ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。123話・124話について紹介しています。
陛下が倒れ、あらぬ疑いをかけられたリンデン。この機に乗じて、アルセム公爵はミハイルを即位させようとしますが…
エリーゼは、リンデンを守ることができるのでしょうか?
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外科医エリーゼ123話ネタバレ
毒殺陰謀事件について会議が開かれる

陛下が倒れた件について、後宮では会議が開かれました。
会議の席には、ミハイル・エル侯爵・アルセム公爵など大貴族が並んでいます。


会議の進行役は、今回の件を”毒殺謀議事件”として扱いますが…
貴族の1人は、その言葉に反論します。陛下が倒れたのはあくまで持病のためであり、毒殺ではないと主張しました。
これに対してアルセム公爵は「祝杯を飲んですぐ倒れたなら毒殺と考えるのが妥当だろう」と答え、この場にいないリンデンを追い詰めました。
また、エリーゼの診断(毒の可能性は低いと判断した)についても、リンデンの婚約者だから偏見が入ったのだろうと主張します。
エル侯爵は必死でリンデンを擁護する
しかしここでエル侯爵が、毒を盛ったという証拠もないと反論しました。
皇帝陛下が倒れるという大事件を、単純に状況だけで判断するのは短慮でしょう。そのことを指摘すれば、貴族たちはシーンと静まり返りました。


議論が躍る中、それまで黙っていたミハイルが挙手をします。そして無表情かつ静かな口調で告げました。
陛下もリンデンもいない今、この帝国で最高司法権を持った人が誰か?と。
この言葉に、エル侯爵は顔を青くしました。


議論の結果、判決はーーー
ミハイルは淡々と、貴族派と皇帝派のどちらも間違った話はしていないと告げました。
そして彼は、毒殺の真偽はこの場で決定できないと判決を出したのです。
ミハイルの意外な言葉に、エル侯爵が目を丸くします。
会議が終わった後、皇帝派の貴族たちは頭を抱えました。この問題を解決できなければ、リンデンは没落してしまうだろう…と。
結局、貴族派の攻撃を防ぐにはエリーゼが原因を解明するしかありません。
皇帝派の貴族たちは、ただ神に祈りました。
エリーゼは心臓マヒの原因を探るが…
その頃、エリーゼとグレアムは陛下の診察をしていました。
処置をしたものの陛下の容態はよくならず、原因はわからないまま。毒物が使われた可能性は低く、肺や心臓側に問題があると思われますが…
しかし心臓検査と肺のどちらにも異常はないのです。
何を見逃しているのだろうと、歯嚙みするエリーゼ。丸二日も寝ていないため、体はふらついています。
そんな中、グレアムは彼女を窘めました。医師がそんな状態では、適切な判断をするのは難しい。休憩してください…と。
彼の正論に、エリーゼはたじろぎます。
さらに彼は、リンデンの元に行くよう促します。きっと彼は待っているはずだ。そう言われ、エリーゼはリンデンが幽閉されている塔へと向かいました。
外科医エリーゼ124話ネタバレ
軟禁中のリンデンと面会
高い塔の、小さな部屋。リンデンはそこに軟禁されていました。
エリーゼは彼の姿を見るなり、目に涙を浮かべます。そして彼もまた、待ちわびたという顔でエリーゼを抱きしめました。
数日ぶりに会ったリンデンは、エリーゼの事ばかり心配します。あなたまで体調を崩したら私は耐えられないと言って、エリーゼの頬を包みます。
そんな彼に、エリーゼは陛下の状態が良くないことを伝えます。そして泣きながら、陛下のことは私が必ず助けますからと言って、塔を後にしました。
とうとう陛下の状態が悪化
エリーゼが塔から出て、夜道を歩いている時。慌てた様子の男がかけ寄ってきます。
その男から陛下の状態が悪化したと報告を受け、エリーゼは慌てて病院に戻りました。


まだ生きているものの、苦しそうに呼吸をする陛下。早く原因を解明しなければ、これ以上は持たないでしょう。
しかし検査結果は正常で、やはり何が問題なのかわかりません。エリーゼは必死に、今までのことを思い出しました。
陛下は儀式のとき、一歩も動かずに4時間も座っていました。そしてその後、心臓マヒで倒れたのです。
ここまで考えて、エリーゼは肺塞栓症の可能性を疑いました。
もし肺塞栓症なら、胸部を開いて血のかたまりを出す必要がありますが…
しかし残念ながら、この時代の医療技術では肺塞栓症かどうか診断することはできません。
そもそもこの手術は、体調のよくない患者にとっては危険なもの。もし違う病気だったら、陛下の命が失われるでしょう。
迷っている間にも、陛下の血圧はどんどん低下していきます。グレアムは、王子たちに危篤を知らせるべきだと提案しました。
エリーゼはそれを承諾します。
が、しかし。
同時に「手術の準備をする」とも言いました。
危険は伴うものの陛下を助けられるかもしれないので、手術の準備をしながら王子を迎えるよう指示したのです。
123~124話の感想

ミハイルが無表情…!
124話のミハイルはずっと無表情で、口調も淡々としています。あんなに笑顔を絶やさない優しい人だったのに、まるで人形みたいになっていました。
多分、感情を殺しているのでしょうね。
兄のリンデンを思う気持ちはあるものの、アルセムに指示されて卑怯な方法でリンデンを追い詰めなければならない。
こんな状況では、いくらミハイルでも笑っていられないのでしょう。
しんどいですね。

そして125話では、陛下の病態が悪化。エリーゼはまたもや、危険な手術をすることになってしまいました。しかも看取る準備をしながら手術の準備もするという異例の事態。
これで失敗すれば、エリーゼもリンデンも一巻の終わりですが…まあストーリー的には、多分成功するのでしょうね。