楽天といえば、日本国内でトップレベルの通販サイト。
しかし販売者の中には、楽天のレビュー機能を悪用する人もいます。
よくあるのが、サクラを雇って高評価のレビューを書かせるタイプ。これにより、ユーザーに過大評価を与えるケースも少なくありません。
つまり”やらせ”ですね。
そこで今回は、楽天におけるサクラレビューの見分け方を紹介します。
最近では手口が巧妙化しているので、詐欺への対策方法を知っておきましょう。
目次
そもそも楽天にサクラレビューはあるの?
結論|楽天にもサクラはいます
結論から言えば、楽天にも”やらせ”と思われるサクラレビューが投稿されています。
私見ですが、イヤホン・美容系・スマホ関連グッズなどは特に多いイメージですね。
楽天は出店条件が厳しいので、Amazonほどサクラが横行しているワケではありませんが…
レビューの内容をよくよく見ると、明らかに奇妙なものが混ざっています。
外国人が書いたヘンテコな日本語レビューなどは典型でしょう。
日経ビジネスの記事によると、中国のサクラレビュー業者は「楽天市場にもやらせレビューを投稿している」との事。
以下『アマゾン「やらせレビュー」の首謀者を直撃』という記事からの引用です。
ーやっぱり楽天市場にもやらせレビューを書かせているんですか?
王:もちろんです。当社を含め坂田地区のネット販売業者が多く扱ってるIT機器の分野では、アマゾンの販売力がほかの通販サイトを圧倒しているのですが、最近は楽天市場が存在感を増しています。当社も試しにストアを開設し、このほど正式に出店しました。アマゾンで培ったノウハウを生かして、楽天市場にやらせレビューを書いてもらっています。
やはりいつの時代も、やらせ業者はいるんですね。
通販サイトである以上、これは仕方がない事なのかもしれません。いくら運営元が取り締まっても、後が立ちませんから。
なので今回紹介する「サクラの見分け方」を参考にして、自衛してもらえればと思います。
見分け方①サクラチェッカーを使用する
サクラチェッカーとは、商品レビューに”サクラ”がいるか発見するためのサイトです。
商品URLを入力すると、上画像のようにサクラ度を判定してくれます。
管理人が試したところ的中率は7割だったので、無料ツールの中ではかなり優秀でしょう。
ただし、サクラチェッカーの対象はAmazonのみです。楽天の商品はチェックできません。
なので管理人は、楽天で「怪しいな」と思う商品があったらAmazonでも検索しています。
もし同じ商品がAmazonで販売されていれば、Amazonの商品URLをサクラチェッカーに入力して「サクラ度」を確認できます。
二度手間になりますが、自分でサクラレビューを確認するよりは簡単でしょう。
見分け方②レビューの内容・日付・分布をチェック
怪しいレビューの特徴
サクラチェッカーが使えない場合、自分でレビューの中身をチェックしてみましょう。
商品ページを開くとレビュー欄の右上に「すべてのレビューを見る」という項目があるので、ここをタップします。
レビューの内容・採点分布などを確認できるので、以下に当てはまるかチェックしてみてください。
- レビューの「採点分布」が両極端
- 怪しい日本語で書かれたレビューが多い
- レビュアーのプロフィールが怪しい
- レビューの字数が一定
- レビューの投稿日がどれも同じ
各項目について、それぞれ説明していきます。
「採点分布」が両極端なケース
星5と星1が極端に多いレビューは要注意です。
はじめに星5のサクラレビューが投稿され、その後、騙された購入者が星1を付けるため評価が両極端になります。
ちなみに星1の評価を見る場合、レビュー欄の「絞り込み検索」を使うと便利。
星1~2などを指定して絞り込めば、低評価レビューをまとめて確認できます。
怪しい日本語で書かれたレビュー
高評価レビューの中には、怪しい日本語で書かれたものも多いです。
この場合、外国人が翻訳アプリを使って書いたサクラレビューの可能性があります。
レビュアーのプロフィール
レビュアーの投稿者名をタップすると、その人が今までに書いたレビューが表示されます。
この時、同じような商品に星5を付けていたら注意。
例えばキーボードを複数買っていて、どれも星5評価…なんてケースだったら怪しいですよ。通常、キーボードを何個も買うこと自体がおかしいですから。
レビューの字数
やらせ業者は、サクラを外注するときに字数を指定します。同じくらいの字数のレビューが続いていたら、疑った方がいいでしょう。
ただしこの点については、改行でごまかされると判定しにくいです。自力でチェックするのは面倒でしょう。
レビューの投稿日が同じ
発売日に合わせて、やらせ業者がレビューを大量投下するケースもあります
高評価のレビューを見たとき、同じ日付が並んでいたら注意した方がいいでしょう。
見分け方③価格が相場より安いケース
これは私見ですが、サクラレビューが多い商品は価格調整も上手です。
ジャンルの相場よりも商品価格を安くして、そこにサクラを大量投下。これにより、低価格で高品質な商品に見せるワケですね。
そのような商品を見つけると、ユーザーは「安くていい商品だ」と誤解してしまいます。
補足|やらせの多い危険なカテゴリ
カテゴリによっては、やらせ商品が溢れています。
美容グッズ・イヤホン・シェーバーなどは怪しい物だらけで、有名ブランドの偽物も少なくありません。
- 美容グッズ(美顔ローラーなど)
- 腹筋ベルト
- イヤホン
- シェーバー
- モバイルバッテリー
- マウス
- ゲーム関連グッズ
管理人の経験談ですが、これらを見分けるのは非常に面倒。
見分ける自信がなければ、公式の直販か実店舗で購入した方がいいですよ。
まとめ
カテゴリによってはサクラ(やらせ)が多いので、怪しいと思ったらレビューを確認してみてください。
- 採点分布のバランスは良いか
- おかしな日本語で書かれていないか
- レビュアーに怪しい人はいないか
- レビューの投稿日・字数などが統一されていないかなど
ただし、これらを全て確認するのは時間がかかります。
なのでAmazonで同じ商品を探してみて、商品があればサクラチェッカーで判定するとラクでしょう。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。