結婚商売・考察|フェルナンの末路は?なぜ今世と前世でビアンカを狙ったのか

キャラクター解説

『結婚商売』に登場する吟遊詩人・フェルナン。ビアンカの元愛人であり、今世でも前世でも彼女を利用するため接近しました。

この記事では彼の人物像について解説しつつ、またウィグ子爵やジャコブと裏でどんな繋がりがあったのか考察しました。

本記事はマンガ版における考察です。原作とは若干ストーリーに違いがあるのでご理解ください。

キャラクター解説|女性をたぶらかす孔雀のような男

ビアンカとの関係

フェルナンは吟遊詩人の男性で、1回目の人生ではビアンカの愛人でした。

愛人期間中はいくつもの愛の言葉を囁いてビアンカを満足させましたが、彼女がアルノーを追い出されるとあっさり見捨てたド外道です。そのため彼女に恨まれています。

なおフェルナンとビアンカの関係については17話のネタバレ感想で紹介しています。

マンガ版のビアンカは彼に関わらないようにしていましたが、原作を調べたところ『絶対に復讐すると誓っていた』と表現されていました。フェルナンの立ち位置が若干違うようです。また彼女の恨みの深さについては原作を読んだ方が伝わる気がします。

フェルナンの人物像

吟遊詩人のくせに綺麗な手をしていることから、今まであまり苦労していないことが分かります。結婚商売本編での言動から察するに、お金持ちの女性に近づいて支援を受けながら生活しているのでしょう。

本編では『オスの孔雀』と評されるほど派手で美しい顔立ちなので、それを武器にして口八丁手八丁で生き抜いてきたと思われます。

なお作者様のキャラクター紹介によれば相当な美男らしく『作中でビアンカよりも美しい印象を与えてもいい数少ないキャラクターの1人』との事。

ひよこ
確かに美男だよね。まつ毛もファサファサ。
白うさ
顔だけは一級品の男。

ちなみに手品も得意で、女性の関心を得るためによく披露している様子。ビアンカもこの手に引っかかりました。

フェルナンの末路|大金に目がくらんで自滅する

ビアンカに会うまでの経緯

セブラン国の首都・ラホズでトーナメントが行われた時、フェルナンは自分のパトロン(もとい金づる)に相応しい女性を探すため会場を訪れていました。

多くの人々が集まるイベントなので選り取り見取りでしたが、彼はその中でもひときわ可愛らしかったビアンカに興味を持ちます。

「まるで雄の孔雀のような魅力があるその男へ、多くの令嬢と夫人たちが視線を向けましたが、その日ひときわ可愛らしかった奥様に釘付けでした」
引用元:結婚商売

そしてひたすら彼女にアプローチをかけるも、旦那がザカリーだと知るや否や逃げ出しました。

ひよこ
手を出した相手がよりによって英雄の妻だったから、ビビッて逃げ出したんだね。
白うさ
こういう男に限って逃げ足が速いんだよ。

関連:結婚商売37話のネタバレ|前世での愛人と遭遇する

ウィグ子爵の命令で、再度ビアンカに近づく

その後フェルナンは、ウィグ子爵から「パーティー中にビアンカを口説け」と命令されます。

2人は初対面であり普通の人ならこんな依頼を受けませんが、金に釣られたフェルナンはあっさり承諾しました。

「アルノー伯爵夫人を口説くんだ。そしてあの娘を落とせれば、これ以上その才能で物乞いしなくて済むようにしてやろう」
引用元:結婚商売48話ウィグ子爵の台詞

そしてパーティー当日、フェルナンは庭で休憩していたビアンカに言い寄るも激しく拒絶されます。

さらに一部始終を見ていたジャコブ第二王子によって、貴婦人にイタズラした罰という名目で首を刎ねられました。

考察①フェルナンが利用された理由について

黒幕はジャコブ

フェルナンをけしかけたのはウィグ子爵ですが、そうするよう指示したのはジャコブ第二王子です。

ジャコブはビアンカを好いているのに、なぜナンパ男に口説かせたのか?その理由について、彼は53話で次のように語っています。

「恥をかく姿を見れば考えが変わると思ったが、他の男の懐に閉じ込められる姿を見たらかえって確実になってしまったね」
引用元:結婚商売53話・ジャコブの台詞

少し分かりにくいですが、簡単に説明するとこういう事でしょう↓

ジャコブの狙い
  1. もともジャコブは初めて恋をして戸惑っていた。
  2. そこで自分が本当にビアンカを愛しているのか確かめるために、ウィグ子爵に命じてフェルナンをけしかけた。
  3. 彼女が他の女性たちのように美しい男になびき浮気をするなら、興味が失せると思った。
  4. そしてビアンカが迫られる様子をこっそり見ていたが、彼女が他の男に抱きしめられる姿を見たらかえって自分の恋心を自覚した。

フェルナンは言われた通りにしたのに、雇い主の気分が変わったから処分されたワケですね。少しだけ同情します。

関連:【結婚商売・キャラ解説】ザカリーはスパダリである

ただし原作では単独犯

ただし上記はマンガ版の話であり、原作のフェルナンは単にビアンカの資産を狙って近づいたようです。

原作小説だとジャコブも偶然現れただけなので、漫画版とはストーリーがやや違っています。

考察②1回目の人生でなぜビアンカに近づいた?

1回目の人生について

1回目の人生で、フェルナンはビアンカに近づき散々彼女を利用しています。

ただしその理由について原作を調べたのですが、単に金目当て(つまり成り上がるため)だったのかウィグ子爵の差し金だったのか理由が分かりませんでした。

白うさ
もし分かる人がいたらコメント欄で教えて欲しいです。

よってこの章では前世におけるフェルナンの動機について、管理人なりに考察してみました。

ウィグ子爵の手駒だった?

結論から言えば、管理人はフェルナンが最初からウィグ子爵(またはジャコブ第二王子)の回し者だったと考えています。

特にウィグ子爵はアルノー領を狙っていたので、そのために間男をけしかけてビアンカを誘惑させた可能性は高いでしょう。

アルノー領を手に入れるには伯爵夫人を追い出す必要があり、そのためには致命的な罪を理由にするのが得策。その方法こそが浮気で、愛人役に抜擢されたのがフェルナンだったのかなと思います。

旦那が戦場を駆け回っている間、浮気して豪遊してやりたい放題の妻。領民がそんな悪妻を庇うワケありませんから。

こうしてまんまと騙されたビアンカは屋敷から追い出され、フェルナンにも用済みとして捨てられた。この線が一番濃厚かなと思います。

そもそもフェルナンのような小者が英雄・ザカリーの妻に手を出すとは考えにくいので、裏で誰かに指示(または保護)されていたと考えるのが妥当な気がします。

どのみち長生きは出来ない

フェルナンが1回目の人生でどうなったのか不明ですが、どのみち長生きできなかったと思います。

あんな不誠実なことを繰り返していたらどこかで女性に刺されるだろうし、未婚既婚問わず手を出していたので旦那にシバかれたかもしれません。

散々恨みを買った人間の末路なんてたかが知れています。

⇒『結婚商売』の考察記事をもっと読む

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