『悪女が恋に落ちた時』のネタバレと感想です。94話のストーリーを紹介します。
前回ルペルシャは果敢にもダンテに挑みましたが、彼の強大な力の前には全く歯が立ちませんでした。さらに最後のシーンで彼は「再教育をする」と不穏なことを言っていましたが、あの後どうなったのでしょうか?
目次
ルペルシャが目を覚ますと、なぜか皇女宮にいた
ダンテはどこに?

ルペルシャは酷い頭痛を感じながらも何とか目を開けます。
すると目の前にあったのは見慣れた天井。なんと彼女は、皇女宮にある自室のベッドで横たわっていたのです。


彼女が戸惑っていると、ひどく心配した様子のユジンが駆け寄って来ます。
「危険な所へ行かれるというから、どれだけ心配したことか…!」
ルペルシャの手を握りながら、美しい顔でそう告げるユジン。
さらにその後はダニエルたちも現れて、彼女のラファエリス病がもうじき完治する予定だと話しました。
また彼らによればバヌス家に対する話は全て嘘であり、これからは皆で一緒に過ごせるそう。もう何も心配する必要はないのだと皆は笑顔で語ります。
その話を聞いているうちに、ルペルシャは頭の中がモヤモヤしてきます。
そして先ほどまでは「この状況は夢だ」と思っていたはずなのに、自分の意思とは関係なくこれが現実だと思うようになりました。
都合のいい幻想
実のところ、これはダンテが用意した幻想でした。
ルペルシャは幸せな幻想の中で、大好きな人たちと一緒に3年の時を過ごしますがーーー
それでも彼女は覚えていました。この状況は自分の望んだものではなく、別の目的があるという事を。


本物のルペルシャが現れて、主人公に真実を告げる
夢の終わり
しかしある日、この幻想に終わりが訪れます。
というのも突然ルペルシャ皇女(=本物のルペルシャ)が現れて、この世界は幻想だから今すぐ出ていくように…と主人公に告げたのです。
「今すぐここから出ていけ。まさかここにいるとは。ここは幸せどころかお前に毒だけを抱かせる場所だ」
「これはダンテ・バヌスが作った幻想で、それ以上でも以下でもない。ここは夢だ。ここまで入るのに3年もかかったし、持つ力をほとんど全部使わなければならなかった」
引用元:悪女が恋に落ちた時94話
またルペルシャ皇女によれば、ここは主人公が一番に望んだ世界らしいですがーーーその言葉を聞いた瞬間、主人公は強く否定しました。
なぜならこの3年間、主人公は『ルペルシャお姉様』を必死で探していたのです。
ここが夢であれ現実であれ『ルペルシャお姉様』の幸せだけを考えてきたのに、体を返す方法がわからず自分だけが幸福なのでとても怖かったのです。
そして主人公は「お姉様、どうか消えないでください」と泣きながら懇願するとーーーその時、ルペルシャ皇女に優しく抱き締められました。
現実世界への扉が現れる
ルペルシャ皇女は言います。
この幻想は主人公が周囲の人々をどれだけ愛しているのか表したものであり、ダンテ・バヌスは主人公をここに閉じ込めたまま永遠に『ルペルシャ皇女』を忘れたまま生きてほしかったのだろう…‥と。
けれど主人公は、決して諦めませんでした。その強い想いが、彼女を勝利に導いたのです。
そしてルペルシャ皇女はすべての力を使い、主人公を現実世界に返します。
そのとき皇女は優しい笑みを浮かべていて、そんな彼女を見つめながら主人公は思いました。私の命を賭して救って見せます。お姉様にとってのハッピーエンドを叶えてあげます……と。
まとめ|悪女が恋に落ちた時94話のネタバレと感想
94話のあらすじとネタバレ感想

目覚めたルペルシャはなぜか皇女宮にいましたが、実はここはダンテが用意した幻想の世界でした。恐らくダンテは彼女を捕獲した後、魔法でずっと眠らせていたのでしょうね。
この幻想の世界は『主人公にとって都合のいい世界』で、悲しみも苦しみもありません。傍から見れば、もうこれ以上望むことのない人生に見えるはず。
多分、普通の人であればこの夢に堕ちてしまうのでしょう。辛い現実よりも、優しい夢の中で過ごしたいと思うのは自然なことですから。
こんな夢を見せるあたり、ダンテにも姪っ子への愛情があったのかもしれません。
ただし主人公にとって一番大切なのはルペルシャお姉様なので、結局のところこの幻想は効きませんでした。主人公にとっては、たとえ天国だろうとお姉様がいなければ何の意味もないのです。
そして意志の強さにより勝機を保ち続けた結果、ルペルシャ皇女が助けに来てくれたワケですがーーー
もしかすると、皇女が主人公に干渉できるのはこれが最後かもしれません。本編にて「最後の力を使う」的なことを言っていたので、少なくとも直接的な手助けはできないでしょう。
またダニエルの生死も不明なので、ここからは本当に主人公が自力でどうにかするしかありません。主人公がんばれ!