原作『再婚承認を要求します』外伝49のネタバレ感想|双子の誕生日パーティー

再婚承認を要求します外伝

小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は『外伝49  野望(3)』の概要について紹介します。

前回モテは、ついに自分の出自を知りました。しかし自分が廃位されたお姫様だと知った後、モテは首都を去ってしまいます。

この先どうなるのでしょうか?管理人の感想を添えつつ、ストーリーを簡単に紹介します。

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カイ視点|ソビエシュに襲撃事件を報告する

カイは東宮庭園に向かう

再婚承認を要求します外伝
以下の文章は『再婚承認を要求します外伝』のネタバレであり、原作を翻訳したものです。8割意訳かつ概要のみ紹介しています(詳細を載せたら多分、権利元から苦情が来るので)

リルテアン大公の件についてソビエシュに報告するため、カイは東宮庭園を訪れます。

その時ソビエシュは銀髪の女の子と会話をしていましたが、近衛兵からカイの来訪を聞くと彼のほうに近づいてきました。

「お話ししたい事がございます、陛下」

ラリとは違い、礼儀正しく挨拶をするカイ。ソビエシュはもっと気楽に呼んでいいと言いますが、カイは態度を崩しません。

その淡々とした話し方があまりにナビエに似ているので、ソビエシュはあごを噛みしめます。顔と性格を見ると、ハインリが生んでナビエが一人で育てたのかと思うほど不思議でした。

ソビエシュ視点|カイの危機を知り、リルテアン大公を呼び出す

カイからの報告

ソビエシュはカイを応接室に連れて行きます。そして彼が襲撃を受けたという話を聞いて眉をしかめながらも、最後まで話を聞いてあげました。

そしてカイが帰った後、すぐにリルテアン大公を呼びつけます。

大公が来ると、ソビエシュは顔をゆがめて忠告しました。

「少しでも怪しいところがあれば、シエル・次男・大公・大公妃4人をそれぞれ違う国に引き裂くことができると覚えておけ」

率直なその言葉に、大公は笑いながらシラを切りますが…笑顔の仮面の下では、顔をしかめていました。

ソビエシュの思惑

リルテアン大公が出て行くと、ソビエシュは舌打ちをします。

彼はラリかカイを後継者にしたいけれど、2人は大公の次男に比べて血筋で劣るのが現状。かといって大公一家を追い出せば、人々は「ラリとカイを後継者にしたくて理由もなく叔父たちを討ったのだろう」と噂するでしょう。

つまりラリかカイを後継者にするには、リルテアン大公一家を生かしておき、かつ彼らが悪い比較対象になるよう仕向ける必要があるのです。

また皇位にあがった後も、しばらくは大公を抱えて世論を把握しなければなりません。

(それならやはり、後継者はラリの方がいいのか?)

