漫画『結婚商売』の外伝9(104話)のネタバレと感想を紹介します。
実母を亡くしたのにその悲しみを誰にも言えず、マルソーは現在とても苦しんでいます。さらに今回、更なる悲劇が彼を襲います。
マルソー視点｜叔母たちに正体がバレてしまう
なぜ正体がバレたのか？
実母の逝去を知ってから、マルソーはずっと顔色が悪いままでした。カトリーヌはそんな彼を心から心配して気遣ってくれるので、マルソーは「彼女は本当に私のことを好きなんだ」と温かな気持ちになりますがーーー
ある日、その幸せが崩れます。というのもカトリーヌの叔母たちに、マルソーの正体がバレてしまったのです。
そのため彼は3番目の叔母に呼び出され、けじめを付けるよう言われます。
- マルソーの正体をバラしたのは彼の実父である
- 実父は当初、マルソーとダボビル伯爵家を利用するつもりだった
- しかし少し前に「息子はこのままだと私に従わないだろう」と気づく
- そこでマルソーにどちらが上か思い知らせるため、叔母たちに情報をリークした。
どんな事情があれ、この3年間マルソーがダボビル伯爵家を騙していたことは事実。だから彼は死にそうな顔をしながらも、叔母の言葉を受け入れました。
カトリーヌ視点｜嫌な予感がして夫を引き止める
消えてしまいそうな夫
真実を知らないカトリーヌは、部屋の外でマルソーを待っていました。しかし彼が出てくるや否や、彼女は不安に襲われます。なぜかマルソーが消えてしまう気がしたのです。
カトリーヌはそれが怖くて、冷や汗をたらしながら彼の気を引こうとします。明日本屋に行って気分転換をしましょう。そう言いながら、必死で引き止めますがーーー
奮闘むなしく、マルソーは悲しげに微笑みながら告げました。カトリーヌ、私と離婚してください……と。
結婚商売104話・外伝9｜ネタバレ感想とストーリー補足
ネタバレ感想①鬱回が多いよ！
109話、かなりの鬱回でしたね。マルソーは最初から最後まで死にそうな顔をしてるし、カトリーヌも最初は気丈に振る舞うけれど最終的には泣き出すし、本編に負けず劣らずのシリアス展開です。
そして本話では、マルソーが最も知られたくないであろう事実が、よりによって実父の口から暴露されました。何してくれとんねん実父。
ネタバレ感想②叔母の優しさ
マルソーも彼の実母も、結局のところ被害者です。実父に利用されて人生をめちゃくちゃにされました。
とはいえマルソーの行動は、傍から見れば詐欺師のようなもの。ダボビル伯爵家を騙した男だと罵られても仕方がありません。
けれど109話にてカトリーヌの叔母が登場したとき、彼女はいたって冷静でした。怒鳴ったり暴言を吐いたりは一切していません。
けじめを付けるようマルソーに言ったときも、淡々と「自分がやるべきことは分かっているわよね？」と彼を諭しています。とても常識的……というか温情にあふれた対応です。
マルソーが心からカトリーヌを想っていると理解しているから、叔母はこのような態度を取ったものと思われます。
109話はマルソーが非常にかわいそうな展開でしたが、それでもダボビル伯爵家の人々はいくらか彼を理解してくれているのが救いでした。皮肉な話ですが、実父よりも叔母たちの方がマルソーへの理解度が高い印象です。
