漫画『皇帝の子供を隠す方法』の83~83話のネタバレと感想です。
前回はフローリンの本心について描かれ、彼女がアステルに並々ならぬ執着を抱いていることが判明しました。フローリンがあんな様子では、同盟を結ぶなど到底無理でしょう。
そして今回、テオールが正式に皇太子に就任します。また皇帝夫妻の間に、ちょっとした事件が起こります。
83話の概要|テオールは皇太子の地位を継承する
テオールの優しい願い
ある日、テオールが部屋で遊んでいた時のこと。
カイゼンはその様子を眺めながら、隣に立つアステルに「私はテオールに皇太子としての人生を強要する気はない」と話をしました。息子には自分の望みのままに生きてほしい。彼はそう願っているようです。
そんな話をしているとテオール本人がこちらにやって来たので、アステルは彼に将来何をしたいか尋ねるとーーー
テオールは少し考えてから「お母さんに幸せになってほしい」と答えます。その優しい言葉にアステルは感動し、息子をギュッと抱き締めるのでした。
テオールは正式に皇太子となる
しばらくして、テオールは公式的に皇太子の地位を継承します。
なお同時期、カイゼンはカレンベルク侯爵(アステルの祖父)に先代皇帝が没収した領地を返しました。というのも領地の相続人として、アステルを指定してほしいと気遣ったためです。
禁断の質問をする
秋になり収穫祭の時期が近くなったため、アステルは毎日が忙しくなります。
そうして日々を過ごしているうちに、彼女の中に一つの衝動が起こります。そこで彼女は夜、カイゼンと2人きりのときに質問しました。
「6年前、なぜ私と離婚したのですか?」と。
84話の概要|アステルは離婚の真相を知りたがる
なぜ私と離婚したのですか?
カイゼンが皇帝に就任した当時、社会情勢はかなり複雑でした。アステルはその事を知っていたので『彼は最初から私と離婚する気だったのかしら?』とずっと気になっていたのです。
彼女がその件について質問すると、カイゼンは慌てて「最初は離婚する気などなかった」と否定します。しかし否定と謝罪を繰り返すだけで事情を話してはくれません。
そうして彼は逃げるように寝室を出て行ったので、結局のところアステルは何一つ事情を知ることができませんでした。
皇帝夫妻のケンカ?
カイゼンは翌日、アステルと2人きりになるとソワソワし、話しかけられただけで途方に暮れたような顔をします。その顔はテオールが落ち込んでいる時の顔にそっくりです。
そして彼の心情に気付いたアステルは、少しだけ意地悪をする事にしました。というのも「昨日の質問に答えてくれるまで会話をしない」と言い放ったのです。
そして数日間、アステルは宣言どおり素っ気ない態度を取り続けたので、カイゼンは焦ります。
またそのせいでテオールや周囲の人々は、2人が夫婦ゲンカをしている勘違いしてしまいました。
皇帝の子供を隠す方法・ネタバレ感想&ストーリー補足
補足①マリアンの侍女生活
マリアンは現在も、侍女として王宮で働いています(ただし監視付きですが)
以前テオールと密会(?)しているのがバレたときは解雇の危機にさらされましたが、その時はアステルが「あなたの過ちではないと分かっていますから」と庇ってくれました。寛大な措置ですね。そのためマリアンは、アステルを信じかけていますがーーー
家族に見捨てられたトラウマのせいで、まだ素直に信じられない様子。以下、このシーンの彼女の独白です↓
「違う。だまされるな。愚かなマリアン。家族にも見捨てられたくせに、また何を期待しているの?」
引用元:皇帝の子供を隠す方法83話
アステルのことは信じていいんだよ!と言いたいところですが、確かに彼女の立場を考えれば、そう簡単には人を信用できないでしょうね……うーん、歯がゆい。
補足②ダフネ姫のはなし
ダフネ姫に関する捜査はすでに完了し、レストン公爵の証言がすべて真実だったと判明しています。
そのため姫は自国・ペルシャン王国に強制送還され、またかの国は王女の蛮行の代償として、貿易にまつわる不利な条件を容認しました。
早い話が、ダフネ姫の悪事がすべてバレて自国が責任を取らされたワケですね。
彼女のその後については不明ですが、国に不利益をもたらした王女など、ろくな扱いを受けていないでしょう。もし国王が庇ったとしても、国民と世論が許さないはず。