小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は「外伝17 ふたりは(3)」の概要をまとめました。
ダルタは魔術師として大成するために、ナビエを利用しようと考えます。そしてに西王国へと向かいますが…一方、ナビエの元には不穏な情報が入っていました。
また人間関係がドロ沼になりそうな予感がしますが、一体どうなるのでしょうか?
目次
月大陸連合の結論に、ナビエは異論を示す
月大陸連合に、批判の手紙を送る
月大陸連合の結論に、苛立つナビエ。しかし怒りが収まると、さまざまな考えが脳裏に浮かびます。
そもそも連合が分裂してから時間も機会もあったのに、月大陸連合はなぜ今さら港の件について干渉してきたのか?
その理由についてナビエは「華大陸に値する貿易国を見つけたのでは」と考えます。貿易国と東大帝国の港が近いとか、そんな理由があるのかもしれません。
何にせよ、月大陸連合が偏った判決を下したことは事実。そこでナビエは、彼らに批判の手紙を書きました。
月大陸連合にとっては、機嫌の悪くなる内容でしょう。そのせいか、すぐに返事がありました。
月大陸連合からの返事
「何と書かれているのですか?」
食事中に渡されたその手紙を見て、楽しそうに質問するハインリ。その表情はどこかエンジェルに似ていて、ナビエは妙な気持ちで手紙の内容を話しました。
手紙の返事は、詭弁でした。どんな主張をしようと、東大帝国の港ではないという判決は絶対に出ません。
その説明に、満足げに笑うハインリ。しかし同時に彼は、このままでは両者が険悪になり戦争になるかもしれないとも言いました。
ダルタ視点|国境~西大帝国までの旅路
国境には不穏な空気が漂う
国境に来たダルタは、厳しい検問に困っていました。
そこで情報を得るため近くの食堂へと向えば、どうやら”月大陸連合と東大帝国が戦争をする”という噂があるようです。
けれどダルタには関係ないので、立ち聞きをやめて食事に集中しようとしますが…
その時、目の前に美青年が現れます。彼はダルタに「逃亡奴隷か犯罪者、どっちだ?」と尋ね、仲間と共に取り囲みました。
エンジェルの契約
多国籍騎士団の第4騎士団長(=エンジェル)と名乗る男は、ダルタが盗賊の一味だとすでに知っていました。
状況的に不利だと悟ったダルタは、大人しく投降して「魔法が発現したけれどアカデミーに通えないので…」と自分の境遇を伝えます。
正直な話、信じてもらえないだろうと思っていましたが…驚くことに、男は微笑んで納得します。
さらに彼は「私の目と耳になってほしい」と条件を出してきたので、ダルタは保身のために提案を飲みました。
ダルタは無事に国境を超える
エンジェルの助けにより、無事に国境を越えたダルタ。しかし彼は、ナビエの下に潜り込む方法は自分で考えるように言います。
そのためダルタは、謁見をしてナビエに会おうと考えました。
そして書類手続きをしている最中、ふと人々のざわめく声が聞こえてきます。
トップレベルの治療魔術師である”エベリー”が来訪したため、人々は興味津々な様子。
彼女の乗る馬車を遠目に見ながら、ダルタは思いを馳せます。エベリーは私より幼いそうだが、あのように生きるのはどんな気持ちだろうか…と。
エベリーと久しぶりに再会する
久しぶりに再会したエベリーは、以前と何一つ変わっていませんでした。
宮殿で称賛を受けながら過ごすも、”エベリー様”と呼ばれることに照れる少女。歓待されるのも気恥ずかしいようです。
その事実を嬉しく思いながらも、彼女の純真さを心配するナビエ。しかしローラはエベリーと会えて嬉しいのか、ひたすら彼女を褒めて歓迎しました。
『再婚承認を要求します』外伝17のネタバレ感想
感想①ダルタとエベリーの境遇の差
小説を読んだ人はすでにご存じかと思いますが、「外伝17」の挿絵にはエベリーとダルタの姿が描かれています。この2人は雰囲気が違うものの、顔立ちがよく似ていますね。
しかし、歩んできた人生は全く違います。
