漫画『義家族に執着されています』の52話のネタバレと感想です。
セルフィウスの現状を知ったテルデオは激怒し、さらに前回のラストでは「こんな事のために後継者にしたのではない」と苦しげな様子を見せていました。
この問題は解決するのでしょうか?ストーリーの続きを読んでみましょう。
テルデオは本心からセルフィウスの幸せを願っていた
互いの心がわからず、すれ違う家族
こんな事のためにお前を後継者にしたのではない…と憂うテルデオ。実のところ彼は、こんな家門を大事な甥に譲りたくないとさえ思っていたのです。
しかし、その想いはセルフィウスに伝わりません。
というのもセルフィウスは『テルデオは自分に興味がない』と勘違いをしているのです。
だからこそ彼は、後継者として認められたくてずっと頑張ってきました。アカデミーで無視されても大した問題ではないと耐えてきたのです。
それなのにテルデオが悲しげな顔をするものだから、セルフィウスはこの時、どうしていいか分からなくなっていました。
「僕が大公閣下の目に留まっていないのは知っています。別邸に置いたのも、僕を見たくないからでしょう。知ってます、知ってますよ。でも、でも…ここまでしたのに認めてもらえませんか?」
引用元:義家族に執着されています52話 セルフィウスの台詞
テルデオの本心
セルフィウスは自嘲めいた顔で「がっかりさせてしまって申し訳ありません」と謝罪し、また必要なら田舎に戻るとまで言い出します。
するとその時、テルデオは自分の本心を明かしました。
セルフィウスを後継者に決めたのは家族になってあげたかったからで、別邸に送ったのも良い環境で育つように望んだから。
全てセルフィウスのためにした事だと、彼はそう説明しました。
しかし今さらそんな事を言われても、セルフィウスは納得できません。それにテルデオは昔、別邸に来た時セルフィウスに会おうともしなかったのです。
そのため彼は目に涙をためながら訴えますがーーーテルデオは「分かってやれなくて、すまない」と俯いて謝罪するだけでした。
競売はグローリアが進行し、パーティーは無事に終了する
競売はどうなった?
ペレシャティが部屋を出た時、競売はすでに半分ほど行われた後でした。イベントの進行は、管理人とグローリアが担当してくれたのです。
事情を聞き、グローリアも激怒する
パーティーが無事に終わると、ラピレオン家の大人たちは部屋に集まってイジメ問題について話し合います。モルトン子爵によれば、部屋に軟禁していた保護者と子供たちはひとまず送り返したそうですがーーー
グローリアはかなり苛立っているらしく、冷たい表情で命令しました。
「夜が明けたら通報しなさい」
義家族に執着されています52話のネタバレと感想|すれ違う家族
義家族に執着されています52話のおさらい
テルデオは甥のセルフィウスを大事にしていて、良い環境で健康かつ自由に育ってほしいと思っています。
養子にしたのは家族になってあげたいと思ったからで、打算はないようです。後継者がほしいから引き取ったのではありませんし、むしろ内心では「こんな家門を継がせるのは可哀想」とすら思っています。
テルデオは本当に、心からセルフィウスのことを案じているのです。
けれどテルデオは自分の気持ちを口に出さないので、その結果、セルフィウスは今まで辛い思いをしてきました。田舎で寂しく生活するのも、テルデオが会いに来てくれないのも寂しかったのです。
悲しいことに、テルデオが想像する最善がセルフィウスを苦しめていたワケですね。
家族を大切にしているのに、こんな風にすれ違うのは悲しいですね。
もし彼がセルフィウスを引き取る時、積極的に話しかけていれば違う結果になっていたのかもしれませんが・・・
多分、テルデオ側にも事情があったのかなと思います。
ネタバレ感想|セルフィウスを心配する大人たち
セルフィウスがいじめられていたと聞き、ラピレオン家の大人たちは全員ご立腹です。
テルデオは見てのとおり頭を抱えていますし、フィニアスは大公家相手に呆れたものだと静かに怒り、グローリアに至っては彼らを通報するよう指示しています。
グローリアは報復として、主犯の子供たちとその親を社会的に消すつもりなのかな…と思います。
大事な子供がこんな目に遭わされたのだから、彼女が怒るのも無理ないでしょう。グローリアは一門をとても大事にしている人なので尚更です。
そしてこれを機に、セルフィウスは自分が大事にされていることを自覚してくれれば良いのですが・・・