漫画『今世は当主になります』の130話~131話のネタバレと感想です。
フィレンティアが誕生日パーティーを楽しんでいると、ラビニ皇后が現れて「結婚相手を探してあげる」と言い出しました。成人したばかりの彼女に、なぜこんな提案をしたのでしょうか?
ストーリーの続きをまとめました。
130話の概要|皇后はフィレンティアを結婚させようとする
ラビニ皇后の狙い
いくら成人したとはいえ、フィレンティアは結婚適齢期まであと数年残っています。それでもラビニ皇后が結婚を勧めるのは打算からでした。
ラビニ皇后は社交界で影響力のある家門同士を上手くつなげて、自分の配下に置くのが狙いです。
だからフィレンティアが断れないよう、ルーラックのいない今、この場で罠を仕掛けたのです。
しかしフィレンティアは彼女の言いなりになる気など毛頭ありません。そのため少し離れた所にいるペレスに声をかけると「私は第二王子に周りを紹介してきます」と理由をつけて、ラビニとの会話を強制的に終わらせます。
するとラビニはそれ以上2人を引き止められず、忌々しげな顔をするのでした。
ペレスと甘い時間を過ごす
人気のない場所に移動すると、フィレンティアは「上出来だわ」とペレスを褒めました。彼が気を利かせてくれたおかげで、ラビニに一泡吹かせることができて清々したのです。
しかし一方で、ペレスは冷ややかな顔をしています。未遂とはいえ、フィレンティアが結婚させられそうになって腹立たしいようです。それこそ本気の目で「皇后が次にそんな事を言ってきたら、どんな手を使ってでも止める」と言い放つほどに。
そんなペレスを見ていると、フィレンティアは嬉しさがこみ上げてきます。また彼は子供らしさが抜けた美しい顔で見つめてくるので、彼女の心臓はドキドキと高鳴るのでした。
131話の概要|ペレスと2人きりの時間を過ごすが…
ルーラックが現れる
しかしその時「ティア!」と叫ぶ声が聞こえます。そして祖父・ルーラックが、怒りを孕んだ目で2人の方に近づいてきました。
皇后がくだらない話をしたと聞き、ルーラックは慌てて駆け付けたようです。フィレンティアは上手くあしらったので問題ないと言いますが、祖父はペレスのことも警戒しており、つっけんどんな態度で彼を追い払いました。
誕生日プレゼントに欲しい物
その後ルーラックは、フィレンティアの成人祝いとして高価なワインを用意してくれます。そして2人でお酒を楽しんでいると、祖父は「誕生日プレゼントに何か欲しいものはあるか?」と尋ねました。
彼がこういう言い方をするなら、きっと何でも与えてくれるのでしょう。なにせ彼はロンバルディの当主ですから。
そこでフィレンティアはこの機会を存分に生かすため、あるお願いをしました。
ルーラックの”指示”を望む
成人したフィレンティアには、当主の直系としてロンバルディの事業に参加する権利が与えられます。若い頃のシャナネットもこうして事業に参加しました。そして成果を出すことが、ロンバルディの一員として自分の存在を世に知らしめる方法なのです。
そのためフィレンティアは、ルーラックにお願いしました。
「1回だけでいいので、私が自分の権利を行使できるよう指示してください」と。
いくら資格を得たとはいえ、成人になったばかりの女性となれば事業に手を出そうとするとき反発があるでしょう。
だからその時、ルーラックに1度だけフィレンティアを支持して欲しいのです。
すると彼はやけに静かな瞳で、その願いを承諾するのでした。
今世は当主になります・今回のネタバレと感想
ネタバレ感想|ペレスがいかに成長したか
以前のペレスは、フィレンティアを見つけるなり親しげに話しかけてくる少年でした。それこそ人前だろうと何だろうと、大好きなフィレンティアに熱のこもった視線を送る子。それが今までのペレスでした。
しかし130話で、彼はそれをしていません。
フィレンティアが困っているのを察して上手く立ち回り、また第二王子として節度ある行動を取っています。人間として成長しましたね。
きっと彼はアカデミーで、知識のほか人脈や立ち回り方なども覚えてきたのでしょう。それこそフィレンティアと一緒に、ラビニ皇后をやり込められるレベルに。