ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレと感想です。今回は、46話から48話までのストーリーについてまとめています。
エリーゼが伝染病を撲滅するまでのストーリーを見てみましょう!
目次
46話:これは命令だ

王宮の庭で、1人泣いていたエリーゼ。
そんな彼女を見て、王子は「何かあったのか?」と心配します。しかし、エリーゼは王子を怖がってしまい、触れることさえできません。
王子は「(今のこの姿では、涙を拭うことさえできないのか)」と、拳を握り締めます。


王子とエリーゼの2人は、伝染病の対策会議室に向かいます。そこには、医師だけでなく貴族もそろっていました。
王子は「エリーゼが伝染病を解決してくれるので、公衆保険部は総動員で彼女のサポートをしろ」と指示するのですが・・・
貴族たちは「まだ子供じゃないか」とエリーゼを侮ります。
貴族の1人は、エリーゼを睨んで
「どのような策があるというのですか?毒気を完全に除去しない限り、この伝染病を防ぐことは不可能です」
と威圧しました。

貴族から睨まれたものの、エリーゼはその視線に怯えることなく、彼らに伝染病の真相を説明します。
「伝染病は空気が原因ではなく、汚染された水が原因です」
「それを証明するので、ロンド市内の地図と50名のサポートを準備してください。そうすれば、2日後には伝染病が少しずつ治まっていくでしょう。」
と伝えました。
しかし、貴族たちは「何を言っているのかさっぱりわからぬ。根拠のない話だ」と反論しました。
すると、王子がすかさずエリーゼを援護します。貴族たちに向かって
「つべこべ言ってないで支援をしろ。これは命令だ」
「公衆保険部、そなたらは今まで一体何をしてきたというんだ?」
「それに、今はここで話していても仕方ない。可能性が少しでもあるなら行動に移せ」
と追い討ちをかけました。
こんな事を言われては、誰も逆らえません。貴族と医師たちは、すぐさまエリーゼの指示に従って調査をスタートしました。

調査によると、伝染病患者は特定の地区に密集していました。エリーゼは地区の共通点を見つけるため、自ら現地に行って、原因を探ろうとしますが・・・
王子に「そなたが行く必要があるのか?他の者を送ればいいだろう」と止められてしまいます。
47話:行こう!
伝染病患者であふれる、危険な地区。エリーゼはそこで調査をしたいと言うので、王子は止めます。
しかし、エリーゼは
「現場調査というのは何よりも重要なんです。それとも私が行ってはいけない理由でもあるのですか?」
と言って引きません。
王子としては、危険地区にエリーゼを行かせるのが心配だったのですが・・・
口に出せず、王子はしぶしぶ外出を許可します。
ただし、エリーゼ1人では危険なので王子も一緒。みんなで伝染病の本拠地へと向かうのでした。


調査先で、エリーゼは汚染された川を発見します。下水で汚れ、悪臭がひどい川。これが伝染病の原因だったのです。
エリーゼはすぐさま、この川から食用水への供給をストップするよう指示しました。
飲み水の供給を止めたため、一部からひどい反発が起こりますが・・・
王子が「このことについては私が責任をとる」と言って、みんなを黙らせます。


調査の翌日。
対策により、伝染病患者の数は初めて100人に減少しました。つまり、エリーゼの意見が合っていたワケですね。
500人の犠牲者は出たものの、20年前の伝染病事件では15万人の死者が出ています。それに比べれば、はるかに少ない数字でしょう。
この事実は、市民にも広まります。
「未来の皇太子妃(エリーゼ)と王子が、伝染病から守ってくれた」
「感染地域に行って調査までしたらしいぞ」
街中は、エリーゼと王子の結婚を祝福する声であふれました。
さらに数日後。
エリーゼが疫病を解決したことで、陛下も大喜びしていました。
「まさか本当に3日以内に疫病を解決するとは、実に立派だ!」と満面の笑みで、エリーゼに感謝の言葉を伝えます。
今回、エリーゼが使った方法は研究院にも伝えられ、今や陛下はエリーゼの話となると疑うことなく全て信じている状態。
そんな陛下に、エリーゼは「陛下、今後の伝染病を予防する方法が1つあります」と進言します。
エリーゼが言うには、今回の伝染病は下水処理システムがうまく作動しなかったことが原因で、再発を防ぐには都市の下水道整備が必要らしいのです。
それを聞いた陛下は「そうか、さっそく動くとしよう。長期にわたる大工事になるだろうから急がなければ」と、即了承。
すると、エリーゼはさらに「でしたら、規模を大きくするほうが良いと思います」と言い出しました。

48話:これは愛ですか?
エリーゼのお願い
現在、首都の人口は250万人。
しかし、人口は増え続けているため250万人を基準に工事をしたところで、いつかまた工事をしなければなりません。
そこで、エリーゼは人口500万人を想定した大工事を提案します。
この数字に陛下は驚くものの「姫君の度胸は立派なものだ」と笑って了承してくれました。
陛下は続けて「それはそうと、以前言っていたお願いとは何だ?何でも聞いてやるぞ」と言い出します。


しかし、エリーゼの「お願い」を聞いて陛下は激怒しました。
彼女は「兄のクリスに代わり、戦争に参加させてください」と言い出したのです。
エリーゼは剣を使えませんが、医学知識があります。だから、自分が衛生兵として参戦することで兄・クリスを守ろうと考えたのです。
陛下は「何を言ってるのか、わかっておるのか!」と怒鳴り、王子は言葉を失います。陛下も王子も、エリーゼを戦争になど行かせたくありません。
とはいえ、最初に「どんな願いでも聞き入れる」という約束をしてしまったので、陛下はエリーゼの参戦をしぶしぶ認めました。
王子、○○を自覚する
王室から出たエリーゼは、1人で城の廊下を歩いていました。
「私に対して一度も怒ったことの無い陛下が、あんなに怒るなんて・・・」
「だけど、これで兄を助けることができる」
心の中で陛下に謝りながら歩いていると、そこに王子が現れます。
「一体どういうことだ」
先ほどは絶句していましたが、王子もまた怒っていました。エリーゼを心配するあまり、口調も表情も厳しいものになります。
しかし、エリーゼは王子の気持ちを知りません。
そもそも「王子は私を嫌っている」と勘違いしているため、なぜ怒られているのか理解できませんでした。
だから、エリーゼは「私が参戦すれば、軍人の命を助けられます。そうすれば、帝国の力になり一族の名誉にもなる」と言い訳をします。

嘘はついたものの、エリーゼの言葉は間違っていません。しかし、王子は納得できず
「戦場に出るなんて、私が認めない!」
とさえ言い出します。
すると、この言葉を聞いたエリーゼは
「私と殿下は、まだ特別な関係ではありません。なのに、なぜそのような態度をとるのでしょうか」
と正論で言い返します。
そして結局。
王子は「声を荒げてしまって悪かったな」と言って引き下がってしまいました。


自室に戻り、王子は落ち込みます。
1日中エリーゼのことを心配しているのに、彼女は無茶ばかり。おまけに「特別な関係ではない」と言われたので、落ち込むのは当然でしょう。
ここで、王子はようやく自分の感情に気づきました。
「私は、エリーゼに恋心を抱いてしまったのか・・・」と。
恋心を自覚した王子は「そなただけは、どんな手を使ってでも私が守ってみせる」と決意し、ぎゅっと目を閉じました。
