小説『再婚承認を要求します』外伝21のネタバレと感想|恋の妙薬の効果

再婚承認を要求します外伝

小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は『外伝21 姉妹(1)』の概要をまとめました。

前回のラストで『恋の妙薬』を飲んでしまったナビエ。自分の愛には情熱が足りないのでは…と心配した結果、危険物に手を出してしまいました。

今後ナビエはどうなるのでしょうか?ネタバレを見てみましょう。

⇒『再婚承認を要求します』ネタバレ一覧はこちら

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ナビエが『恋の妙薬』飲んだ結果

積極的なナビエに、戸惑うハインリ

再婚承認を要求します外伝
以下の文章は『再婚承認を要求します外伝』のネタバレであり、原作を翻訳したものです。8割意訳かつ概要のみ紹介しています(詳細を載せたら多分、権利元から苦情が来るので)

ハインリは自分が夢を見ていると思いました。

今日のナビエはやけに積極的で、いつもと様子が違うのです。笑みが深く、瞳は輝き、ずっとタメ口です。

「こんな感じなんだ」

彼女はそう呟くも、ハインリには言葉の意味が分かりません。妻の様子が妙なので、当然ながら心配しますが…

ナビエが深くキスをしたり「あなたというお酒に酔った」と愛の言葉を囁いたりするものだから、彼はわけもわからず浮き立ちます。

(前にルイフトの衣装を着て待っていたのが気にいったのだろう。そのご褒美かな)

妻への心配はどこへやら、上機嫌になるハインリ。

しかし、その時。

ベッドの端にぶら下がった”緊急用のベル”が鳴ったので、 ハインリは額に手を乗せてため息をつきました。

ひよこ
緊急用のベル=マッケナからの呼び出しだね。
白うさ
よりによって、このタイミングで!?

マッケナは「超国籍騎士団が東大帝国の港に行った」と報告するためハインリを呼び出しました。なおハインリによると、心情的にはマッケナの胸ぐらをつかんで抗議したいほど激怒していたそう。

翌日、正気に戻ったナビエは…

”恋の妙薬”を飲んでハインリを見た瞬間。ナビエは急にすべてが幸福だと感じ、彼がひどく魅力的に見えました。

なお摂取量が少なかったので妙薬の効果はすぐ消えたものの、恥ずかしさは翌日になっても消えません。

ナビエは自分に足りない愛の情熱を知りたかったのに、カフメン大公の感じた羞恥心を知ってしまったのです。

マスタスとの再会を喜ぶ

騎士たちの帰還

その日は、マスタスや騎士たちが帰還する日でした。

彼らの戦功を称えた後、マスタスは着替えてナビエたちのいる応接間へとやって来ます。するとマスタスと侍女たちは抱き合って喜び、ナビエはその様子を微笑ましく眺めました。

さらにその後は庭でティーパーティーを開き、マスタスはお菓子を食べながらにっこり笑いますが…

それが、彼女の見せた最後の笑顔でした。

白うさ
え、最後の文章…
ひよこ
嫌なフラグが立ったね。

ダルタ視点|母の敵・マスタスに会う

母の敵

コシャールとの仲は順調かと、恋愛事情をあれこれと追及する侍女たち。オロオロしながら首を横に振るマスタス。

優しくて愉快な光景。しかし、その様子を隠れて見ていたダルタは億劫でした。

ーー母の敵。

彼女はマスタスを睨みつけると、その場を後にしました。

監獄へと侵入

「私がここで、あいつに復讐できる確率はどれくらいだろうか。とても強いらしいから、一対一でも厳しいだろうな…」

夜遅くに、ダルタは一人呟きながら監獄に侵入します。マスタスが捕えた常時泉の盗賊が、誰なのか確認しに来たのですが…

独房の中にいたのは、昔から”おじさん”と慕っていた相手。母親の友人でした。

鉄格子をつかんで、声を出さずに泣くダルタ。しかし何もしてやれず、結局ダルタは手ぶらで監獄を出て行きました。

落ち込みながら遠ざかる背中を、カラスが見下ろしていると気づかずに。

ダルタの行動はナビエにも報告される

ナビエの推理

ダルタが監獄に立ち寄ったことは、当然ながらナビエにも報告されます。

今まで、たまにエベリに会う以外は妹探しだけしていたダルタが、ついに怪しい行動を見せたのです。

そして今回だけ監獄に行ったとなると、最近の収監者…つまり常時泉と関係があるのだろうかとナビエは推理します。

結局クロウには監視を続けるよう指示し、その後はマスタスを呼んでダルタのことを紹介しました。もしダルタが盗賊なら、マスタスは何かしら反応するでしょうから。

しかし予想に反して彼女は無反応。そのためナビエは、もう少しダルタを見守る事にしました。

ダルタは実際に盗賊行為をしたことは無いので、マスタスは彼女の顔を知りません。そのため無反応でした。

ダルタ視点|”彼”からメッセージが届く

マスタスに挨拶をしたあと、ダルタは心臓をドキドキさせて部屋に戻りました。顔を覚えたので、いつか復讐する日が来るでしょう。

しかし同時に、ここでの楽しい日々が幻想だと実感して落ち込みます。そして気力のないまま机で本を開くと、ある1ページに見知らぬ”しおり”が挟まれていました。

誰が置いたのだろうか。震える手でしおりを開くと、そこには流暢な字が書かれていました。

”うまく潜入できたようで嬉しいよ。私の目と耳”

⇒『再婚承認を要求します外伝22』のネタバレはこちら

『再婚承認を要求します』外伝21のネタバレ感想

感想①ハインリ、それはちょろすぎるよ

ネタバレ感想

相変わらずハインリは、ナビエが絡むと思考回路が残念になりますね(笑

外伝21話の冒頭シーンで、ハインリは最初こそ「様子が変だな」とナビエを案じていました。でも彼女に口説かれた途端、浮き立ってしまい「前にルイフトの衣装を着たのが効いたんだ!」と上機嫌になります。

彼はナビエを心から心配しているのに、誘惑されるとすぐに心配事を忘れますね。変わり身が早すぎるよ!いや、素直で可愛いけれども!

思えばハインリは前回も、ナビエを心配していたのに誘いを受けた瞬間にやけていました。好きな女性が珍しくグイグイ来るから、ハイテンションになったのでしょう。なにせ彼はMですから。

感想②本文中にあったフラグ

今回、ダルタとマスタスの関係が気になりましたね。特にストーリーの中盤あたりでは、意味深な文章もありました。

なお以下のシーンです↓

それがマスタスの見せた最後の笑顔でした。

引用元:『再婚承認を要求します』外伝21

え、これ何のフラグ?

完全に死亡フラグですけど、もしかしてダルタに復讐されるの?え、やだ怖い。こんなに平和なのに、血で血を洗う展開になるのでしょうか…

感想③ダルタの複雑な心境

多分、ダルタの情緒はグチャグチャでしょうね。

彼女はいつかマスタスに復讐したいと思っていますが、同時に宮廷生活が楽しいとも思っています。ダルタの独白によれば『マスタスを見たせいで、この楽しい日々がいつか消える幻想だと実感して落ち込んだ』との事なので、内心複雑でしょう。

おまけに今回、仲間を見捨てるという選択を強いられました。監獄に捕らえられたのは、昔から付き合いのあるオジサンだったようです。

宮廷内はこんなにも平和なのに、ダルタの世界は平和ではありません。悲しいですね。

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