ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。129話・130話について紹介しています。
前回はチャイルド一族の内情や、アムセル侯爵が抱えていた怨恨について語られましたね。リンデンにも貴族派にも、それぞれ事情があるようですが…
この先は、一体どうなるのでしょうか?感想を交えつつ、ストーリーをまとめました。
外科医エリーゼ129話ネタバレ
ギルバート伯爵の密告
真夜中。アムセル侯爵は、とある青年から密告を受けていました。密告したのは、赤髪の神経質そうな青年。彼は名を“ギルバート伯爵”と言います。
ギルバート伯爵は、リンデンがロンド近郊を訪問するときに討伐計画を実行すべきだと提案しました。
アムセル侯爵の病状
チャイルド家の廊下で、ミハイルは”アムセル侯爵の病状”について医師から説明を受けます。
医師によると、アムセル侯爵は”壊死性膵炎(えしせいすいえん)”を患っているそう。これは膵臓が腐っていく病気で、短ければ数日で死亡する可能性すらあります。
その説明を聞いたミハイルは、緊張した面持ちになります。そして無言で、アムセル侯爵の自室へと戻りました。
・・・
自室のベッドで横たわるアムセル侯爵。彼はミハイルの悲しそうな顔を見ると、気丈にも「私は大丈夫です」と告げました。
彼自身、もう長くないことは直感していましたし、死ぬのを恐れてはいませんが…
アムセル侯爵が倒れれば、貴族派は政変を起こす前に崩れるでしょう。だからこそ彼は、自分が生きているうちにリンデンの首を取ると固く誓っていました。
ミハイルは未だに迷っていた
アムセル侯爵の決意を聞いたミハイルもまた、覚悟を決めた様子。これ以外に方法はないですねと告げ、部屋を後にしましたが…
しかし内心では、どうにか他の方法はないだろうかと、未だに迷っていました。
そして外に出ると、空を見上げながら「自由になりたい」と切望します。そして、エリーゼと旅をする自分の姿を思い浮かべました。
エリーゼの苦悩
皇帝の容態を確認するため、エリーゼは彼の自室を訪れました。
皇帝は眠り続けているものの、体調は正常。意識だけが戻らないままです。
そんな彼を見ながら、エリーゼはこれからの政局について考えました。悲劇が起こるまで、もう時間が残されていません。
大事な人が死ぬところも、リンデンが後悔して苦しむ姿も見たくはない…
エリーゼは悲痛な顔をし、ギュッと目を閉じました。
リンデンと散歩に出かけるエリーゼ
エリーゼ気づいた時、すぐ傍にはリンデンがいました。ぐるぐると悩んでいたせいか、彼が入室したことに気づかなかったのです。
リンデンは微笑むと、エリーゼを散歩に誘い外へと連れ出します。
外科医エリーゼ130話ネタバレ
宮廷の外を散歩する2人
コートを羽織り、宮廷の外を散歩する2人。所々が雪で覆われているため、リンデンは寒くないかと心配をします。
エリーゼは大丈夫だと返事をし、顔をほころばせて少し一緒に歩きたいと告げました。すると彼はエリーゼの手を引いて、そのまま抱き寄せて口づけます。
・・・
2人は歩きながら、今までの出来事を話し合いました。
道中リンデンは「永遠にそなたの傍にいる」と告げます。そして再びエリーゼに抱き着くと、だから永遠に傍にいてほしい…と頼みました。もはや彼は、彼女なしでは生きていけないのです。
その願いを、微笑みながら承諾するエリーゼ。すると彼は、辛そうに笑いながら感謝の言葉を告げました。
エリーゼは”あの方法”を実行しようと決意
散歩から帰る途中、エリーゼは考えます。
この先の悲劇を避けるためには、何もせずにいるより”あの方法”を試すしかないだろうと。
しかし、いざ実行すればリンデンは怒るでしょう。
だからエリーゼは、彼に尋ねました。以前もらった皇室十字架を使えば、過ちを1つ犯してもあなたの許しを得られるのですか…と。
すると彼は怪訝な顔をしながらも、必要ないと答えます。もし過ちを犯しても全て許すから好きなようにしなさい。そう告げる顔は、とても穏やかでした。
また彼は、エリーゼが何をしても絶対に嫌う事はないと断言します。その言葉にエリーゼは、心から嬉しそうに笑いました。
ミハイルに会うため、彼の宮に向かう
エリーゼは、ミハイルの宮を訪問します。しかし従者によると、彼は外出中。なのでエリーゼは、客室で待つことにしました。
エリーゼが客室のソファに腰掛けると、その下から”クゥン”と泣き声が聞こえます。それを不思議に思い、身をかがめてソファの下を覗くのですが…
飛び出してきたものを見て、キャアと悲鳴をあげました。
129~130話の感想
129話の感想
ミハイルが板挟みになっていて、可哀想な状況ですね。
彼は優しい子なので、本当は兄・リンデンを討ちたくはありません。でもチャイルド一族として、叔父や母親を守るために覚悟を決めなければならないのです。
でも結局のところ、本当にどうしようもないのかと悩んでいるんですよ。129話の「自由になりたい」というセリフからも、彼の苦悩が伝わりますね。
しかもアムセル侯爵は、深刻な病気にかかっていて長くありません。エリーゼの手術も受ける気は無いようです。
というか皇帝もアムセル侯爵も、この国の要人って健康状態が悪すぎやしませんか…?
伯爵たちもすぐ瀕死になったり重傷を負ったりしますし、要人がバタバタ倒れる国ってかなり怖いです。
130話の感想
リンデンの計画を止めるため、エリーゼは何かを企んでいる様です。
彼女は「あの方法をやるしかない」と意気込んでいますが、それがどんな計画なのかは不明。今のところ判明しているのは、下記の3点のみです。
- 実行すれば、悲劇を止められる
- でも同時に、リンデンには怒られる
- いざとなったら皇室十字架を使って許しを請う
これ、絶対ろくな計画じゃない…!
皇室十字架を使おうとしてる時点で、エリーゼが無茶を考えているのは明らか。
そもそもエリーゼの計画って、彼女本人に負担がかかるケースが多いんですよ。
前に戦争による参加を止めようとしたときも「兄の代わりにエリーゼが参戦する」という危険極まりない方法を取りましたから。
となると、今回も危険すぎる計画を立てているのかもしれませんね。