『悪女が恋に落ちた時』の80話のネタバレと感想です。
ダニエルの剣術の師匠であるセインは、国王の命令により命を落としました。ダニエルは当時子供だったので、彼とその家族を守るだけの力がなかったのです。
その後はどうなったのでしょうか?ダニエル編・4話のストーリーをまとめました。
目次
セインを手にかけた後、予期せぬ事件が起こる
異常事態が発生する

(何も見えない…雨の音…·頭がくらくらする…夢か?そうだ、夢だろう。そうでなければ私が···)
その瞬間、ダニエルは目を覚まします。
先ほどまで城の中にいたはずなのに、気が付くと(ガレキ)に囲まれていました。また彼は血まみれで、周囲には人の死体が転がっています。


するとその時、ダニエルの目の前にフードをかぶった男が現れました。
「なんだ、まだ生きていたのか?やはり怪物は違うな」
どうやらこの男は、協力な魔法爆弾を使って城を破壊したようです。
そのため城は崩れ落ち、そこにいた人々はみんな爆発に巻き込まれて命を落としました。
城は爆破され、人々も命を落とす
そしてフードの男はダニエルを蹴り上げると、ロバイン王国のことを罵倒しました。
「偉大なトリエル帝国の下でおとなしくしていれば命は助かったのに。ふぅ、もうこいつのスパイ活動も終わりか」
彼はロバイン王国に潜入していたスパイであり、ずっとダニエルを監視していたのです。
そして今回、ロバイン王国を危険な存在と見なして国民もろとも始末したところ、特殊な訓練を受けたダニエルだけが生き残ったのです。
またこのスパイは、セインの件について国王に密告したのも自分だと明かしてニヤリと笑いますがーーー
この言葉がダニエルの逆鱗に触れてしまい、その瞬間に大きな爆発が起こります。
そして結局、ガレキの中には禍々しいオーラをまとったダニエルだけが立っていました。


ロバイン王国は消滅し、ダニエルは”情報屋”に拾われる
ロバイン王国の消滅
こうしてロバイン王国は歴史の中から永遠に姿を消しました。
不法な魔法実験の温床地。悪魔混血の巣窟。全世界が恐れた巨悪の最期。
トリエル帝国軍は数年前からスパイをあちこちに潜伏させていて、今回ついにロバイン王国を滅ぼしたのです。なおこの時、国中の人々がトリエル帝国軍の勝利をたたえました。
抵抗すらできない子供や老人たちの死体が山を成し、生臭い血のにおいがしばらく大陸全域を
覆い、名も知らない墓碑はトリエル帝国の偉大さを知らしめるための礎となったのです。
情報屋との出会い
ダニエルはひとしきり泣いた後、怪我の手当もせずに岩の傍に座り込んでいました。何をするでもなく、光の消えた瞳でただ膝を抱えていたのです。
しかしそこで『情報屋』と名乗る人に拾われます。
その人は暗殺ギルドと情報ギルドを運営していたので、ダニエルはそこで暗殺術と処世術を学び、功績が認められて暗殺者ギルド長となりました。
そして成長した彼は、ロバイン王国の侵攻に加担した貴族たちを殺して回り…そしてルペルシャのことさえも手に掛けようとしたのです。
しかし彼女は、ダニエルと本当の友達になりたいと言います。かつて剣術の師であったセインと同じことを言うものだから、ダニエルは再び希望を持ちました。
もしかしたら、もしかしたらまだ自分のような人間にも、眩しい朝が訪れるのでは…
そう思ったのです。

現在|ルペルシャを抱き締めながら、ダニエルは本音をこぼす
ダニエルの本心
ダニエルは禍々しいオーラを放ちながら、動かなくなったルペルシャの体を抱き締めます。そして耐えきれずに本音をこぼしました。
「お願だから逝かないで…家族を、兄弟を殺して厚かましくも生き残ったゴミにも劣る私と…友達になってくれると…あなたが私を、私を…選んでくれると言ったのでしょう。お願いだから逝かないで…」
彼はこの時、自分が悪魔なのか人間なのか分からなくなっていました。ルペルシャに出会ってから、もう自分が何者なのかすら分からないのです。
そして彼はボロボロと涙をこぼしながら言いました。
「リシャ、私は…私はあなたを愛しています」
まとめ|悪女が恋に落ちた時80話のネタバレと感想
80話のネタバレ感想|人間って怖いね!

ロバイン王国は随分前からトリエル帝国に目を付けられていたようです。
考えれば当然ですよね。怪しい実験をいろいろ繰り返して、しかも国王は自分の息子を実験体にするという極悪非道なことをしているのですから。
そんな国が近くにあったら、誰だって警戒します。おまけにロバイン国王はトリエル帝国を打ち倒そうとしていたので尚更でしょう。
ただし、トリエル帝国の対応の仕方もまた残酷でした。
帝国軍はあちこちにスパイを潜入させ、魔法爆弾を使ってロバイン王国を消し去ります。子供も老人も、国民ごとまとめて国を消滅させるという荒業に出たのです。
もうこれ、どっちもどっちですよ。両者ともに怖い。