漫画『義家族に執着されています』の41話のネタバレと感想です。
前回ペレシャティは、自分が回帰者であることをラピレオン家の人々に明かしました。当然ながら彼らは困惑し、さらに使用人のダニエルが話を立ち聞きしてしまいます。
果たしてこの混乱は収まるのでしょうか?ストーリーの続きを読んでみましょう。
契約結婚について暴露した結果、ダニエルが話を聞いてしまう
使用人のダニエルは取り乱す
「大公妃殿下が出て行くですって?私の聞き間違いですよね?」
モルトン子爵の息子・ダニエルは動揺しながら問いかけます。
しかしペレシャティは目を逸らして返事すらしないので、彼は今の話が事実だと理解します。そして同時に、絶対にダメです!と叫びました。
すると大声に気付いたモルトン子爵も駆け付けて、一体どうしたんだと息子に駆け寄りますがーーー
「大公妃殿下がこの屋敷を出て行くと!父さんも一言言ってください。行かないで下さいと!」
ダニエルはよほど衝撃を受けたらしく、叫びながらモルトン子爵にすがります。
この人間味のない家にせっかく暖かな人が入ってきたのに、1年後にはいなくなると知ってショックだったのです。
そして一方、その話を聞いたモルトン子爵もまた冷や汗をたらします。しかし彼のほうは冷静で、息子を引きずって部屋を出て行くのでした。
ラピレオン家の人々も、混乱を隠せずにいた
父親に連れ出される間も、出て行かないでほしいと必死で叫ぶダニエル。その光景を見ていたペレシャティは、あまりのことに顔を真っ青にします。
なお執務室に残されたラピレオン家の人々も暗い顔をしていて、まるでお通夜のような状況です。
そんな中、真っ先に言葉を発したのはセルシアでした。
「この結婚に何かあるとは思ってたけど、1年契約だったの?」
するとグローリアも困惑した顔で質問します。1年後に出て行くのに、なぜこんなにもラピレオン家を気に掛けてくれるのか分からなかったのです。
しかしその時、フィニアスがその場を収めます。今日はここでお開きにして、今の話について各自考えを整理すべきだと提案したのです。
すると皆は納得して、それぞれ立ち上がりますがーーーテルデオは座ったままで、その手は震えていました。
モルトン子爵とダニエルの会話
モルトン子爵は一連の事情について話を聞いた後、ダニエルを叱ります。ペレシャティ様は大公家の家臣ではないし、ここで働くためにて結婚したのではないのだから…と息子に厳しく言い聞かせました。
しかしその時、背後でドサッと何かが落ちる音がします。
振り向くと、そこにはセルフィウスが立っていました。
「ペレシャティ様が、出て行く?」
セルフィウスの足元には、猫のお面が落ちています。しかし彼はそれを拾いもせず、ただ呆然と立ち尽くしていました。
翌日、ペレシャティとテルデオは2人きりで話をする
テルデオは思いつめていた
ペレシャティは事務仕事をこなしながら、昨日の出来事を思い出していました。
というのも彼女が事情を明かした後、テルデオはひどく思いつめた表情をして席から動こうとしなかったのです。
するとその時、ちょうどテルデオがやって来ます。彼は気になる事があるそうなので、ペレシャティは人払いをしてから客席に案内しました。
テルデオは初めて会った時のことを謝罪する
2人きりになると、テルデオは俯きながら初対面での出来事を謝罪しました。
自分のせいで2回も毒を飲ませてしまった。おまけに2回目は故意であり、自分の都合だけでそんな事をしてはいけなかった。彼はそう語ります。
またアイレットの件については、ペレシャティが進言しなければ分からないままだったでしょう。そのため彼は謝罪だけでなくお礼も言いますが、その顔は伏せられたままです。
「実は…君にどう謝罪すればいいのか分からない。君が昨日言ったことが本当なら…」
そしてテルデオはようやく顔を上げると、ペレシャティの顔を真っすぐに見ます。
すると彼女は驚いて目を丸くしながらも「大丈夫ですから」と彼を気遣うのでした。
まとめ|義家族に執着されています41話のネタバレと感想
41話のおさらい|ラピレオン家は大混乱に陥る
ペレシャティは自身が回帰者(つまり未来から過去に戻って来た人間)であることを明かし、さらにテルデオとの結婚が1年間の契約結婚であることも説明しました。
その結果、話を聞いてしまったダニエルは取り乱し、ラピレオン家の人々もショックを受けます。
特にテルデオは尋常ではない落ち込み方をしていました。マンガ版を見ると分かりますが、絶望したような顔をしています。
とはいえ彼のこの反応は仕方がないでしょう。
なにせ好きな女性(推定)が、自分たちの毒のせいで命を落としたのですから。責任感が強く優しい彼だからこそ、なおさら傷ついたと思われます。
ネタバレ感想|カミングアウトするのが一足遅かった?
ペレシャティは上記のシーンで、冷や汗をダラダラ流していました。こんな惨状になるとは思っていなかったのでしょう。
恐らく彼女は「契約結婚についてはいつか打ち明けることになるし、今言っておこう!」くらいの気持ちでカミングアウトしたと思われます。ラピレオン家の人々は冷静なので、理解してもらえると考えたのでしょう。
けれど、そう思っているのはペレシャティだけでした。彼女はこの屋敷に馴染みすぎた・・・つまり皆に好かれすぎたのです。
だからこそダニエルが発狂するわ一族は頭を抱えるわで、大混乱に陥ったのでしょう。個人的にはカミングアウトするのが一足遅かった印象です。