ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。91話~92話までのストーリーについてまとめています。
輸血が成功し、回復したエリーゼ。今回はエリーゼがロンドに戻ってきたところからスタートです。感想と一緒にネタバレを見ていきましょう!
91話の概要|ロンドに帰還した後、皇宮侍医に任命される
ある日のロンドの風景
ロンドに戻ってきたエリーゼは、チャイルド姫と一緒に屋敷の外で雪合戦をして遊びます。そこに兄・クリスが訪ねてきますが、雪遊びに夢中なエリーゼは彼の存在に気づきません。
クリスは咳ばらいをしてアピールすると、それに気づいたエリーゼは「お兄様!」と嬉しそうに笑顔を浮かべます。なおクリスはこの時、チャイルド姫にも微笑みかけますが…
本来、エリーゼの一族とチャイルド家は犬猿の仲。そのためチャイルド姫は笑顔を消し、警戒心をあらわにします。
さらにチャイルド姫は「雪合戦は私がはじめたのではなく、エリーゼがやり始めたのだ」と言い出すので、クリスは笑顔のままエリーゼを怒りました。
次男・クリスの意外な一面
外から戻った2人は、ソファに腰かけて紅茶を飲みながら休憩します。そんな中、チャイルド姫はクリスのことを思い出していました。
というのもクリスは過激な政策を推し進めており、現在、貴族派は大ダメージを受けています。その結果、彼についたあだ名は”リボルバー”。
しかしその一方で、クリスが妹に激甘。それを先ほど知ったチャイルド姫は、意外に思っていたのです。
またこの時チャイルド姫は、エリーゼの処遇について褒めます。
というのも、エリーゼは皇室十字病院の首席教授・および皇宮侍医にスカウトされたのです。どちらも高位の医師のみが得られる官位であり、エリーゼの実力を証明するための称号にもなります。
これはエリーゼにとっても信じられないことでした。元々、皇帝陛下には持病があるため容態が良くないのは知っていましたが、まさか自分が皇宮侍医になるとは思ってもいなかったのです。
92話の概要|回復したエリーゼは再び医者仕事にはげむ
完全復帰したエリーゼ
完全復活したエリーゼは、以前のように病院での業務をこなします。その日は手術がありましたが、すばらしい手さばきで手術を終えました。
手術が終わった後、他の看護師たちは休憩室で「あんな方法で手術できるなんて初めて知った」と噂し、エリーゼの手腕を褒め称えます。
そして同時に、王子と結婚したら医者は辞めてしまうのだろうか…と、不満の声をもらしていました。
王宮からの使者
その頃エリーゼは、リンデン王子(現在は国外で仕事中)に手紙を書こうとしていました。しかし彼のことを考えると、中々ペンが進みません。
エリーゼは王子のために上品でキレイな文章を書こうと四苦八苦しますが、中々良い文章が思い付かず、机の上にはクシャクシャに丸めた手紙が増えるばかり。
実を言うとエリーゼは、今まで何度も王子に手紙を出そうとしていました。しかし毎回こんな様子なので王子にだけ手紙を送れず、王子からもらった手紙に返事さえしていません。
いっそのこと、手紙ではなくプレゼントでも贈ろうか?一瞬そう考えたものの、エリーゼが先日編んだセーターはボロボロ。手紙も書けないし編み物もできないのです。
そのため彼女は自分の不器用さに一人でショックを受けますがーーーその時、部屋にノックの音が響きました。というのも王宮からの使者が訪ねてきたのです。
皇帝陛下からの褒美
エリーゼが正装に着替えて王宮を訪れると、皇帝陛下がイスに腰かけながら優しく迎えてくれます。皇帝は薬を飲んだおかげで、ずいぶんと体調が良くなったそうです。
そして皇帝陛下は、今回エリーゼを呼んだのは褒美を渡すためだと言いますがーーーこの時、彼はエリーゼに質問をしました。
「そなたはどんな皇后になりたい?」
その問いに対してエリーゼは、自分は皇后になるには未熟だと答えます。自信の犯した悪行を、これでもかというほど覚えていますから。
しかしエリーゼが皇后になることはすでに決定済み。もはや覆すことができない事実。だから彼女は、微笑みながら言います。
「努力をして、常に最善を尽くし、国民に寄り添える皇后になる」と。前向きな気持ちで、立派な皇后になると宣言したのです。
陛下からの書状
エリーゼの言葉を聞いた陛下は、嬉しそうに笑いました。そしてエリーゼに一通の書類を渡します。そこには「宮内法改正案」とタイトルが書かれていました。
法改正の発案者は、皇帝陛下とリンデン王子。そして書類の内容は「皇后になる女性は、皇帝の裁可により他の職業を兼業することができる」というもの。
つまり、エリーゼが皇后になった後も、医者を続けられるように法律を改定するという提案です。
歓喜のあまり言葉を失うエリーゼ。その様子を見て、陛下は言いました。
最初は個人的な考えで、エリーゼが医者になるのを反対した。けれど、こんなに実力のある医者を王室にだけ縛りつけるのは惜しい事だろう。
何よりエリーゼ本人が医者であることを望んでいるのだから、その願いを叶えるために法改正をしてくれると言うのです。エリーゼは嬉しさのあまり、目に涙を浮かべるのでした。
外科医エリーゼのネタバレ感想|史上初!医者と皇后の両立
ネタバレ感想①皇后と医者を兼業することに
エリーゼは皇后になった後も、医者を続けられることになりました。
すべては皇帝とリンデンが、貴族たちの反対を押し切って法改正してくれたおかげです。医者と皇后の兼業を許すなんて絶対に反対派が多かったはずですが、それでも周囲を納得させたのだから2人は相当がんばったのでしょうね。
あれだけエリーゼが医者になることを反対していた皇帝が、よく決意してくれたなと思います。この件はきっと、エリーゼにとって何よりの褒美だったはず。
ネタバレ感想②ようやく前を向いた主人公
エリーゼはどんな皇后になりたいか聞かれた時、自分は皇后として未熟だと答えています。
医者として多くの功績を残そうと、エリーゼは元悪女。過去の自分がどれだけ罪深いのか理解しているからこそ、自身は皇后として相応しくない人間だと告げたのでしょう。
けれどネガティブな感情だけでなく、今のエリーゼは前向きに皇后という職業と向き合っているように見えます。
自分の未熟さを理解しながらも、そのうえで国民に寄り添える真のファーストレディーになりたいと思えるようになったのです。
もともとエリーゼは素敵な主人公でしたが、今までの経験を通じてさらに素晴らしい女性へと成長しました。