『鬼滅の刃』に登場する我妻善逸。
作者がキャラクターの名前に意味・由来などを持たせることは多いですが、善逸にはどんな意味が込められているのでしょうか?
この記事では、我妻善逸の名前の意味・由来について考察しました。
【鬼滅の刃】我妻善逸の名前の意味
「善逸」の名前の意味
辞書を片手に調べたところ、「善逸」という名前にはとても素敵な意味が込められていました。
「善」には正しい・良いこと・行いや性質が好ましいなどの意味があります。
子どもに名付けるときは「人として良い部分をたくさん持った子になるように」という願いを込めて使う漢字です。
人としてよいところをたくさん持った子に育ってほしいという気持ちを、ストレートに託すことができる漢字。ほかの人を思いやる心を持った人に成長するように、みんなと楽しさを分かち合い、喜びに満ちた人生を送ることができるようにという思いを込めて。
引用元:https://b-name.jp/
まさに善逸ですね。
善逸は臆病ですが、人として良い部分をたくさん持っています。どれだけ怖くても、他人のために鬼と戦える子ですから。
また、「善」には仲良くするという意味も含まれています。
「仲良くする」って、これまた善逸っぽいですよね。
善逸はもともと良い子ですし、炭治郎や伊之助とも仲良し。そして兄弟子・獪岳 (かいがく)に対しても、手紙を出して仲良くしようとしていました。
善人で優しく、周囲と仲良くできる「善逸」に相応しい名前です。
「逸」もいろいろな意味を持つ漢字です。
- にげ走る
- 世間から隠れる
- 優れている
などの意味がありますが、1つ目の「逃げ走る」が何とも善逸っぽいですね。
▽炭治郎は「竈門神社」が由来?
「我妻」の名前の由来
次に苗字の「我妻」に注目してみましょう。
我妻という苗字は珍しいですが、現在も使われています。
由来を調べたところ、仙台藩・篠山藩の士族が使っていた苗字らしいですね。
【名字の由来解説】
①仙台藩の士族。
②篠山藩の士族。
③清和天皇の子孫で源姓を賜った氏(清和源氏)頼清流。
④中臣鎌足が天智天皇より賜ったことに始まる氏(藤原氏)秀郷流。
などにみられる。近年は宮城県に多数みられる。
関連姓は吾妻氏。
語源は、倭武尊が碓氷峠で弟橘姫をしのび「吾妻よ」といわれたことに由来するとの説がある。
引用元:https://myoji-yurai.net/searchResult.htm?myojiKanji=%E6%88%91%E5%A6%BB
名前の由来や元ネタはあるのか?
漫画のキャラクターによくあるのが、歴史上の人物が名前の元ネタになっているパターン。
もしかすると「善逸」の名前にも由来があるのでは…
そう思ってネットで検索してみたのですが、我妻善逸という名前の偉人はいないようです。
善逸の名付け親は誰?
『鬼滅の刃』の本編で明かされていますが、善逸は捨て子です。
本人曰く、赤ちゃんの頃におくるみに名前も入れず捨てられていたそうです。
では「我妻善逸」の名付け親は誰なのでしょうか?
善逸のセリフから、両親=名付け親でないことは推測できますよね。ということは、恐らく次の3パターンのどれかでしょう。
- じいちゃん(善逸の育手)が名付けた
- 善逸が自分で名付けた
- 善逸を拾った人が名付けた
個人的には「③拾った人=名付け親」の説が有力かなと思います。
というのも、じいちゃん(桑島慈悟郎)が名付け親なら、自分と同じ「桑島」の苗字を与えていると思うんですよ。
そもそも、じいちゃんは善逸が女性に騙されて借金まみれになったところを助けたので、当時の善逸はある程度育っていたはずです。
ということは、その時すでに名前はあったのでしょう。
となると、名付け親として有力なのは赤ちゃんだった善逸を拾った人の可能性が高いと思います。
その場合、捨て子に「善逸」という名前を与えたのはどんな人だったのか気になりますね。
『鬼滅の刃』は大正時代という設定なので、寺の住職などが運営する児童養護施設にでも拾われたのかもしれません。
善逸の過去についても、本編で明らかになれば嬉しいですね!