マンガ版『再婚承認を要求します』のネタバレと感想です。133話~134話のストーリーを紹介します。
前回ハインリは、ナビエに愛していると告げました。読者は前々から彼の愛情の深さを知っていましたが、ナビエ視点だと初めて自分たちの結婚が政略結婚ではないと知った状態です。
彼の本音を知った彼女はどんな反応をするのでしょうか?
133話|ハインリは涙ながらに愛の告白をする
ナビエは初めて彼の本音を知る
ハインリに愛していると言われ、ナビエは戸惑います。好かれていると知ってはいたものの、あくまで政略結婚だと思っていたからです。
しかしここで部屋を出て行ってはハインリが落ち込むでしょうから、ナビエは平静を装って「大丈夫ですよ」と彼を抱き締めて慰めるのでした。
カフメン大公へのクレーム
ナビエはその日の夜、カフメン大公に苦情を言いに行きます。
彼のしでかしたことは国際問題に発展するレベルの大事であり、大陸間貿易が失敗に終わる可能性もありました。そう告げると彼は顔を真っ青にしながら反省します。
カフメン大公はよほど申し訳ないと思っているらしく、自分の読心能力についてナビエに明かします。
この能力は彼の弱点でもあるので、もし今後同じような事件を起こしたら周囲にばらしてもいいと言うのです。
ナビエはその秘密を聞いて驚くも、彼の気持ちを汲んで挽回のチャンスを与えました。大陸間貿易をするとき西大帝国側に有利な条件を入れてほしいと頼んだのです。
するとカフメン大公は二つ返事で引き受けたので、ナビエはそれ以上彼を責めることなく客室を後にしました。
134話|ソビエシュは帰国する直前、最後の謝罪をする
ソビエシュの懺悔
結婚式のゲストたちが帰国する日。
ナビエは廊下でソビエシュと鉢合わせ、何度目かになる謝罪をされました。さらに彼は「どうすれば取り返しがつく?愛してる」とすがるような顔をするので、ナビエはふざけているのかと言い返しますがーーー
予想に反してソビエシュは、愚かな夫をあざ笑ってほしいと答えました。
「いや、あざけってくれ。自信満々に突き放しておいてあとになって後悔する愚かな夫だと思ってくれ。今さら自分の気持ちに気付き苦しむ私をあざ笑ってくれ。そしてこの離婚が···そなたにとって傷ではなく小気味よいものになるように」
引用元:再婚承認を要求します134話
ナビエはその言葉を聞いた瞬間、歯を食いしばりながら涙を流します。あれほど冷遇して裏切ったくせに、今さらそんな事を言う彼が腹立たしかったのです。
すると彼は自嘲めいた笑みを浮かべた後、その場を去るのでした。
愛とは一体何なのか?
その後ナビエは悩みました。先日ハインリに愛していると告げられたものの、愛が一体何なのか分からなかったのです。
愛は美しく甘いものですが、そのせいでカフメン大公は平静さを失い、ソビエシュは理性を失い愚かな選択をしました。
そもそもハインリの愛がどのくらい続くのか、それもナビエにとって悩みの種でしたがーーーー結局のところ彼女はそれを許容します。
たとえ恋に有効期限があっても、辛い時にハインリが手を差し伸べてくれたのは事実だったからです。
クリスタ視点
その頃、元王妃のクリスタもまた悩んでいました。
というのも披露宴中にハインリと密会していたという醜聞が広がったせいで、彼女側だった貴族が離反し始めたのです。
そのため彼女は、何とか立場を回復しなければ……と腹をくくるのでした。
まとめ|再婚承認を要求します・今回のネタバレと感想
133話のネタバレと感想
133話にてカフメンは相当落ち込んでいました。
彼は恋をしたせいでポンコツになっていますが、もともとは賢く理性的な人です。だからこそ今は自分の過失を理解し、深く反省しているのかなと思います。
おまけにナビエからストレートに罵倒されたので、この場面では顔を真っ青にして体をフラフラさせていました。鳩尾に一発受けた直後くらいダメージを受けているように見えます。
もちろんナビエは言葉にしていませんが、心の中でいろいろと罵倒の言葉を並べていたのでカフメンはそれらを全て聞いてしまいました。
自業自得とはいえ好きな女性から『最低』呼ばわりされたので、彼にとっては人生のワースト5に入るかもしれません。おまけに弱点もさらしたので、一応罰は当たったのかなと思います。
134話のネタバレと感想
134話目にしてようやくソビエシュが諦めましたね。
何と言うか、彼はいろいろな事に気付くのが遅すぎました。
自分が一番大切にすべき女性が誰なのか。本当に愛しているのは誰なのか。ナビエが再婚するまでずっと自分の本音に気付かず、気付いたときにはもう何もかも手遅れで……
頭は良いのに、どうしようもない男性ですね。
ソビエシュ自身もそう思ったからこそ自嘲したのでしょう。あの傲慢な男が「嘲笑ってくれ」と言うあたり、自分に呆れていると思われます。
ただナビエに対して「この離婚があなたにとって笑い話になればいい」と言っていたことから、今までと違い本心から彼女の幸せを願えている気がします。