ピッコマで連載中の漫画『皇帝の子供を隠す方法』の25話のネタバレと感想です。
前回アステルたちはようやくデンツ城に到着し、祖父のカレンベルク侯爵と再会しました。その一方で、カイゼンたちは彼女の父・カイゼンを捕らえるための計画を進めていますが、この先どうなるのでしょうか?
カイゼン視点|レディー・フローリンが姉の恩赦を求める
フローリンが謁見に来る
舞踏会を行うと言い出したカイゼン。
実のところ彼はこういった催し物を嫌いますが、アステルが喜ぶかもしれないと思い開催することにしたのです。
(アステルが首都にいる時はよく舞踏会を主催していた。今も喜ぶかどうかは分からないが…)
するとその時、部下からフローリンが謁見しに来たとの連絡が入ります。
このタイミングで来たのなら、姉のマリアンが幽閉された件について話があるのだろう。カイゼンはそう考えて苦々しい顔をしました。
姉・マリアンの処遇について
カイゼンが謁見を許可すると、豊かな黒髪を持った落ち着いた雰囲気の少女―――フローリンが入室します。
彼女は恭しく礼をしながら、予想どおり姉・マリアンの件について切り出しました。
「父の代わりに参りました。父は娘への教育が至らぬことをお詫び申し上げ、どうか陛下に姉を厳しく処罰していただきたいと申しておりました」
つまりクロイツェン侯爵は、マリアンを捨てたのです。
それを聞いたカイゼンは、侯爵は苦労して得た地位をこんなことで失いたくないのだろうな…と考えました。
しかし話を聞けば、フローリンは姉を助けてほしいと思っているそう。
そこで彼女は一つ提案をしました。
アステルは元侍女・ハンナと6年ぶりに再会する
ハンナとの再会
アステルがデンツ城に到着すると、そこに元侍女のハンナが駆け付けます。
ハンナは幼い頃からアステルと一緒に育った直属の侍女ですが、6年前に皇居を離れて以来縁が切れていたのです。
そしてハンナは涙を浮かべながら、アステルの手をひしっと握ります。
「別れた後、ずっとお嬢様の行方を探していました。でも、全然見つからなくて…」
ハンナはもう一度アステルに会いたくて、ずっと探していたそう。そして彼女がデンツ城に来たと報せを聞くや否や、すぐに駆け付けたのです。
するとそこに、このお姉ちゃん誰?とテオールが顔を出します。
その瞬間、アステルは焦りました。というのもハンナは、カイゼンの幼少期を知っているためテオールの正体に気付くかもしれないと思ったのです。
しかしハンナはにこりと笑い、テオールに挨拶をするだけ。一切言及しなかったので、アステルは心配しすぎたかな?と安堵のため息をつきました。
ハンナからのお願い
その後、アステルとハンナは庭でお茶をします。
その最中にハンナは、アステルが東部に戻るとき一緒に付いて行きたいと言い出しました。
彼女はずっと皇居で働いていましたが、6年前にアステルと離れたことを心から後悔していたそう。また彼女にとって、アステルは唯一の友達だったので尚更です。
「だから今回は私を置いて行かないでください」
そう言いながら、悲しげに微笑むハンナ。
そのためアステルは彼女の意思を尊重し、ハンナも一緒に東部に連れて行くと約束しました。
・・・
するとお茶会の最中、ベリアンがやって来ます。彼は珍しく眉をひそめながら、マリアンの件で話があると言いました。
まとめ|皇帝の子供を隠す方法・25話のネタバレと感想
25話のまとめ
25話では新キャラ・ハンナが登場しました。
ハンナは幼少期からアステルと一緒に育った専属侍女であり、離れ離れになってから彼女を忘れられずにいました。
なお当時のハンナはアステルと一緒に東部に行こうとしましたが、他でもないアステルが皇宮に残れるよう取り計らってくれたので、その後も皇宮で働き続けます。
けれど25話のラストでは、アステルに付いて行くことを決意しました。
ネタバレ感想と考察|ハンナの6年間について
ハンナの6年間について
ハンナは廃位になった皇后の専属侍女なので、アステルが去った後は皇宮で苦労したと思われます。また彼女にとってアステルは唯一の友人だったので、この6年間ずっと寂しかったようです。
本当にテオールの正体に気付いていないの?
ハンナはカイゼンの幼少期を知っているため、彼そっくりなテオールを見て正体に気付いた可能性があります。
25話ではテオールに対し『アステルの甥』として接していましたが、彼女が本心でどう思っていたのかは不明です。
案外、全て察したうえで知らないフリをした可能性もあるかもしれません。