後にヴィランとしての存在感を放っていました。