ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。本編の74話~75話までのストーリーについてまとめています。
前回、ルイ・ニコラスは悪逆非道な行いがバレてしまい、国民から大バッシングを受けました。またひと悶着ありそうですが、その後、彼らはどうなったのでしょうか?
74話の概要|ルイは国民に大批判され屋敷に引きこもる
ルイ視点
ルイ・ニコラスの悪逆非道な行いはマスコミによって暴露されました。
国民からの大バッシングによりルイは屋敷に引きこもり続けますが、反省するどころか、エリーゼを逆恨みして復讐することばかり考えています。
さらにルイは怪しげな笑みを浮かべ、今に見てろ…と次の悪だくみを計画します。
リンデン王子視点
ルイが悪だくみをする一方で、帝国軍ではリンデン王子がルイの動向を探っていました。というのも、王子は「また奇妙な策を準備しているのでは?」とルイを警戒していたためです。
さらに王子は戦争を終わらせるための計画の準備をしているようです。
エリーゼ視点
その頃のエリーゼは、戦場で巡回治療(医者が直接部隊に訪問して治療すること)をしていました。
今まで帝国軍には巡回治療を行う医者がいなかったので、エリーゼは兵士たちから感謝されますが・・・
エリーゼが巡回治療をするのは、人道的な理由だけではありません。実をいうと、王子に会いたくないから巡回治療をしに行くという個人的な理由も混ざっていました。
というのもエリーゼは以前、彼を拒絶してしまったため悩んでいたのです(71話参照)
レンに悩みを相談する
エリーゼがため息をついていると、兄・レンが現れます。巡回治療にきたのはレンがいる部隊。久しぶりに兄の姿を見て、エリーゼは顔を綻ばせました。
そして「お兄様は悩みがある時どうしますか?」とレンに相談を持ち掛けます。するとレンは急に、その場でエリーゼに射撃訓練をさせました。
レンに指示され、エリーゼは銃で木の枝を撃ちぬきます。それを確認すると、レンは「悩みを解決するのは射撃と同じだ」という話をはじめました。
「生きていれば、悩みなんていくつも出てくる。けれど、それから逃げていては絶対に解決できない。だからこそ、そういう時はまっすぐ見て正面からぶつかっていく。それは銃を使って標的を狙う時と同じだ」
引用元:外科医エリーゼ
この話をするために、エリーゼに射撃訓練をさせたようです。なんとも軍人らしいアドバイスを残して、レンは去っていきました。
75話の概要|ルイは復讐のため非道な作戦を実行する
ルイ・ニコラスの非道な作戦
ルイは自室にピエール中尉を呼び出して、今回の作戦を伝えます。
しかしその内容はとても残酷なため中尉は青ざめます。というのもこの作戦を実行するとなると、その過程で中尉が囮として死ぬことになるからです。
とはいえ拒否すれば殺されるので、彼は仕方なく囮役を引き受けました。
・・・
ルイに指示されたとおり、ピエール中尉は夜道を馬に乗って駆け抜けます。しかし死にたくないので、指示に従うふりをして二軍団まで逃げようとしますがーーー
途中で帝国軍に見つかり、彼の逃亡は失敗に終わります。死にたくないと願いながらも、このままでは捕虜となりどんな扱いを受けるかわかりません。そのため、ピエール中尉は持っていた手紙を飲み込んで自害しました。
手紙には敵軍の作戦が書かれていた
帝国軍の兵士たちは手紙に重要なことが書かれているかもしれないと考え、ピエール中尉の腹を裂いて手紙を取り出します。
手紙には、敵軍が両面合同攻撃をする実行日について書かれていました。
いつ・どんな攻撃をするのか詳細が書かれていたため、とても重要な内容です。これを見た帝国軍の兵士たちは会議を開き、王子を含めた上層部で対策を考えます。
上層部の貴族たちは「手紙の情報を利用して敵を待ち伏せし、一気に攻め入ろう」と提案します。この方法なら、敵軍に大ダメージを与えることができるのですが・・・
王子だけは現状に疑問を持っていました。状況的には絶好のチャンスですが、なぜか嫌な予感がしていたのです。
そこで王子はエリーゼに意見を聞くめ、彼女が勤務する野戦病院へと向かいます。しかしエリーゼは外出中だったため、王子はそのまま出征してしまいました。
『外科医エリーゼ』今回のネタバレ感想
ネタバレ感想|ルイの作戦がエグイ件
帝国軍の兵士たちはピエール中尉から手紙を奪い取り、敵の計画を知ります。そして軍に持ち帰り、敵を返り討ちにする作戦を立てますがーーー
この手紙、恐らく偽物でしょうね。でたらめな情報を書いて、それを鵜呑みにした帝国軍を一網打尽にする。そしてルイは手紙の内容を信じさせるために、ピエール中尉に手紙を呑み込んで自害するように命令したのかなと思います。
ルイは他人の命を何とも思っていないので、こういう残酷な作戦をいとも簡単に実行するのでしょうね。犠牲になったピエール中尉がかわいそう。