『再婚承認を要求します』外伝31のネタバレ感想|クロ―ディア大公の罠

再婚承認を要求します外伝

小説版『再婚承認を要求します』のネタバレ感想です。今回は『外伝31 二分する(4)』の概要をまとめています。

前回のラストでは、クロ―ディア大公が息子のエルギを始末すると言い出しました。不祥事を隠すためとはいえ、彼は本気なのでしょうか?

管理人の感想を添えつつ、ストーリーを簡単に紹介します。

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アレイシア視点|大公はエルギを始末しようと企む

クロ―ディア大公の真意

再婚承認を要求します外伝
以下の文章は『再婚承認を要求します外伝』のネタバレであり、原作を翻訳したものです。8割意訳かつ概要のみ紹介しています(詳細を載せたら多分、権利元から苦情が来るので)

意味深長な言葉に、アレイシアは目を見開いてクロ―ディア大公を見ます。そして彼の意図を理解すると「殺すなんて!ダメです!」と叫びました。

エルギ公爵の死は、大公と自分とのわずかな繋がりが切れることを意味します。そして息子と妻がいなくなれば、大公はきっと他の女性と再婚し、さらに自分を始末するかもしれない…と考えたのです。

しかし大公は意見を変えないので、アレイシアは大人しく踵を返して目を輝かせました。

(そうはさせない)

・・・

そして一方、アレイシアが出て行くと大公の固い表情から力が抜けます。そして彼は、執事に指示しました。

「エルギは船で自分の所有する島に行くだろうから、海の真ん中で船を沈めろ。妻だけ救出してまた連れて来い」

白うさ
つまり、エルギ公爵とエベリーは消すってことだね。助けるのは妻だけ。

エルギ公爵視点|大公妃とエベリーを連れて船旅へ

平和な船旅

エルギ公爵と大公妃は、この状況が夢のようでした。特に大公妃は笑みを浮かべ続けて、浮かれた気持ちを隠せずにいます。

具合が悪くなるとエベリーがすぐに治癒魔法をかけてくれるので、船旅中はいつにも増して調子が良かったのです。

ひよこ
エベリーは今までエルギ公爵を悪い人だと思っていたけど、母親を世話する姿を見て印象が変わったみたい。
白うさ
ああ…今までラスタと一緒にいる所しか見てないからね。

事件勃発

航海は平和だったので、3人は笑い合いながら仲良く過ごしますが…

夜明け頃、事件が起こります。エルギ公爵が眠れずにデッキに降りたところ、床が浸水していたのです。

異常事態に気付いたエルギ公爵は、慌てて大公妃とエベリーを呼びに行きます。

「船に水が溜まっている!逃げないと!」

それを聞いたエベリーは飛び起き、彼は2人を案内しながら外に出ます。するとその時、船員が慌ててこちらに駆け付けて叫びました。

「皆様、起きて下さい!船が浸水しています!」

ドアを叩き、乗客に呼びかける船員。乗り合わせた貴族はどういうことだと怒鳴ると、船員は泣きそうな顔で言い訳をします。

船員によれば、誰かが故意にデッキの床を破壊したそうです。

沈む船からの脱出

船内が混乱する中、エルギ公爵は母親とエベリーを連れて安全に注意しながら移動します。

またその際、エベリーが怖がって涙を流すと「海のペンキを塗ったから、水に溺れても沈まないよ」と彼女を安心させました。彼はこういう時ほど慎重さが必要だと知っていたので動揺しません。

