小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は「外伝16 ふたりは(2)」の概要をまとめました。
前回、治療魔術師として覚醒したダリタ。そして魔法の技術を磨くため、宿敵・コシャールの妹であるナビエを頼ろうと考えますが…
彼女の作戦は上手くいくのでしょうか?内容を簡単にまとめました。
魔法を学ぶため、ダルタはナビエを頼る
治療魔術師になるための計画
ダリタの提案を聞いたプチョンは猛反対。しかし彼女は負けじと説明します。
西大帝国の皇后・ナビエは怖いと噂されるものの、同時に合理的で人材を大切にし、外国人でも忠誠心を捧げれば受け入れると言われているのです。
しかしプチョンは、それは身分あっての事だろうと反論しました。彼らは自身の出自を知らず、そもそも身分が無いのです。
その最中、常時泉のリーダー・ケルドレックは鼻で笑って皮肉を言います。
「皇后の傘下に入れば、その時点でコシャールと同じ所属になる。俺はお前と敵対したくないんだ」
するとダルタは首を振り、本当に忠誠を尽くすわけではないと答えました。
あくまで皇后を利用するだけ。皇后の助けにより魔法使いになり、その魔法で常時泉の役に立つ。そしてコシャールに復讐する…
彼女はそう説明しました。
旅立ちの日
ダルタが旅立つ日。
村を出た後、家に戻ったはずの母親・ヴィンセルが彼女の元に駆け寄ってきます。そして持っていたブレスレット(前話参照)を手渡すと、彼女にアドバイスしました。
- ブレスレットは元々ダルタの物。ダルタが発見された時、彼女の足に付けられていた。
- ダルタの妹がいる孤児院は”デ”から始まる名前(当時、看板が壊れていたため読めなかった)
- もし皇后に断られたら、自分の名前と国を探して東大帝国のアカデミーに向かえ。魔法の才能さえあれば歓迎されるだろう。
実のところヴィンセルは、皇后がダルタを歓迎してくれるならそこで過ごした方がいいと思っていました。常時泉の仲間たちに言ったら、裏切りだと怒るでしょうが。
エベリーからの手紙
その頃ナビエは、エベリーからの手紙を読んでニコニコしていました。
エベリーは休暇中、ナビエに会うため西大帝国で過ごしたいと言うのです。
するとハインリの侍従がやって来て、赤面しながら尋ねました。皇帝陛下が恋しがっているので、いつ頃会えるか教えてください…と。
他人が聞けば、誤解されそうなセリフ。ナビエはそれが憎らしくて「”もう少し恋しがれ”と伝えて下さい」と返事をしました。
・・・が、しかし。
しばらく時間が経つとハインリの事が気になってしまい、結局ナビエはハインリのいる寝室へと向かいました。
港の件について、月大陸連合が結論を出す
そして翌日。ナビエが大量の仕事をこなしていると、不穏な書類を見つけます。そこには次のように記載されていました。
『エルギ公爵と東大帝国の間で提訴された港の件について、月大陸連合の首長が結論を出しました。 首長はエルギ公爵の手を上げると言います』
これを見たナビエは、どう見ても贔屓だと思いました。
エルギー公爵はブルーボヘアン王国の出身で、かの国は月大陸連合所属。言い換えれば、月大陸連合は帝国連合を侮辱したのです。
『再婚承認を要求します』外伝16のネタバレ感想
ダルタの作戦には無理がある?
どんどん不穏な内容になってきましたね。ダルタはナビエの元に潜り込み、彼女を利用しつつ復讐も考えているようですが…
この作戦、どう考えても失敗すると思うんですよ。百歩譲ってナビエを騙せたとしても、ハインリが目を光らせているでしょうから。
もしダルタの作戦がバレようものなら、ハインリのエグイ報復がありそうです。
彼はもうね、ナビエが絡むと容赦ないから。ほら、クリスタという前例がいるじゃないですか。どうあがいてもアウトですよ。
修羅場になりそうな件
ダルタが西王国に招かれた場合、タイミングによっては地獄になりかねません。
エベリーとダルタが奇跡の再会を果たし、一方でダルタの仇であるマスタスとも遭遇する可能性がありますから。
間違いなくダルタの情緒がグチャグチャになりますよ。