ダルタは盗賊の一味で、言ってしまえば日陰者。身分すらなく、才能があるのにまともな教育を受けられない身。
かたはエベリーは皇后の保護を受けた成功者。アカデミーできちんと教育を受けて、今や”最も実力のある治療魔術師”とまで言われるレベルになりました。
ここまで差が付くと、もはや真逆の人生と言ってもいいでしょう。
感想②エベリーの良さを知って欲しい
権力って人を変えるんですよ。今まで謙虚だった子が欲を出したり、優しかった人が凶悪になったりします。
『再婚承認を要求します』だと、ラスタがいい例ですね。あとアレイシアも該当すると思います。
でもエベリーは、称賛を受けても変わりません。治療魔術師としてトップレベルの実力があり、さらに皇后であるナビエから優遇されても昔と同じままです。
管理人的に、エベリーのこのような性格はとても稀有だと思うんですよ。もはや一種の才能です。めちゃくちゃ良い子ですよ、この子。
考察|もし常時泉に拾われなければ
考えてみれば、ダルタがエベリーと同じ人生を歩んでいた可能性もあるんですよね。
もしダルタが常時泉に拾われなければ、彼女もエベリーのように”治療魔術師”として人々から称賛を受けていたのかもしれません。
エベリーと同じように孤児院で育って、ナビエの保護を受けて、そして十分な教育のもと才能に磨きをかけて…という未来もあったと思います。
というか一歩間違えれば、ダルタとエベリーの立場が逆転していた可能性もあるんですよ。そう考えると、微妙な気持ちになります。
つくづく思いますが、この『再婚承認を要求します』という作品は運命に振り回されるキャラが多いですね。
いつもありがとうございます
またしてもエンジェルがでしゃばってきましたね
おまけにダルタにスパイをさせようとして
エンジェルは前に自分でハインリと考え方が似てるって言ってましたし、策士で明らかにM寄りでナビエ狙いですよね
東と戦争すると見せかけて実は西がターゲットなのかな?とも思います
あわよくばハインリ排除してナビエゲットみたいな?
前にも東にそういう考えの人がいましたがあの人は二重人格は治まったけれどもまだ精神病んでる状態だった気がするのですが、国はナビエ父に任せた後治ったのでしょうかね?
いくらナビエ父が頭が良くても攻略しやすいのはガタガタな東ではありますが…
人間関係が複雑に絡み合ってるので、大嫌いですがエンジェルは銀髪でイケメンらしいのでラスタと血の繋がりがあったという設定が出てきてももう驚かないです
エルギはソビエシュの事は恨んでいたと思いますが、東大帝国を滅ぼしたいのはむしろエルギよりアレイシアの方では?と思うので、エルギはお母様さえ無事なら自分の国のブルーボヘアンもたいして好きじゃなさそうだし、治癒魔法士に治癒してもらって2人で西に移住してきたら良いのに…
そしてせっかく苦難を乗り越え相思相愛になったハインリとナビエの間に亀裂など入りませんようにと願います
>キツネ嫌いさんへ
素晴らしいストーリー予想を聞かせていただき、ありがとうございます!
実は西大帝国がターゲットというのはあり得るかもしれませんね。
ゴリ子さん、お返事ありがとうございました
ついでに前の16話の事になりますが、ご覧になったと思いますが挿絵のルイフト衣装のハインリが美しすぎて目が眩みました
本編248話の筋肉美の彫刻のような美しいハインリと双璧だと思いました
漫画の可愛いハインリも大好きですが小説挿絵の美しいハインリも大好きです
一番最初の出会いの頃のナビエ様に言わせると人ではないぐらいの美しさで(鳥だけど)、クロム大公がハインリを見て美しさに気絶したって書いてあるぐらいだったので、私は実はナビエ様が自分では気づかなかったけれども最初からハインリに心を奪われてた派です
誰にも言ってませんが( 〃▽〃)
そりゃクリスタも義理の弟に惚れますよ
あれは側室って言葉で地雷踏んだのと昔から因縁ある家系だったのとカフメンとラスタが余計なことをしたのもあってクリスタが自滅した部分もあるなーと思ってました