ピッコマで連載中の漫画『外科医エリーゼ』のネタバレ感想です。141話・142話について紹介しています。
前回、貴族派との因縁に決着をつけたリンデン。一部の犠牲はありましたが、前世のような悲劇は避けられました。長きにわたる復讐劇もこれで終わるのでしょう。
この先、物語はどうなるのでしょうか?感想を交えつつ、ストーリーをまとめました。
141話の概要|ユリエンやクリスたちのその後
ユリエン&クリスの会話
「政党名を変えるのですか?」
ロンドの街中を歩きながら、クリスは隣を歩くユリエンに尋ねました。
ユリエンによると、貴族派は政党名を変更するとの事。というのも一連の出来事があった以上、どうしても既存名のままではいられないのです。
また彼女たちは、新しい政党名を『灯(ランプ?)』にしようと考えているそう。この政党名には、ブリチア帝国を明るく照らす党にしたいという意味と、エリーゼへの感謝も込められているのです。
ユリエンはそう言って、クスリと笑いました。
ユリエンをデートに誘う
ユリエンが話し終えると、クリスは彼女をデートに誘います。
実はここ最近、彼はずっとデートに誘い続けているのです。そして今までに31回も拒否断されましたが…
しかし今回、ユリエンの反応は悪くありません。それを見抜いたクリスは、彼女の手をとって指先に口づけます。
するとユリエンは「今日は気分が悪くないから特別です」と言って、デートの誘いを承諾。彼女は眉を吊り上げながらも、その頬は赤く染まっていました。
グレアムとジェイの会話
病院の一室。看護師のジェイ(茶髪の女の子)は、グレアムに指導を受けていました。
ジェイは明るい女の子で、その実力を認められて皇室十字病院へと配属された身。しかし不安らしく、上手く出来るだろうかと弱気な言葉を口にしますが…
グレアムは当然のように、もちろんだと答えます。
2人は戦争中に、クリミア半島で苦楽を共にした仲。だから彼はジェイを理解しており、自信を持つように元気づけました。
すると彼女は満面の笑みを浮かべ、グレアムやエリーゼのような素敵な医師になれるよう頑張ると決意表明をします。
この時2人の頬は、少しばかり赤く染まっていました。
エリーゼとリンデンのその後
エリーゼとリンデンは、馬車に乗って外出します。訪れたのは、海沿いの街。秋が近づいた清々しい空気の中、2人は腕を組んで港を歩きます。
自身に笑いかける彼を見て、エリーゼは「少し変わったな」と考えます。
あの事件以降、リンデンのまとう雰囲気は柔らかくなりました。重い荷物を下ろして、スッキリしたように見えるのです。
そのことにエリーゼは、言いようのない幸福感を感じました。
・・・
高台から街を見下ろし、一緒に行きたい場所がたくさんあると語るリンデン。するとエリーゼは、満面の笑みで承諾します。
どこまでも共に行きます。
そう言って楽しげに、彼の腕にぎゅっとしがみつきました。
142話の概要|2人は結婚してみんなに祝福される
デート中、リンデンは心情を吐露する
2人で海沿いを歩きながら、エリーゼは尋ねます。貴族派を処罰したとき大変だったでしょう…と。
その質問に、淡々とした表情で頷くリンデン。そして彼は、今の心境について語りました。
あれほど望んだ復讐を諦めたのに、なぜか心が穏やかだ。もし復讐を決行したら、このように平穏でいられただろうか…
彼がそう語れば、エリーゼは焦って謝罪をします。なにせ彼女はこの件に関して、分不相応にもリンデンに意見したのですから(133話参照)
しかし彼は怒っていません。もし逆の立場だったら、自身も分不相応なことをするだろう…と言って、一切エリーゼを責めませんでした。
その晴れやかな表情に、エリーゼは笑顔で「ありがとう」と告げました。
後日、2人は結婚式を迎える
結婚式の当日。エリーゼは純白のウエディングドレスに身を包みます。
控室でその姿を見た父親は、寂しいと言って号泣しながらも、彼女の手をとって会場へと向かいました。
・・・
結婚式の会場は、大聖堂の前。たくさんの民衆が見に来るため、野外で結婚式を行うのです。青空の下、集まった民衆は「皇帝陛下万歳!」と歓声をあげています。
祝福の声があふれる中、壇上に立つエリーゼとリンデン。2人は向き合うと、新婦の前で”誓いの言葉”を宣誓しました。
世界が崩壊しても、あなたに向ける愛は永遠です。
リンデンがそう告げれば、エリーゼも彼の誓いに答えます。そして拍手喝采がおこる中、2人は口づけを交わしました。
外科医エリーゼ|今回のネタバレ感想
141話の感想①全体的にハッピーエンド
すべて丸く収まりましたね!
リンデンは憑き物が落ちたように穏やかで、以前と同様、エリーゼと笑い合える関係になりました。一時はどうなる事かと思いましたが、やはりこの2人は仲良し新婚夫婦に戻りましたね。
そして141話では、他キャラの様子も描かれています。
リンデンに片思いしていたユリエンは、現在クリスからの猛アピールを受けている様子。そしてエリーゼを密かに好いていたグレアムは、看護師のジェイといい雰囲気になっています。
あちこちで恋愛フラグが立っていますね。
141話の感想②ユリエンの手腕について
アムセル侯爵の亡き後。
ユリエンが家督を継ぎ、貴族派をしっかり導いている様です。政党名の変更だけでなく、彼女はアムセル侯爵の罪を謝罪するために財産も寄付したそう。
当主としてバリバリ業務をこなしています。すごいですね。
よく考えれば、ユリエンは相当頭のいい女性なのでしょう。この時代には珍しい女当主であり、信頼を得るための根回しにも余念がありません。
秘書官であるクリスが称賛している事からも、かなりの手腕を持っていると推測されます。