『悪女が恋に落ちた時』のネタバレと感想です。70話のストーリーを紹介します。
前回のラストでは、ダニエルの様子が妙でしたね。彼はいつも冷静で内面の見えない人ですが、ルペルシャの言葉を聞いて動揺していました。
そして今回の70話では、ダニエルの本心が明らかになります。彼は何を考えているのでしょうか?続きを読んでみましょう。
ダニエル視点|壊れそうなルペルシャを見て不安になる
ダニエルとゼンの会話

薄暗い部屋の中、安らかな顔をしながらベッドで眠るルペルシャ。その傍らで、1人と1匹が彼女を見つめます。
『不安だな。どう見ても、死ぬ準備だけをしている様には見えない』
そう告げたのは日記の精霊・ゼン。
その言葉にダニエルもまた、そうですね…と相槌を打ちます。そしてダニエルは優しくルペルシャの頬に触れながら、彼女のことを思いました。
ダニエルの独白
ルペルシャという人間について、ダニエルは『とても変わった女性』だと考えていました。
なぜなら彼女は、余命わずかな人生なのに幸せだと言わんばかりに晴れやかな笑顔で笑うからです。それこそ、人間兵器として生まれたダニエルの心すら動揺させるほどに。
また彼はルペルシャのことを『自分が死んだ後の事まで準備している人』だと思っています。
子供のために童話を書いたのも、本に閉じ込められている精霊の安否を心配するのも、狂暴な皇太子に自ら歩み寄ったのも彼女だけでした。
そして身分に関係なく他人を愛する人も、ルペルシャしか見たことがありません。
だからこそダニエルは『彼女は辛く残酷なこの世界にも、生きる希望があると伝えたかったのだろう』と考えました。


またこの時ダニエルはルペルシャの死に無力感を感じながらも、彼女の言う『希望』を一度信じてみたいと思いますがーーー
結局のところ自分の一番の望みは、今もこれからもルペルシャの笑顔だけだろうと実感するのでした。
ルペルシャ視点|ついに“残したい瞬間を残す道具”を入手する
ついにカメラを入手する
翌朝。ルペルシャの元に、エマが『四角い石ころ』を持ってきました。
それを見て呆然とするルペルシャ。
しかしエマによれば、この石こそが“残したい瞬間を残す道具”なのだそう。
なおエマによれば、この石ころは昔とても価値のある物だったそうですが・・・説明の最中、エマは目じりに涙を浮かべます。
「え、エマ!大丈夫!?ロックスに診てもらおうか?」
いつも冷静なメイド長が急に泣き始めたので、ルペルシャは大慌て。もはやカメラどころの話ではありません。
しかしエマは大丈夫ですと答え、さらに俯きながら言いました。
「1つだけお願いがあります。それを使う時、私のことを…思い出してくださいますか?」
『悪女が恋に落ちた時』70話のネタバレと感想
70話のネタバレ感想①エマの悲しい願い

メイド長のエマは、ルペルシャが子供の頃からずっと彼女に仕えています。原作でもルペルシャ皇女を見放さずに、最後まで仕え続けました。
そんなエマの願いは、カメラを使うときに自分を思い出してほしい…という健気なもの。
自分のことをカメラで撮って欲しいとは言いません。エマは一介のメイドですから。でもその代わり、せめて使うときに自分のことを思い出して欲しい。エマはそう考えて、あのセリフを言ったのかなと思います。
でもルペルシャって、エマのことも他の使用人たちも皆カメラで撮りそうですよね。
70話のネタバレ感想②ダニエルの気持ち
今回の70話で、ダニエルの本心が判明しましたね。
ダニエルは彼女のことを「自分の死後の準備までしている人」だと思っているようです。
これは勘違いですが、傍から見れば確かにそう見えますね。なにせ難病を患っている女性が、子供のための本を作ったり精霊の心配をしたりしているのですから。
病に侵されながらも、今まで誰もしなかった(というか気にも留めなかった)問題を解決するため必死で取り組むルペルシャ。
ダニエルはその姿を傍で見ていたからこそ、前よりもっと彼女を好きになったようです。