漫画『義家族に執着されています』の104話のネタバレと感想です。
ラピレオン家の人たちは建国祭を利用し、ペレシャティがいかに重要な存在であるか貴族たちに宣伝しました。その結果、彼女は現大公妃として足場を固めますがーーー
そもそもラピレオン家は、なぜこれほど大々的な宣伝をしたのでしょうか?その謎が今回、明らかになります。
104話の概要|ラピレオン家が過保護になる理由
彼らが過保護になった理由
ペレシャティは訳が分からずに、パーティーを抜け出してテルデオを問い詰めます。なぜ彼らがここまでするのか理解できなかったのです。
するとテルデオは、すべてペレシャティを守るために必要なことだったと白状しました。
「今日のことは……あなたを守るために必要だった。皇室はあなたが現大公妃だと認めていない。こうしなければ、他の貴族たちもグローリア様を見て同じように考えただろう」
「今日の出来事が広まれば、みんな大公家があなたを庇護していると理解するはずだ。第二夫人だの何だのと、むやみに騒げなくなるだろう」引用元:義家族に執着されています104話
そもそも今の首都は安全ではないし、テルデオはもうすぐ皇帝の命令により出張する予定です。だから余計に、妻のことが心配で仕方がないのです。
その話を聞いたペレシャティはただ一言、わかりました……と返事をするのでした。
屋敷では見知らぬ女性が待ち構えていた
パーティー後、ペレシャティは一足先にラピレオン邸に帰還します。すると玄関先では、見知らぬ女性(なお黒髪の美人である)が待ち構えていました。
義家族に執着されています|ネタバレ感想と補足
補足|例のドレスに込められた意味
104話でテルデオが言っていましたが、皇帝はペレシャティが現大公妃だと認めていません。
彼がグローリアに贈ったドレスにも、実は『ペレシャティを無視する』という意味が込められていたそうです。
だからテルデオは前回、例のドレスを見て悲しそうな顔をしていたのです。大事な妻を、よりによって皇帝に無視されたのだから辛かったでしょうね……
ネタバレ感想①すべては必要な事だった
そういう事情があったから、ラピレオン家の人々はペレシャティを守るため一丸となって行動しました。全員で会場に入り、自分たちがいかに彼女を大事に思っているか知らしめたのです。
読者視点だと、前回までのストーリーは『ラピレオン家の人たちって過保護すぎないか?』という印象でしたが、今になって考えると、あの計画も大げさなパフォーマンスも全て必要なものだったのでしょう。
もし何の対策もせずにグローリアがあのドレスを着て出席したら、貴族たちはペレシャティを軽んじていたはずです。皇帝が彼女を無視したのだから、貴族は間違いなくそれに影響されたでしょう。
けれど今回の出来事のおかげで、ラピレオン家の人々がどれだけペレシャティを大事にしているのか十分周囲に伝わったようです。
何ならパーティーが終わった後も、貴族たちはその話題で盛り上がっていました。
ネタバレ感想②テルデオお疲れ様!
テルデオは今までずっと、不安で仕方がなかったんだろうなと思います。
彼が出張している間、ドドレア皇女がまたペレシャティに危害を加えるかもしれないし、おまけに国内の状況も不穏だし・・・
だから前回、彼は震えながらも一生懸命に演技をして「俺は嫁が大好きです!」とアピールしたのでしょう。嘘をつくのも演技するのも、笑うのすら下手な人なのに。うん、テルデオは本当にがんばりましたね。お疲れ様。
しかもよく考えたら、テルデオは狩猟大会のときペレシャティを失いかけています。あの出来事も彼の不安に拍車をかけたのでしょう。
テント崩壊に巻き込まれて彼女が気絶したとき、テルデオは真っ青になり、その後はブチ切れてドドレアに切りかかった程ですから。そういう経緯もあり、今まで気が気じゃなかったのかもしれません。