漫画版『悪女が恋に落ちた時』のネタバレと感想です。64話のストーリーについて紹介します。
前回、令嬢たちに意地悪をされたアリエル。途中でルペルシャに助けられるも逃げ出し、あろうことか「皇女にいじめられた」と嘘をつきました。とんでもない子ですね。
その後どうなったのか、ストーリーを簡単にまとめました。
目次
アリエル視点|嘘を重ねて、自分を正当化しつづける
嘘つきなアリエル

突然バラを切り落としたラビロフ。彼はすぐ笑顔に戻りますが、その急変ぶりを見たアリエルは戸惑います。
そして遠くない位置にある木の上から、その様子を眺める2人組がいました。
「皇太子はあの変な女が好きなのか?本当におかしな趣味だな」
会話を盗み聞きしていたヘレイスは顔をしかめ、隣にいるダニエルはその率直すぎる言葉に苦笑します。
そして一方。
アリエルは泣きながら、自分をいじめた令嬢たちについて再び話し始めますが・・・
彼女の言葉は嘘だらけ。金髪の令嬢や裂けた目の令嬢がいたなど、事実とは違うことばかり言います。
するとその時、ヘレイスが木から飛び降りてアリエルの前に姿を現しました。
「俺の記憶にそんな奴はいなかったが?夢でも見たんじゃないのか」
嘘を指摘されたアリエルは焦りながらも、盗み聞きするなんてひどい!勝手なことを言わないで!と怒ります。
その反応に、ヘレイスはうんざりした顔をします。
理解できない人種を見たような目つきで、そこには好感ではなく嫌悪が宿っていました。


ラビロフの冷たい一面を知る
ラビロフはこっちにおいでと言い、アリエルを慰めます。そしてヘレイスから1枚の紙を受け取りました。
それは“ルペルシャの噂の出所”について情報が書かれた紙。
その内容を見たラビロフは恐ろしく冷たい笑みを浮かべるので、アリエルは一瞬ビクッとしますがーーー
アリエルが話しかけると彼はすぐ優しい笑顔に戻ったので、彼女は「いつもの”妖精さん”に戻った」と安堵するのでした。
・・・
舞踏会の会場へと戻る途中、アリエルはもう一度ルペルシャに会おうと考えます。というのも先ほどから彼女のことをしきりに思い出してしまい、そんな自分を奇妙に思ったのです。


ルペルシャ視点|ダニエルと合流するも、ガイルに見つかり怒られる
ガイルの小言
宮殿内に戻ったダニエルが廊下でルペルシャと合流すると、そこにガイル(ラビロフの側近)がやって来て小言を言い出しました。
ダニエルとばかり過ごしていないで他の貴族たちとも交流するように…とネチネチ注意するガイル。
その件についてルペルシャは素直に謝るも、その時ダニエルが睨みを利かせてガイルを牽制してくれました。

ガイルが怯んで無言になったので、彼女は「心配しないでくださいガイル」と微笑んでフォローします。するとガイルは素っ気ない態度を取るも、その頬は赤く染まっていました。
『悪女が恋に落ちた時』64話のネタバレと感想
64話のネタバレ感想①おや?ガイルの様子が…

今回のラストシーン、意味深でしたね。
ルペルシャを見かけるたびに小言を言うガイル。傍から見れば嫌みったらしい男に見えます。でもルペルシャに微笑まれた後、ガイルは顔を真っ赤にしていました。
もしかすると、ガイルもルペルシャに惚れたのかもしれませんね。
なにせ今までのストーリーを振り返ると、結構な人数がルペルシャ信者になっていますから。
メインキャラに続けて、サブキャラまでも無自覚に落としていくルペルシャ。もう魔性ですよ。
64話のネタバレ感想②アリエルがいろいろ酷すぎる件

最初に言っておきたいのですが、私は漫画のキャラを嫌いになることって少ないんですよ。このキャラ性格悪いなとか、こんな事しちゃダメだよとか思う事はあっても、基本はそれで終わり。
作品を盛り上げるために、どうしてもいやな役割を背負う人っていますから。だからアリエルのことも、最初は「困った子だな」くらいに思ってたんですよ。
ただ63~64話を読んで、その感想が変わりました。
私、アリエルがものっっっすごく嫌いです。
自分が同情されたいから、他人の悪口を言ってもいい。まずこれがおかしい。善意で助けてくれた人を乏して罪悪感を感じないって、倫理観が欠けています。
そもそも嘘を重ねた結果、全く無関係の人が濡れ衣を着せられる可能性もあるんですよ。それを考慮してないのも問題。
おまけに嘘を指摘されたら、逆ギレして相手を責めるってどういうこと?おかしいでしょ?君、今いくつ?
何より、泣けばどうにかなるという甘えた考え方が嫌いです。こんな子が社交界に入ってきたら、遅かれ早かれ令嬢たちに嫌われたでしょう。
いくら甘やかされて育ったとはいえ、普通ここまで自分勝手には育ちません。アリエルは過保護な環境のせいでああなったのではなく、彼女自身に問題があるんだろうなと思いました。