漫画『皇帝の子供を隠す方法』の26話のネタバレと感想です。
カレンベルク侯爵のお見舞いに来たカイゼン。しかし何気ない一言により、侯爵と言い争いになってしまいます。
かなり険悪なムードですが、この先どうなるのでしょうか?ストーリーの続きを読んでみましょう。
カイゼンとカレンベルク侯爵は言い争いになる
元旦那VS祖父
お前のような男に似なくて良かった!と、カレンベルク侯爵は遠回しに嫌味を言います。
しかし事情を知らないカイゼンに嫌味が通じるはずもなく、それどころか平民の実母を罵る言葉として受け取ってしまいます。
その結果2人は言い合いになり、見かねたアステルが仲裁に入るも険悪な雰囲気は消えません。
挙句の果てにカイゼンは、アステルに首都に引っ越せとまで言い出しました。
「首都に領地と邸宅を用意するから、子供と一緒に暮らすといい。もちろんメイドと保育士も雇うから。こちらの方があなたとテオールにとっても住みやすいだろう」
しかしこの言葉が、今度はアステルの地雷を踏みぬきます。彼女は怒りを露わにして、大声で叫びました。
「首都で生活するつもりはありません!どうか帰ってください!」
するとその時、わずかに開いた扉からテオールが顔を出します。大人たちの争う姿が悲しかったのか、彼は泣いていました。
舞踏会へのお誘い
テオールが泣き出したため、大人たちは慌てて口論を止めます。
なおカイゼンは強引に話題を変えて、近いうちに舞踏会が開かれるからアステルとテオールにも参加してほしいと言い出しました。
すると効果はてきめんで、テオールは目をキラキラと輝かせます。童話の本で読んだ、キレイな服を着て踊るシーンを思い出したようです。
しかしアステルは、幼い子供を舞踏会には連れて行けないと拒否します。
そのためテオールは残念がるも、代わりにカイゼンに頼んで城の庭園を見に行くことにしました。
城の庭園にて、アステルたちは穏やかな時間を過ごす
3人は庭園を訪れる
アステル・テオール・カイゼンの3人は庭園を訪れます。
庭園は緑あふれる美しい場所で、青空の下にたくさんの木々が広がっています。また少し足を進めると花畑もあったので、テオールはわあ…!と感嘆の声をあげました。
「家に帰ったら、うちの庭にもこんな花壇を作ってあげる」
アステルがそう話しかけると、テオールは喜んで彼女に抱き着きます。
するとカイゼンは気に入った花があれば後で送ると言いますが、わざわざ東部まで送るとなると手間も時間もかかるでしょう。その点を指摘すると、彼女は微笑みました。
「本当に必要なものがあれば、真っ先に陛下にお願いしますから。その時に聞いてくださいね」
アステルが久しぶりに温かな笑顔を見せてくれたので、カイゼンは幸せそうに返事をしますがーーーこの時、彼女は別のことを考えていました。
というのも大勢の人が集まる舞踏会で、テオールを帰還させる許可を求めようと考えていたのです。
まとめ|皇帝の子供を隠す方法・27話のネタバレと感想
27話のまとめ|アステルは新たな作戦を練る
カイゼンが舞踏会を開くと言うので、アステルはそれに参加することにします。
というのも大勢の前で、テオールを帰還させる許可を求めようと考えたのです。人目がある場所だと、さすがにカイゼンも断れないでしょうから。
確実に許可をもぎとるため、断れない場所でお願いしよう!という訳ですね。
ネタバレ感想と考察
テオールは舞踏会に行きたかったようですが、アステルはそれを却下します。つまり彼女1人で参加するワケですね。
幼い子供を連れて行けないと言っていましたが、これは表向きの理由でしょう。恐らく本当の理由は、テオールが父親に似ているからだと思われます。
テオールを見て「あの子、皇帝にそっくりね」と疑う貴族がいるかもしれないので、舞踏会には連れて行けないという事ですね。
ベリアンも以前、テオールの中にカイゼンの面影を見ていましたし、そういう人が他にいてもおかしくないでしょう。
とりわけ年配の貴族だと、カイゼンの幼少期を知っている可能性もあります。
そんな人がテオールを見たら、何を思うかなんて分かりきっていますよね?すぐに噂が広がり、テオールは利用されるでしょう。