漫画『結婚商売』の122話のネタバレと感想を紹介します。
前回のラストで、ザカリーは逃亡したローランドを見つけて”処分”しようとします。しかし首を刎ねる前に、ローランドは自ら川に身を投げました。なんとも悲惨な結末でしたね。
そして今回、一行はようやく首都・ラホズに到着しますが、この後どうなるのでしょうか?
結婚商売122話|ローランドの遺体は見つからず
捜索するも遺体は発見されない
ローランドの遺体は数日経っても見つかりませんでした。騎士たちが捜索しているのに、やけに発見が遅いのです。
そもそもローランドは脱獄に成功しているので、もしかすると彼には仲間―――つまり亡き第二王子・ジャコブの支持者たちーーーがいて、今もどこかに潜んでいる可能性があります。
ジャコブ派の残党を調査せよ!
不審な状況に気付いたザカリーは、首都に到着した後でオデリーにも現状を伝えます。しかし法王庁が関与しているとなれば、女王である彼女は下手に動けません。
そのためビアンカが“聖人”の特権をつかって、ローランドとその仲間たちを調査することに。
ザカリーは妻が危険な目に遭うのでは……と心配するも、ビアンカは自分がやると言い張ります。というのも今回の件について彼女は怒っており、ローランドたちに仕返ししたかったのです。
ストーリー補足|塗りつぶされた記録
補足①歴史に残らなかった大事件
ローランドは脱獄したり誘拐したりと数々の不祥事を起こしましたが、歴史上にその記録は残らなかったそう。122話のナレーション?によると「オデリー王女の統治から5年後に不祥事が発生した」とだけ伝えられているとの事ですがーーー
個人的に、このくだりは少々怖く感じました。昔の教科書みたいに、政府にとって都合の悪い部分を隠している印象を受けます。
補足②ローランドの秘められた能力
前々回の話ですが、ザカリーの回想によると先代のウィグ子爵は「ローランドは優秀な狩人だ」と褒めていたそう。能力のない長男かと思いきや、才能を隠し持っていました。
脱獄の件もそうですが、ローランドはあの気力と頑固さがあれば戦場でも活躍できた気がします。
ネタバレ感想|事件後、子供たちは心に傷を負う
ネタバレ感想①恐怖よりも恐ろしい記憶
子供たちは今回とても恐ろしい経験をしましたが、恐怖以上に『大事な人たちを守れなかった』という自責の念が強いようです。122話の中盤あたりでは、2人とも悔しさで泣きそうになっていました。
それこそガストンは、アルノーを出発する前に「ぼくが夫人とアレクサンドラを守る」という約束を両親と交わしていたのに守れなかったので、不甲斐なさを感じています。
読者的には、子供だから仕方がないよと声をかけたい気持ちでいっぱいですがーーー当事者からしてみれば、やはり悔しいのでしょうね。
ネタバレ感想②ヘクトールの気遣い
しかしこの時、オデリーの従者であるヘクトール(本編で少しだけ登場したカスティヤの騎士)が、子供は一生懸命に育つだけで偉いしみんな無事であること自体が素晴らしいんだよ!とフォローしています。
そのおかげで子供たちは、落ち込んだ心を立て直せたようです。
ネタバレ感想③ルーシーも意気消沈
ルーシーもまた今回の誘拐事件について、責任感を感じています。
彼女は全く悪くないしむしろ被害者ですが『自分が付いていながらアレクサンドラを守れなかった』と落ち込んでいる様子。こちらも職業意識が強いのでしょうね。
それこそ保護された後もずっと悲壮な顔をしていて、ビアンカが駆け付けたときは真っ先に謝罪しようとしました。
けれど謝罪するよりも早くビアンカに抱きしめられて、怪我はないかと心配されて慰められてーーー
そんなビアンカの振る舞いに感極まったのか、ルーシーはぼろぼろと泣き出しました。多分、こんな言葉をかけてもらえるなんて思っていなかったのでしょうね。