そこまで考えて、ソビエシュは苦笑いします。人前では羊のように振る舞いつつ、後ろでは剣を研ぐラリを思い浮かべたのです。

ひよこ
ソビエシュ曰く、ラリは“ナビエの仮面をかぶったハインリ”との事。
白うさ
大体あってる。

しかし口元にうかべた笑みは、“アン”を思い出すと再び消えます。

ゆりかごでいつも笑っていた赤ちゃんを思い浮かべると、彼は自然と涙がこぼれて両手に顔をうずめて祈りました。

「私の娘、どうかどこかで幸せでいてほしい。君が幸せならお父様は一生、君を恋しがって死んでもいい」

ラリ視点|2人の誕生日パーティーが開催される

誕生日パーティー当日

誕生日パーティーが開催された日。

貴族たちはラルス皇女とカイサ皇子を見るために続々と会場に現れます。そして貴族たちはラリを見ると、口々に「ナビエ様そっくりですね」と言って喜びます。

ラリが来ていたドレスは、ナビエが皇太子妃だった時によく着ていたドレスと同じだったので尚更でした。

またナビエが東大帝国にいた時代をよく知らない人たちも、カイとラリが手を繋ぐ姿が童話のようでステキだと思っていました。

ひよこ
ナビエらしく着飾ったのは、ラリの戦略だよ。傍系血統として国を継承するための作戦だね。

望まぬ来訪者

カイがトイレに行っている間、ラリの元に嫌な人がやって来ました。リルテアン大公が、息子2人を連れて来て挨拶をさせたのです。

カイを暗殺しようとしたくせに、今度は自分の前に息子たちを突きつけるなんて…

息子と結婚できないカイは片づけて、政略結婚の可能性があるラリには挨拶しておこうという魂胆なのでしょう。ラリはその事実に呆れます。

しかも大公の第2子・レイルは「これからはもっと頻繁に会いましょう。私たち2人は結婚する可能性が高いので」と親しげに話しかけてくる始末。

しかしその瞬間、ラリは真顔になって「残念だけどレイル、私は目が高いの」と露骨に侮辱しました。

傲慢なレイルは怒りに震えあがるも、ラリの皮肉は止まりません。結局レイルは会場で泣きそうになったので、大公は2人の息子を連れてその場を離れて行きました。

白うさ
人前で皮肉なんて言ったら、問題にならないのかな?
ひよこ
その辺は問題ないよ。ラリは言葉を選んで、悪口にならない程度の皮肉を言っていたから。

ソビエシュ視点|”アン”のことを気に掛ける

子爵夫人を呼び出す

「見ていられないな」

ベランダの欄干にもたれかかったまま、その様子を眺めていたソビエシュは小さく呟きました。

するとその時、遠くからラリとカイを見物しているヴェルディ子爵夫人を発見します。彼女は昔ナビエを裏切ったので、子供たちに近づけないようです。

仕方がないことだと思いつつも、ソビエシュはふと“アン”のことを思い出します。そして近衛騎士に命じて子爵夫人を連れて来させると、アンの近況について質問しました。

彼女は数カ月前にルベティの領地を訪れたので、何か知っているだろうと思ったのですが…

子爵夫人から聞いた言葉は、思いがけないものでした。

というのも彼女は、アンは父親であるアレンの顔に似ていた言うのです。

「その子がアレンに似ているって?ラスタに似てるんじゃなくて?」

ソビエシュの顔色が真っ青になります。じゃあ数日前に会った、ラスタとそっくりな少年は誰なのかーーそこまで考えて、彼は呟きました。

「グローリエム?」

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『再婚承認を要求します』外伝49のネタバレ感想

感想①いつも一足遅いソビエシュ

ネタバレ感想

ソビエシュ、一足遅かった…!

モテがグローリエムだと気付くも、彼女はもう首都を離れた後。彼はいつも、大事なことに気付くのが一歩遅いですね。

とはいえこのままだと報われないので、一度くらいモテと父娘として会話する機会があってもいい気がします。彼は罪を犯しましたが、それくらいは許されても良いと思うんですよ。

あくまで、モテが望めばの話ですが…

感想②意外にもソビエシュが成長していた件

49話にて、ソビエシュがラリとカイにどんな印象を持っているのか判明しましたね。

彼はラリの中身がハインリそっくりだという点も、逆にカイの性格や話し方がナビエに似ているという点にも気付いていました。

そして失礼な話ですが、管理人はこれが意外でした。

というのもソビエシュって、ラリの外見に騙されてナビエの影を追ってるんだろうな…と思っていたんですよ。相変わらず外見だけで相手を判断して、結局のところ成長できていない人だと思っていました。

けれど実際はそうではなく、双子の中身もしっかり見ていたんですね。前回の感想でも書きましたが、意外と冷静なようです。

というかソビエシュ、ラリのことを”ナビエの仮面をかぶったハインリ”だと気づきながら甘やかしまくってたんですね。

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2件のコメント

管理人さま、初めてコメントさせていただきます。更新ありがとうございました。
とても楽しみにしていたので嬉しいです。

仰る通り、ソビエシュが意外にも成長していて驚きでしたね!!
ナビエそっくりなラリばかりを手放しで甘やかしてると私も思っていました(笑)。
外見ハインリ似のカイの内面を、冷静に真っ直ぐ好意的?に評価している点について少しソビエシュを見直しました。

カイ暗殺未遂事件について、隣国の皇子を暗殺しようとした国際犯罪。
ましてや傍系で後継者指名を受けている一人を襲ったのだから、リルテアン大公と次男を処罰する理由は充分だろうに、ソビエシュはどうして忠告で済ませてしまったのだろうか?と不思議でなりません。

妊娠中のラスタがコシャールやランドレ子爵に襲撃された時は彼らを即処罰したのに対して、今回は緩いというか自分の子供ではないから単純にモチベーションが違うのかもしれませんね。
せめて公にして、リルテアン大公と息子が暗殺をも厭わない人間だという事実を周知させてほしいです。
それが後継者を守る事になり、継いだ皇位をより磐石にすると思います。

外伝もかなり進んで年内には全部読めそうなペースですが、ファンとしてはこれで外伝が終わってほしくない、何かしらで続いてほしいと願います。

個人的には、もしもソビエシュが再々婚したら、というお話を出してほしいと思っています。
自分の子供を持つ事に拘ってしまったが為に人生を棒に振った感があるソビエシュだけれど、愛だの恋だのじゃなく皇帝の義務として再々婚をする。

本編で皇帝の権利を振りかざし傲慢だったソビエシュは、二度に渡る離婚を理由に再々婚の義務を放棄し、ナビエパパや側近に仕事を丸投げして外伝に至りますが、それって随分甘ったれてるなーと(笑)。
ラスタ相手に『権力には責任が伴う。』みたいな説教をするシーンがあったかと思いますが、それはソビエシュ本人にも言える事ですよね。
『心身病んでるからそっとしておいてね。あ、でも皇帝の座は退きません。』みたいな行動が許されてるのはちょっと違うと思っていたので、二人の皇后を泣かせた贖罪の意味でもちゃんと【皇帝として立ち直る】所が見てみたいな、と思いました。

長文で語ってしまい失礼しました。
次の更新が既に待ち遠しいです。

>とんすけさんへ
コメントありがとうございます!
私も外伝が終わるのが寂しいので、お気持ちはものすごくわかります。ソビエシュの再々婚とか、聞いたら読んでみたくなりました笑
あと推測ですが、リルテアン大公に忠告だけで済ませたのは、証拠が無かったからかもしれません。
コシャールの時は目撃者がたくさんいましたが、今回は実行犯は消されてるし大公が犯人だという証拠すら無いので、ソビエシュは下手に動けなかったのかも。
ただ読者としては、とんすけさんの言う通りさっさと大公の罪を公にして罰してくれよという印象です。皇帝の権力をフル活用すれば、それくらい出来そうな気がします。

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