漫画『皇帝の子供を隠す方法』の18話のネタバレと感想です。
前回、アステルの祖父・カレンベルク侯爵が体調を崩したとの連絡が入りました。ただしこれは嘘であり、アステルたちがデンツ城に来れるよう芝居を打っただけ。
果たしてこの作戦はカイゼンに通じるのでしょうか?以下にストーリーの続きをまとめました。
テオールを守るため、アステルは前々から作戦を練っていた
アステルの計画とは?
アステルは前々から計画を練っていました。簡単に説明するとこういう事です。
- まずは祖父に会いに行くという口実で、テオールをカイゼンの視界から遠ざける。
- そしてデンツ城に到着したら、健康上の理由からテオールと祖父の2人だけでも先に家に帰してほしいとカイゼンに手紙を書く
カイゼンとしても、都にはアステルひとり連れていけば十分でしょう。5歳の子供と具合の悪い年寄りまで引き留めておく理由はないはずです。
そのためアステルは、傍で祖父の世話をしたいのだとカイゼンにお願いしました。
しかし予想に反し、カイゼンは彼女の願いを断ります。
「デンツ城へはみんなで移動する。急げば3日もあれば着けるだろう」
アステルは食い下がりますが、彼はダメだの一点張り。自分も一緒に行くと言い張るので、彼女は困りました。
(…マエルン城での滞在期間を延ばした理由が、他にあるんじゃなかったの?)
これまでカイゼンは、天気を理由にしてマエルン城に滞在し続けました。
しかしアステルの知る彼は、それだけの理由で予定を先延ばしになどしません。だから何か、他に大事な意図があると思っていたのです。
何はともあれ、これ以上はお願いしても無駄でしょう。
そのためアステルは一旦諦めて、デンツ城に着いてから2人を帰せばいいと考えます。
あと数日気を付ければいい。もう少しの辛抱。自分にそう言い聞かせ、書斎を後にしました。
狩猟の館を出発し、一行は急いでデンツ城に向かう
テオールは猟犬との別れを寂しがる
翌朝、アステルたちは狩猟の館を出てデンツ城に向かうことになります。しかしテオールは猟犬との別れが寂しいらしく、猟犬にしがみついて離れません。
この状況に彼女が困っていると、カイゼンが来て猟犬をプレゼントすると言います。
するとテオールは大喜びし、カイゼンにお礼と別れの挨拶をしてから馬車に乗り込みました。
馬車に揺られながら、テオールと猟犬は楽しそうにじゃれ合っています。しかしその一方で、アステルは切羽詰まった表情をしていました。
というのも瞳の色を変える目薬が、あと少ししか残っていないのです。
そのため次の滞在地で、材料を入手して目薬を作る必要がありました。
田舎町の城に泊まる
デンツ城までは距離があるので、その日は田舎にある古い城に泊まります。
アステルたちが案内されたのは、客間の割には粗末な部屋。田舎だから仕方が無いのかしら…と思っていると、窓の外に“ある植物”を見つけて驚きました。
アステルが見つけたのは、枯れた銀梅花の木。これは流行り病の前兆であり、村が危険であることを意味していたのです。
『皇帝の子供を隠す方法』18話のネタバレと感想
18話のネタバレ感想とおさらい
アステルはいち早くデンツ城に向かうため、以前から計画を練っていました。
まず祖父に手紙を書いて体調が悪いフリをしてもらい、それを口実に祖父のもとに駆け付ける。こうすることで、テオールをカイゼンから引き離すことが出来ます。
そしてデンツ城に着いたら、祖父の体調不良を理由にテオールを連れて一足先に東部に帰ってもらう。遺言問題についてはアステルさえいれば良いのだから、彼女はこの作戦がうまくいくと思っていました。
けれどカイゼンは彼女の提案を却下します。アステルが説得を試みても、みんなで一緒に移動しようの一点張り。
結局のところアステルの計画は失敗に終わりました。
次回予想
18話の最後が不穏でしたね。ようやくデンツ城に出発したと思ったら、宿泊先の村では疫病が蔓延しそうになっているのですから。
こんな設定が出てきた以上、今後のストーリーにはこの病気が関わってくるのでしょう。
アステル本人かまたは身近な誰かが感染するのか。それとも村人が感染し、アステルが彼らを助けるために腕前を発揮するのか。
どのパターンになるのか楽しみですね。