漫画『皇帝の子供を隠す方法』の5話のネタバレと感想です。
前回アステルは、皇帝・カイゼンに連れられてマエルン城へとやって来ました。しかしその時、金髪の少女が現れて彼に抱き着きます。
彼女は何者なのか、そしてこの先アステルたちはどうなるのか。以下にストーリーの続きをまとめました。
マエルン城に到着すると、マリアン令嬢が待ち構えていた
公爵令嬢・マリエンの登場
「陛下!ご到着を心待ちしておりました!」
金髪の令嬢はそう言いながら、カイゼンに抱き着きます。
彼女はマリアン。クロイツェン公爵の娘であり、彼女が社交界デビューをした時にアステルと一度会ったことがあります。
しかし覚えているのはアステルだけで、マリアンは全く覚えていないようです。
さらに続けて、秘書官のベリアン・クロード伯爵が挨拶にやって来ます。
「初めましてレディー・アステル」とベリアンが人の良さそうな顔で挨拶するのと、その名を聞いたマリアンはようやく目の前の女性が誰なのか気づいて怪訝な顔をしました。
「アステル?もしかしてあの一夜限りの?」
『一夜限りの妃』というあだ名は、アステルにとっては聞きたくない単語。しかしマリアンはお構いなしにその言葉を口にしたので、アステルは冷や汗をたらしますがーーー
その時、それまで黙っていたテオールがベリアンたちに貴族風の挨拶をします。その可愛らしい挨拶にベリアンも兵士も笑顔を浮かべ、その場の空気は和やかになるのでした。
マリアンへの冷たい反応
この後カイゼンは、マリアンから体を離すとアステルを客室に案内するようベリアンに命じます。
そしてアステルたちが去ってカイゼンと2人きりになると、マリアンは彼に声をかけます。しかし彼は冷たい瞳で彼女を睨むと無言で去ってしまったので、マリアンは悔しさで歯ぎしりをするのでした。
秘書官のベリアンは、アステルにある提案をする
豪華な客室に案内される
アステルが案内されたのは広く豪華な客室で、室内には専属のメイドまで配置されていました。とはいえ2日滞在するだけなので、アステルは遠慮しますがーーー
その様子を見たベリアンは彼女を庭先に連れて行き、ある提案をしました。
ベリアンの提案
「都に着くまでは、太皇太后の遺言に関してはどうかご内密に」
ベリアンによれば、混乱を招きたくないので黙っていて欲しいそう。相続問題が片付いてないと知られれば、南部の領主たちが騒ぐかもしれないとの事ですがーーー
アステルは瞬時に、この話が嘘だと気付きます。帝国で最も平和で忠誠心の高い南部で、反乱の兆しがあるワケありませんから。
そして彼が自分を見くびっていると感じたアリエルは、やんわりと反論しました。
「そうでしょうか?他でもなくこの私が関わっているからそう言うのでは?」
すると図星だったのか、彼は目を丸くしました。
『皇帝の子供を隠す方法』のネタバレと感想
5話のネタバレ感想|マリアンは不憫な悪役令嬢か?
5話で登場したマリアンは、皇帝のカイゼンに対して親しげな態度を取っていました。他人が見れば恋人同士だと勘違いしそうなものですが・・・
しかし実際、2人はそんな関係ではありません。マリアンは一方的に恋人面をしているだけのようです。そのためカイゼンは、特に彼女を相手にしていませんでした。少し痛い子ですね。
このシーンだけ見ると、マリアンは皇后の座を狙ってカイゼンを誘惑している悪女枠に見えます。言動も子供っぽく失礼なので、世間知らずのお嬢様という印象。
恐らく当て馬ポジションなのかなと思いますが、あそこまで相手にされていないと一周回って可哀想になる子ですね。
とはいえカイゼンとくっ付くことは無さそうなので、ある意味で安心してマンガを読めます。