漫画『結婚商売』の108話(外伝12)のネタバレと感想を紹介します。
前回マルソーとカトリーヌは、互いの本音と過去を打ち明けました。そしてずっと夫婦でいようと誓い合い、今回はダボビル伯爵家の人々を説得するため屋敷に戻ります。果たして2人の説得は上手くいくのでしょうか?
マルソーは屋敷に戻り、ダボビル家を説得する
マルソーの説得と覚悟
マルソーとカトリーヌは伯爵邸に戻ると、応接間にダボビル家の人々を呼び出して、離婚はしないと宣言します。
しかし彼らの顔つきは厳しく、とくに3番目の叔母は「私生児はダボビル伯爵家の婿養子として相応しくない」とまで言いますがーーー
それでもカトリーヌは引き下がりません。さらにマルソーは床に膝をつき、叔母と伯爵に頭を下げて懇願しました。
私はカトリーヌを心から愛しています。彼女と一緒にいたいなどと贅沢は言わないから、自分をダボビル家の手足として使ってください……と。
ダボビル伯爵家の答え
マルソーは一生を捧げる覚悟で、ダボビル家の人々に懇願します。
すると彼らはあっさり承諾し、さらに今年中に爵位を譲るとまで言い出しました。実は全員、マルソーに怒っていなかったのです。
またダボビル伯爵はこのとき「娘のカトリーヌは、人生を共に歩むにふさわしい伴侶を得た」と確信しており、マルソーに優しく笑いかけるのでした。
その後、マルソーは爵位を継承
かくして離婚騒動は一件落着し、マルソーはその年の春に爵位を譲り受けます。なお彼はそれ以来、古巣に戻ることはありませんでした。
結婚商売108話のネタバレ感想&ストーリー補足
ネタバレ感想①ダボビル伯爵家、お幸せに!
みんなで仲直りEND!いい話でしたね!マルソーは自分を責めていましたが、ダボビル伯爵家の人々はとっくに彼を受け入れていた……という心温まるストーリーでした。
とくに伯爵(カトリーヌの実父)は、最初からマルソーに多くのことは望んでいなかったそう。カトリーヌの良き友人になってほしいと、それだけを望んでいたのです。
叔母たちも”けじめ”を付けろとは言ったけれど、マルソーを追い出す気はありませんでした。何ならマルソーが帰って来た時のために、彼の好きなスープを用意して待っていました。ダボビル伯爵家、みんないい人ですね。
ネタバレ感想②ビアンカ視点のはなし
108話の冒頭では、少しだけビアンカ視点のストーリーが描かれています。このとき彼女は、カトリーヌの手紙を読みながら泣いていました。これは手紙の内容が悲しかったことありますが、過去の自分と重ねてしまったことが理由のようです。
カトリーヌは手紙で『夫の純粋な気持ちを利用しようとした、打算まみれの自分がずっと恥ずかしかった』と語っていますが、それはビアンカにも当てはまることです。
なにせビアンカは連載当初、7年後にザカリーが死亡すると知りながら自分が生き残ることに執着していましたから。その薄情さが本人的には恥ずかしく、今も思い出すたび辛くなるようです。
だから手紙を書いたカトリーヌの心情も、痛いほど分かるのでしょう。あれですね。若い頃の過ちが脳裏にこびりついて消えない……という大人特有の悩みです。
ネタバレ感想③ザカリーが相変わらず過保護
ちなみに上記のシーンの後、ザカリーが来てビアンカを慰めています。彼女は庭で手紙を読んでいたので、それを見つけたザカリーが慌てて駆け付けました(笑
相変わらず過保護で愛妻家!そして何よりもカッコいい!
けどこの人、外伝ではアラフォーなんですよね・・・連載当初が31歳で、外伝では娘のアレクサンドラがある程度育っていますから。若くとも30代後半のはず。
ザカリー、アラフォーであの格好良さってヤバイですね!さすが英雄!