漫画『義家族に執着されています』の11話のネタバレと感想です。
前回はセルフィウスが屋敷を追い出されそうになりましたが、ペレシャティが必死で説得したため何とか事なきを得ました。
しかし一難去ってまた一難。今度は元家族がやって来ます。この先どうなるのでしょうか?以下にストーリーの続きをまとめました。
ペレシャティは今後のために、大公家の実務を覚えようとする
ペレシャティの近況

セルフィウスの事件以後、ペレシャティはそれなりに大公の屋敷に慣れようと努めます。大公家の実務を覚えておけば、あとで伯爵家の運用に役立つはずですから。
しかし大公家の家臣たちは、ペレシャティを歓迎していません。来たばかりの大公夫人(しかも2人目)が仕事に口出しをするのだから当然の反応でしょう。
それでも幸い、セルフィウスの事件以降はモルトンがいっそう親切になりペレシャティを助けてくれました。


大公家に来てわかったこと
そしてペレシャティは最近、大公領や呪いについて新たな情報を知りました。
- 大公領について
ラピレオン家は、首都の敷地以外にも『大公領』を所持している。テルデオも普段は大公領で過ごしており、現在は皇帝からの呼び出しにより首都に留まっているだけ。 - 呪いについて
呪いのことを知っている使用人はいない。例外的に知っているのは、バッハ・モルトンとモルトン家直系血族の数人のみ。 - 定期検査について
大公は呪いについて調査するため、周期的に医者を送りペレシャティの採血をさせている。
呪いの件については、ペレシャティも気になっていました。どうして私には毒が効かないのか。しかしそれを聞きたくても、テルデオはいつも帰りが遅くて話せません。
そこで彼女はひとまず、大公家にいる間にたくさん学んでおこうと考えました。
(悪夢もだんだん薄れて来てるし、家族にさえ会わなければきっと大丈夫。がんばれば、屋敷を出て行く頃には伯爵家の運用も出来るようになっているはず)
そうすれば、もうこれ以上悩まなくていい。彼女はそう自分に言い聞かせながら日々を過ごしますがーーーー
その思いは突然裏切られます。ある日、継母とレイナが訪ねてきたのです。
継母とレイナが訪問したため、ペレシャティは警戒する
継母とレイナが襲来する
人目があるので追い返すわけにもいかず、ペレシャティはひとまず継母とレイナを客室に通します。そして警戒しながら、2人の狙いについて考えました。
(伯爵家を任せている叔父のことで来たに違いないわ。母屋に入ることも出来ず、お金も好き勝手使えないから。シーフのこともあんなふうに追い返したから、さらに頭に来ているはず)
継母たちにとっては、ペレシャティのせいで遺産も出世のチャンスも失った状況。そのため何をしてくるかわかりません。
そこでペレシャティは、何の用事かと質問しますがーーー
その瞬間、継母は泣きながら謝罪をしました。
「母さんが悪かったわ。お前がいなくなってからすごく反省したのよ。もっと気にかけてあげれば良かった…」
父親のことで辛い中、さらに傷つくことがあったのでしょう…と継母は懺悔を繰り返します。
しかしペレシャティは、継母のセリフを罠だと考えます。自分を油断させて騙すつもりに違いないと、席を立とうとしました。
すると突然、継母が引き止めようと手を伸ばしたので紅茶がこぼれ、継母は火傷してしまいます。
さらに継母は自分の火傷よりもペレシャティに怪我がないかを心配するものだから、彼女は混乱しーーーその結果、ペレシャティの中で今まで感じていた疑心が大きくなりました。
もしかしたら自分は狂っていて、過去に戻って来たことも全ては勘違いなのでは…と思ったのです。


侍女たちの噂話
一方その頃、侍女たちはペレシャティの噂をしていました。
というのも客室に通す前、ちらりと見た継母とレイナの顔が殺伐としていたのです。それこそ家族ではなく、敵に会いに行くのかというほどに。
そのため侍女たちは、ペレシャティは遺産を独り占めするため家族を追い出したのだろうと噂します。また結婚して間もないのに大公家を引っ掻き回しているのは、何か意図があるからだと言い出しますがーーー
そのときセルフィウスが現れて、それはどういう事だ?と侍女たちを問い詰めました。
『義家族に執着されています』11話のおさらいとネタバレ感想
11話のおさらい|継母視点のはなし

11話でついに、継母とレイナが再登場しました。ペレシャティに会いに来た継母は、涙を流しながら懺悔しますがーーー
本心から謝罪しているのではなく、これは演技です。ペレシャティを懐柔して、かつての生活を取り戻したいだけ。
なにせ継母たちは現在、伯爵家の母屋にも入れずお金も好き勝手に使えない状況ですから。かつての生活と遺産を取り戻すため必死なのでしょう。
そして最初こそ警戒していたペレシャティは、継母の演技に騙されてしまいます。
過去に戻ったというのは全て自分の勘違いで、あの悲惨な最後はただの悪夢。そう考えてしまったのです。
ネタバレ感想|ペレシャティが『普通の子』として描かれている件
韓国作品では、ヒロインの多くが『あり得ない現象』をさらりと受け止めています。
過去に戻ったとか小説のキャラクターに憑依しただとか、非現実的な現象に遭遇しても平気なタイプのヒロインが多い印象です。もしくは戸惑うのは最初だけとか、そんな感じですね。とにかく精神的にタフ。
けれどペレシャティは、自分がおかしいのでは?と疑いを持ってしまいます。現実的に考えれば、これは一般的な反応でしょう。
あり得ない現象が起こって、それが事実だと客観的に証明ができない。そうなると大抵の人は、自分のことを疑うはず。
ひとまず受け入れたとしても、疑心が消えずに心の中でくすぶり続けるのが普通かなと思います。
そう考えると、ペレシャティはヒロインらしくない『普通の子』なのかもしれません。