『悪女が恋に落ちた時』のネタバレと感想です。69話のストーリーを紹介します。
前回のラストでは、ラビロフから「この契約を守る必要はない」と予想外のセリフを告げられましたね。なぜ彼は今さら、こんなことを言い出したのでしょうか?
ストーリーの続きを見てみましょう。
ラビロフは「契約を守る必要がない」と言い出す
妹の本当の望みは何だ?

「私はこの契約を守る必要がない」
ラビロフに告げられて、ルペルシャは内心ショックを受けます。しかし動揺したことがバレないよう笑顔を保ちます。
すると彼は淡々と、話をつづけました。
「妹が知らなかったはず無いだろう。アリエルとの仲について知っていたのだから、私の母と神殿の間にある逸話を知らないはずもないし…」
ラビロフはそう告げるも、ルペルシャは何も知りませんし何のことだかさっぱり理解できません。しかし無知だと悟られてはいけないので、知っているフリをします。
するとラビロフは彼女をじっと見つめながら、本当の望みは何なんだ?と質問します。
ラビロフは当初、ルペルシャが何かを企んでいると思っていました。そして本当に自由を望むなら、逃げ出すだろうとも。
しかし、ルペルシャはいつも本気でラビロフに恋愛指南をしてくれました。
「言ってみろ、妹。私に何を望んでそんな行動をしたんだ?」
彼のストレートな言葉に、ルペルシャは困って視線を逸らします。そして考えた結果、率直に答えることにしました。
「私は…お兄様の心が楽になってほしいのです。信じてくださるかは分からないけれど…ただそれだけを望みました」
気を楽にして、ついでに殺気も消してほしい。ルペルシャは偽りのない本心を伝えました。


ラビロフの独り言
ルペルシャが去り、ラビロフは1人執務室に残ります。すると彼は俯きながら、拳をギュッと握りしめて呟きました。
「私の心が楽になることを願っただと…お前がなぜ私の心配をする?自分の心は管理できないくせに」


様子のおかしなメイド長を、ルペルシャは心配する
エマは『カメラ』を入手する
その日の夜。
ルペルシャが皇女宮でくつろいでいると、メイド長・エマから以前頼んでいたカメラ(残したい瞬間を残す道具)が見つかったと連絡がありました。
その報告に大喜びするルペルシャ。カメラがあればイケメンたちを写真に残せるので、今すぐに欲しいと言いますが・・・
エマは悲しげな表情をしています。そのためカメラは、翌日もらう事になりました。
ダニエルも勘違いをする
エマが退出した後、ルペルシャは彼女を心配します。
(エマのあんな表情は初めて見た…何かあったのかな?美男たちを撮っておきたかったんだけど、次に延ばさないと)
するとそこに、ダニエルがやって来ます。そんなお願いをしたんですか?と質問する彼に、ルペルシャは微笑んで答えます。
「はい。そのまま通り過ぎるにはもったいない瞬間が多いから、これ以上浪費したくないんです」
ここ最近、イケメンたちと離れて過ごしていたせいでオタ活が一つも出来ていません。そもそも彼らの安否が心配で、ルペルシャは怯えていましたから。
そして原作小説のとおりなら、間もなく事件や魔法テロが起こる頃でしょう。その時に神官たちが巡礼に来るので、ルペルシャは神官たちと一緒に出発するつもりでした。
本物のルペルシャの記憶もまだ全部見ていないし、皇帝や皇太子との距離も近づいたため、もはや一人でふらりと旅立つことはできません。
となると神官の巡礼に同行し、隠居場所へと向かうのが一番安全。しかし、そうするには時間があまり無いのです。


するとその時。
黙って話を聞いていたダニエルの目が、黄金色に変わります。
その瞳はまるで彼と初めてキスした時のようで、頬を染めるルペルシャ。すると彼はうつむきながら言いました。
「あなたは…しきりに私を壊すのですね。私がこんな事をするはずないのに、なのに…」
そして彼はスッと手を差し出すと、ルペルシャの顔に触れようとしますがーー直前でその手を引っ込めて、小さく笑って告げました。
「それでもリシャ。私はあなたに笑ってほしいのです」
『悪女が恋に落ちた時』69話のネタバレと感想
69話のネタバレ|ラビロフの秘密とは?

どうやらラビロフには秘密があるようですね。69話冒頭のセリフによれば、彼の母親と神殿には逸話があるようですが…
それがどんな逸話なのか、現時点では不明。ルペルシャも全く知らない話なので、公にはされていない話なのでしょう。
また69話では、ルペルシャのセリフにより周囲の勘違いがさらに加速します。
ルペルシャの言葉を額面どおりに受け取った結果、ラビロフは「ルペルシャが兄を心から心配している」と勘違いしました。
確かに心配はしているけど、それは打算ありきの話です。けれどラビロフ視点だと、恐らくルペルシャは聖女のように見えているでしょう。