漫画『結婚商売』の7話のネタバレと感想です。
むち打ち事件の後、ビアンカに味方が1人増えましたね。年若いメイド・イボンヌが、彼女を心配して世話を焼くようになりました。
そして今回、ザカリー側もビアンカのために動き出します。彼もまた妻を心配しており、ある提案をしたのです。
過去編|10年前、ザカリーとビアンカの父親が交わした約束
ザカリーは重役に声をかけられる
今から10年前のこと。ザカリーが城内を歩いていると、良い身なりをした男性が駆け寄ってきて彼に声をかけました。
気さくな雰囲気のその男性は、ザカリーと話がしたいと言います。また彼は”グスタフ・ド・ブランシュフォール”と名乗ったので、ザカリーは随分驚きました。
グスタフの用事とは?
その後、2人は庭園でお茶を飲みながら(といってもザカリーは甲冑を身に着けたままですが)話をします。
するとグスタフが「第一王子の剣にならないか?」と言い出したので、ザカリーは目を丸くしました。
とはいえ当時のザカリーはまだ新米騎士だったので、一度はそのスカウトを断りますがーーーそれでもグスタフは、笑顔を浮かべながら説得します。
16歳にして戦場に出て男爵となったザカリーに、自分と一緒に国の未来を輝かせて欲しいと頼んだのです。
するとザカリーはその言葉に感動したらしく、グスタフの提案を受け入れました。
娘との結婚を提案する
ザカリーがスカウトを承諾したので、グスタフは満面の笑みを浮かべます。
そして彼は瞳をらんらんと輝かせながら、自分の娘と結婚してはどうかと提案しました。
そうすれば自分達は家族になれるので、この結婚には価値があるはずだ。グスタフが自信満々にそう語るので、ザカリーはその提案も受け入れますがーーー
屋敷に戻ると、執事長のヴァンサンは持参金(花嫁の実家から貰えるお金のこと)について書かれた手紙を読んで非常に驚きました。
なにせその手紙には莫大な持参金が書かれていて、アルノーではそれに見合う待遇を用意できないほどだったのです。
現代編|ザカリーは軍部長3人を呼び出し、重要な任務を命じる
3人に与えられた任務とは?
むち打ち事件があった日の夜、軍部長であるソヴール・ガスパル・ロベルの3人はザカリーに呼び出されます。
重要な話があると言われて3人が緊張していると、ザカリーは彼らに向って言いました。
「私の妻の護衛になってほしい。この中の3人のうち1人に」
するとその瞬間、ソヴールが猛抗議をします。
「実際の出兵より大変じゃないですか!?部屋にしかいない伯爵夫人をどうして護衛するのですか!」
なおガスパルとロベルも困惑しており、その顔には冷や汗が浮かんでいます。するとザカリーは至極真面目な顔で、窓の向こうを見ながら言いました。
これからは妻がケガをすることがないように、私が一番信頼する人をそばに付けてあげたいのだ…と。
結婚商売7話のネタバレと感想|軍部長、そんなに護衛が嫌か?
ネタバレ感想①まさに結婚商売
今回はビアンカの父・グスタフについて描かれましたね。
グスタフは優秀な若手を自分の味方にするために、娘と結婚させたのでしょう。典型的な政略結婚であり、まさに結婚商売という印象です。
とはいえこの状況は、どうしてもビアンカに同情してしまいますね
。時代的には普通のことかもしれませんが、幼くして慣れ親しんだ家を離れて年の離れた軍人の嫁になるというのはーーー結構辛いものがあります。
ネタバレ感想②軍部長とビアンカの関係
むち打ち事件のとき、ビアンカは手に酷いケガを負いました。だからザカリーは心配して、自分が最も信頼する部隊長のうち誰か1人を護衛につけようと考えます。
ただし部隊長からすれば、ビアンカの護衛をしたくないというのが本音でしょう。
この時点で、ビアンカは悪妻として有名ですから。そんな相手の護衛なんてしたくないはずですし、そもそも彼女は部屋の中からほとんど出ません。つまり護衛としての仕事なんて無いに等しいと思われたのでしょう。
だからこそ部隊長3人は、ザカリーにこの話をされたとき困惑したのだと思います。ソヴールに至っては、思いっきり口に出してましたし。