漫画『義家族に執着されています』の34話のネタバレと感想です。
前回はセルフィウスの機転により、ラピレオン邸で保護された少女・アイレットと会話をすることに成功しました。
その後、彼女はどうなったのでしょうか?以下にストーリーの続きをまとめました。
セルフィウスのおかげで、アイレットの治療が進展する
アイレットの治療風景
その日以来、アイレットの治療は医師たちの瞳を隠すことから始まりました。目の部分に白い布をあてて、その赤い瞳を見えないようするのです。
そうるすると子供の警戒心が弱まり状態が安定し、前よりも治療がしやすくなりました。
なおフィニアスはセルフィウスを褒めて、アイレットと一緒に時間を過ごしてあげるよう頼みます。
そのためセルフィウスとペレシャティが毎日アイレットに会いに行くと、彼女は時間が経つにつれて落ち着いた姿を見せるようになりました。
アイレットの生い立ちを聞かされる
アイレットと何度も会ううちに、彼女は自分のことを少しずつ話しはじめます。聞いたところ彼女は自分の年齢すら知らず、その生い立ちはやはり悲惨なものでした。
- アイレットは父から、お前はとても大事な子だと言われていたそう
- 彼女はずっと同じ場所で過ごしていた
- 自分の年も正確に分からない(外見的には5~6歳?)
- 字を読めない
- 面倒を見てくれる人はいたけれど、ある時から来なくなった
アイレットの話を聞きながら、ペレシャティは深刻な顔をしました。
(あのやせ細った腕…そのくせ大事な子だなんて…血を搾取する道具としか見てなかったくせに)
そこで彼女とセルフィウスは、父親にはもう一生会わなくてもいいしずっとこの屋敷で一緒に暮らせばいいと提案します。
するとアイレットはその提案に喜びながらも、戸惑った表情で聞きました。
「じゃあ私は…何をしてさしあげれば?」
その質問に対し、ペレシャティたちは自分達と一緒に遊んでくれればそれでいいと答えます。
するとアイレットは、ポロポロと涙を流します。今まで父親から冷たい言葉ばかり言われていたため、優しい言葉をかけられたのが嬉しかったようです。
数週間後、セルシアがラピレオン邸に到着する
セルシアはジェンに会うなり〇〇する
数週間後、ようやくラピレオン邸にセルシアが到着します。そして地下の牢屋に行くと、彼女はテルデオを責めました。
「知らせを受けて私がここに来るまでに何週間もあったのに、まだ解決していないですって?一体何を考えているの?」
その言葉に、無言でうつむくテルデオ。
そしてセルシアは牢の中に入ると、ジェンを容赦なくビンタしたり蹴り飛ばしたりします。
ジェンはやめろと叫ぶも、セルシアの暴行は止まりません。その結果、無傷だったジェンは血まみれになり床に倒れ伏しました。
・・・
そうしてジェンを痛めつけた後、セルシアはテルデオに忠告します。
「戦場ばかり行ってて仕事のやり方を忘れたの?こんな調子なら当主なんて辞めてしまいなさい。(ジェンを)クリップス様に引き渡して。口を開かないなら無理やり開かせなさい」
するとジェンは慌てて身を起し、セルシアを必死で引き止めます。お前たちが子供の頃から面倒を見てやったのだから、話し合いで解決しよう。彼はそう訴えますがーーー
セルシアは耳を貸すことなく、テルデオを連れてさっさと牢屋を出て行きました。
セルシアが検問を担当することに
地下を出る途中、セルシアはテルデオに言い含めます。
「つまらない同情心は捨てなさい」と。
血が流出した以上、ラピレオン家は他の人間にとって加害者でしかないのです。
だからこそ一刻も早く事態を収拾させるため、彼女は残りの検問を自分が担当すると言います。そして同時に、テルデオには状況を整理するよう指示しますがーーー
彼はこの時も、無言でずっと下を向いていました。
義家族に執着されています34話の補足およびネタバレ感想
ネタバレ感想|ジェンに与えられた罰
セルシアが牢を訪れた時、ジェンは無傷で余裕のある態度でした。
つまりテルデオは、この状況下にあってもジェンに厳しい罰を与えずただ牢屋に閉じ込めるだけで済ませていたのです。
恐らく、テルデオはジェンに同情心があったものと思われます。
なおジェン自身も、テルデオやセルシアが自分に危害を加えることは無いとたかをくくっていたようです。
しかしジェンの予想とは裏腹に、セルシアは激怒して容赦なくジェンを痛めつけました。
なお彼女が「ジェンをクリップス様に引き渡して」と言ったとき、ジェンはかなり慌てていました。クリップスはまだ本編に登場していない人物ですが、彼らの反応を見るに厳しい人物なのでしょう。