漫画『皇帝の子供を隠す方法』の19話のネタバレと感想です。
デンツ城に向かう途中、アステルたちは田舎の城に宿泊します。しかしそこで彼女は流行り病の兆しを見つけました。
見るからに不穏な状況ですが、この先どうなるのでしょうか?以下にストーリーの続きをまとめました。
滞在先の城で、アステルは流行り病の前兆を見つける
イネス熱とは?

イネス熱。それは大陸東北部の風土病で感染力が非常に強く、前兆として銀梅花が枯れるという自然現象を伴います。
だからこそ枯れた銀梅花を見つけたアステルは、深刻な顔をしました。
(疫病が蔓延する場所に皇帝を滞在させるなんて。誰も気付いてないのかしら。それとも…)
するとその時、老婆がやって来てお風呂の準備ができたことを知らせてくれます。そこでアステルは、この老婆にイネス熱のことを質問しようとしますがーーー
“あること”に気付いて、咄嗟に口をつぐみました。
老婆視点のはなし
アステルたちが風呂に入っている間、老婆はアステルたちの荷物を漁って『薬』を探します。
それこそ薬箱の中だけでなく人形の中に隠している可能性も考えてくまなく探しますが―――薬は見つからず、老婆は悪態をついて客間を出て行きました。
実はこの老婆、ベリアンの回し者。
普段はこの村で薬草師をしていますが、召使に変装してアステルの部屋を捜索するよう命令を受けていたのです。


アステルは浴室に目薬を持ち込んでいた
アステルの名推理
浴室にいるアステルは、お団子にした髪の中から目薬を取り出します。
というのもアステルは、老婆の正体が薬草師でありベリアンの回し者だと気付いていたのです。
老婆が薬草師であることは体に染みついた薬草の匂いなどから分かりますし、またこのようなタイミングで薬草師を送り込んでくるのはベリアンしかいません。
ゆえにアステルは、目薬を隠しておいたのです。


(…ふん、見え透いたことをしてくれるわね。油断も隙もありゃしない)
そしていつものようにテオールに目薬を差しますが、このとき彼は聞きました。
なぜ目が赤いとダメなのか…と。
「皇帝陛下の目も赤いよ?なんでぼくは赤じゃダメなの?」
19話の補足
アステルたちが訪れた村では『イネス熱』という感染病の兆しが出ていました。田舎なのでろくな医療機関もなく、傍から見ればかなり危険に見えるでしょう。
しかしイネス熱は適切な薬の福用で簡単に治る病気であり、19話で登場した薬草師がいるおかげで感染を抑えられています。
皇帝の子供を隠す方法19話のネタバレと感想
19話のおさらい|アステルとベリアンの戦い

今回はアステルVSベリアンの戦いが描かれていましたね。
アステルの持つ『薬』について調べるため、ベリアンは村の薬草師を雇って怪しい物がないか彼女の荷物を探させます。
けれど普段から薬草を扱っているアステルは、すぐに老婆が薬草師であることを見抜きます。そして大方ベリアンの手先だろうと考え、目薬を隠し持ったままお風呂場に行きました。
水面下での戦いはアステルの勝利に終わりましたね。
19話のネタバレ感想|テオールはようやく疑問を持つ
テオールは最後のシーンで、なぜ自分は瞳の色を隠さなければならないのかと疑問を口にしていました。
恐らく、テオールがこのような質問したのは今回が初めてだと思われます。
今までは閉鎖的な環境にいたから、そもそも瞳の色を隠すという行為に疑問すら持たなかったはず。
まだ5歳なので、母親に言われることを素直に信じて「そういうものなんだ」と受け入れていたでしょう。小さい頃って親が全てみたいな部分がありますから。
けれどテオールはカイゼンに会ってしまいました。彼も赤い瞳なのに、全く隠していません。だからなぜ自分だけが赤い瞳じゃダメなんだろう?と疑問に思ったのでしょう。