しかし、船が大きく傾いた瞬間。

列を作って階段を下りていた人々が悲鳴を上げ、さらに後ろの乗客が「早く行け!」と叫んでエベリーを強く押したため、彼女はバランスを崩して倒れてしまいます。

エルギ公爵は慌てて手を伸ばして捕まえるも、エベリーは壁に頭を打ったせいで気絶しました。

白うさ
この状況で気絶ってヤバくない?
ひよこ
ヤバいね。母親だけでなくエベリーも抱えて移動するハメになるよ。

この状況に、エルギ公爵は途方にくれます。階段を降りて救助船に乗ろうにも、自力で歩けない人間が2人。もしどちらかを放置すれば、逃げ惑う乗客に踏み潰されるでしょう。

そして結局、彼は背中に母親をおぶり、片手でエベリーを抱えます。他の客たちは邪魔だと抗議するも、彼は2人を丁重に抱えながら階段を降りていきました。

親切?な船員

すると途中、乗客の1人が母親を運ぶのを手伝ってくれます。おかげで何とかデッキに降りられたので安堵しますが…

その時、特等室の船員がエルギ公爵に気づいて駆け寄ってきます。

「こちらに乗ってください!早く!」

焦った船員は、エルギ公爵を捕まえてどこかに連れて行こうとします。あまりに荒々しく引っ張るので大公妃とエベリーを落としそうになりますが、船員はおかまいなし。

その様子を怪しく思ったエルギ公爵は、船員を振り払って低い声で「誰だ?」と聞きます。

実はこの船員、アレイシアの命令でエルギを救うために乗船した人物だったのです。

ひよこ
この船員は、エルギだけを助けるよう命令されたんだろうね。
白うさ
大公は妻だけ。アレイシアはエルギだけを救えと指示した結果がこの惨状。

さらにこの時、先ほど手伝ってくれた乗客が、急に大公妃を奪って逃げ去ります。

怒ったエルギ公爵は、自由になった片手で乗客の背にナイフを投げつけ、さらに船員を足で蹴りつつ母親を奪還しますが…

その瞬間。船が激しく揺らぎ,エルギ公爵は海に落ちてしまいます。

「何だこれは!」

上空では到着したばかりのクロウが空をくるくる回っています。エルギも大公妃もエベリーも“海のペンキ”を塗っているので海に沈んだ訳ではないものの、今すぐ助けないとデッキの物が落下して危険な状況です。

しかし3人同時には救えないので、クロウはどうしよう!と困惑しました。

ナビエ視点|エルギ公爵の過去を知る

ハインリの話

クロウが去った後。他の鳥一族を追加でブルーボヘアンに送ったハインリは、食事中にエルギ公爵の過去について聞かせてくれました。

その悲劇的な話に、残念ですね…と告げるナビエ。しかし彼女には、気がかりな点が1つありました。アレイシアという名前です。

それを告げると、ハインリは表情を固くしました。

⇒『再婚承認を要求します』外伝32はこちら

『再婚承認を要求します』外伝31のネタバレ感想

感想①またもや海難事故が発生

ネタバレ感想

船旅中、エルギたちが海に落下してしまいます。ナビエに引き続き、またもや海難事故ですよ。エルギたちも無人島コースでしょうか…

いやでも、ハインリが他の鳥一族を派遣してくれたので無事に救出できるかもしれません。それに海のペンキ?とかいう便利グッズを塗っているため、3人は沈まないそうなので。

感想②足の引っ張り合いがすごい

大公もアレイシアも、皆やりたい放題やって足の引っ張り合いをしていますね。

大公は息子のエルギを始末しようと企んでいるのに、逆にアレイシアはエルギだけを助けようとして、挙句の果てに船が沈みかけてるのに船上でケンカが勃発するという事態。しっちゃかめっちゃか。

白うさ
ケンカしてる場合じゃないよ!

そして今回、エルギはものすごく頑張りました。

船が沈みかけても動揺せず、怖がるエベリーを慰め、その後は気絶したエベリーと母親を抱えて避難したのですから。自分も危ない状況なのに、よく頑張りましたよ。

しかもこの状況下で、得体の知れない船員&乗客の相手をするという予想外のイベントが発生。船員についてはエルギを助けに来ただけですが、本人はそれを知らないので大層困っただろうなと思います。

彼はただ母親の病気を治したいだけなのに、なぜこんな苦労をしなければならないのか…

感想③助けてドルシ!

これは管理人の願望ですが、都合よくドルシが助けに来てくれないかな…と思っています。

そもそもドルシは、エルギから彫刻像を盗んでいるですよ。なので、お詫びに助けてくれてもいいんじゃないかと。海の上だし、ドルシなら簡単に救出できるでしょう。

白うさ
助けてドルシ!あわよくば、大公妃たちを島まで運んで!

というか同じ船に乗っていた乗客たちも不憫ですね。なにせクロ―ディア家の内部事情に巻き込まれたのですから。とんだお騒がせ一族ですよ。

⇒『再婚承認を要求します』外伝32はこちら

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3件のコメント

ドルシって何時か活躍するのでしょうか?自己中で未だに何のための登場人物か分からないのですが?

同感です。ドルシ謎ですよね。
でも彼を連れてきたのってカフメンさんだし、カフメンさんはナビエとハインリにとってはトラブルを運んで来るキャラですもんね。
まさか本当にマッケナと結ばれるんでしょうか。

>ヤマシタミキコさん
>匿名さん
コメントありがとうございます!
多分、ドルシのことは外伝41~46の『龍はなぜ鳥を愛するのか』で詳しく書かれるはずです。
ドルシは性能がチートすぎるので表立って活躍する可能性は低そうですが、無意味なキャラではないと思っています。

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