皇帝の子供を隠す方法20話のネタバレと感想|テオールの赤い瞳を隠す理由

皇帝の子供を隠す方法ネタバレ

漫画『皇帝の子供を隠す方法』の20話のネタバレと感想です。

テオールは今まで素直にアステルの言うことを聞いていました。しかし入浴中、なぜぼくは赤い瞳じゃダメなの?と質問してきたのでアステルは動揺します。

真実を伝えるにはまだ幼すぎる年齢ですが、アステルは何と答えるのでしょうか?

『皇帝の子供を隠す方法』ネタバレ全話はこちら

ぼくは赤い目じゃダメなの?とテオールに質問される

アステルの答え

皇帝の子供を隠す方法ネタバレ

テオールに質問され、アステルは冷や汗をたらします。

(以前はこんなこと言わなかったのに。カイゼンに会ったことでこんな影響が出るなんて)

アステルが何も言えずにいると、テオールは悲しげに俯きます。そのため彼女は、以前読んだ絵本ーーー農夫と魔法の玉の話をしました。

農夫が拾った玉はとても大事なもので、他の人に知られたら消えてしまいます。それと同じように、テオールの瞳も大切なものだから隠しておく必要があるのだと説明したのです。

「だからおめめのことは皆に内緒にしましょうね。できるかな?」

するとテオールは納得して、ぼくできるよ!と笑顔で返事をしました。ひとまずこの場は乗り切れたようです。

しかしアステルは、この子にもいつかは真実を教えなければならないと考えていました。

子供がもう少し大きくなり全てを理解できるようになってから打ち明けよう。彼女はそう考えて石鹸に手を伸ばしますがーーー

この時、自分の腕に”赤い斑点(はんてん)”を見つけて目を見開きました。

イネス熱の存在を知り、カイゼンは患者のいる村に物資を送る

カイゼン視点

一方その頃。

カイゼンはこの先進む道のりに『イネス熱』が蔓延しているという話をリンドンから聞いていました。

しかも薬が足りないせいで、病にかかった患者はまともに手当されていないそう。さらに現在は村への出入りを禁止しているのだとリンドンは言います。

その酷い話を聞いたカイゼンは悔しげな顔をします。ロクな治療もせずに人を閉じ込めるなど、許せることではありませんから。

そこで今すぐ兵士と支援金を送って村と患者たちを管理させるよう、リンドンに命令しました。

・・・

1人になった後、カイゼンは悔しさで拳を握りしめました。というのも歪みきった国を立て直そうとすればするほど、あちこちから膿が噴き出すのです。

この国はここ数十年間、まともに統治した人物がいません。先々代の皇帝は権料と領土の拡大に血眼になり、先帝はレストン公爵と大貴族の操り人形だったのです。

だからこそカイゼンは、自分だけはこの国をまともに治めようと心に誓っていました。これ以上犠牲が出ないようにと、強く願っていたのです。

アステルが熱病にかかる

その後カイゼンは、アステルのいる客間を訪ねます。すると白いネグリジェを着たアステルが現れたので、彼はその美しさに少しだけ頬を赤くします。

またこの時、彼女は取り込み中だと言うので事情を聞くとーーー

アステルは自分の体に熱病の症状が出ていることを明かしました。

「陛下、どうやら私に…熱病の症状が…」

その言葉を聞くや否や、カイゼンは彼女がイネス熱にかかったのだと考えます。そして切羽詰まった表情で、今すぐ医者を呼ぼうと言い出しました。

(所詮は私も無能な先代と同じなのか!近くにいた者の異変にも気づけないなんて…!)

自分の失態を責めるカイゼン。

するとアステルは彼の心中を察したのか「落ち着いて下さい。私はイネス熱ではありません!」と慌てて説明しました。

医者に診断してもらう

その後アステルを医者に診せると、ただの熱病であり薬を飲んで数日ゆっくり休めばすぐに治ると診断されました。

要するに、カイゼンが早とちりしたのです。

それでも彼は心配し、アステルの世話をする侍女を増やしてもっと快適な寝室に移すようベリアンとリンドンに命令しますがーーー

アステルはその気遣いを断りました。寝室は今のままで構わないし、治療もしなくていいから放っておいてほしいと言うのです。

その言葉にカイゼンは目を丸くし、医者は冷や汗をたらしました。

⇒『皇帝の子供を隠す方法』21話のネタバレはこちら

『皇帝の子供を隠す方法』20話のネタバレと感想

20話のネタバレ感想|皇帝・カイゼンについて考察

ネタバレ感想

今回、カイゼン側の事情が少しだけ明らかになりましたね。

彼はこの国の皇帝として、正しい統治を行いたいと考えています。ここ数十年間まともな統治者がいなかったせいで犠牲になった人がたくさんいるので、そういう人をもう増やしたくないようです。

そしてこのシーンで、棺の中で眠る女性とそれを見下ろす子供が描かれていました。恐らくこの2人は、カイゼンと彼の母親かと推測されます。

という事は、カイゼン本人もこの国の犠牲者でありそのせいで実母を失っているのかもしれません。

これらの情報から、彼は高潔で使命感に燃える青年というイメージが強いですがーーー

ここで気になるのが、アステルとの離婚問題。間違ったことを放っておけない高潔な彼が、なぜ非のないアステルと離婚したのか。ここが奇妙ですよね。

また読者視点だと、彼がアステルに好意を持っているのは明らか。

となるとカイゼンがアステルと離婚したのは、そうするしかない事情が他にあったからだと考えられます。

個人的には、今のところこの説が一番有力かなと思います。

⇒『皇帝の子供を隠す方法』21話のネタバレはこちら

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